スタパ齋藤のApple野郎

iPhoneでQRコードを使いまくる!!!

読むだけじゃつまらない、自作して活用するのダ!!!

 ウェブサイトへのアクセスやメールの送信など、ますます利用が増えている「QRコード」。世界的に活用されている日本生まれの二次元コードで、ショップや空港、雑誌やチラシ、そしてテレビなどで多々見られる。

 ご存知とは思うが、↓こんなヤツですな。

 iOS11以降を搭載した「iPhone」や「iPad」、「iPod touch」では、標準カメラアプリを使ってQRコードを読むことができる。それ以前はQRコードをスキャンするアプリが別途必要だったが、現在では何ら追加せずカメラ機能だけでパッとQRコードを読み込めるというわけだ。

 なお、iPhoneなどのカメラアプリでQRコードをスキャンする場合、設定が必要な場合がある。[設定]→[カメラ]で[QRコードをスキャン]がオンになっているかチェックしておこう。

 QRコードの具体的な読み込み方法だが、カメラアプリを起動して画面内にQRコードを収めれば自動的にQRコードがスキャンされる。そしてQRコードの内容に応じた動作につながっていく。

 たとえば上のQRコードの内容はテキストだが、これをスキャンすると“テキストをSafariでWeb検索”という動作になる。通知をタップすると検索が行われ、長押しするとテキストをコピーすることもできる。

 iOS11は2017年9月にリリースされたが、前述のとおり、それ以前はQRコードを読むのに別途アプリが必要だった。「このアプリはQRコード読み込みが遅い」「このアプリは速いけど有料」など、アプリ選びが若干面倒だったが、現在はその苦労もナシ。またiPhoneでのQRコードスキャンはかなり高速の部類。とても手軽&便利にQRコードを使えるようになった。

 のだが、QRコードを読むだけじゃ、つまらない……と言うか、ちょっともったいない。そんなわけで、「QRコードを自作していろいろ活用してみよう!!!」というのが今回の趣旨だ。

QRコードは超簡単に作れる♪

 QRコードの自作は非常にたやすい。QRコード作成に対応したアプリや、あるいはQRコード作成Webサイトを使えばOK。

左からクルクルManager、クルクル - QRコードリーダー、Qrafter Pro

 上のスクリーンショットは、左がデンソーウェーブの「クルクルManager」で、中央がデンソーウェーブの「クルクル - QRコードリーダー」で、どちらも無料で使用可能。アクセス解析などの高度な機能も使えたりする。右は俺が愛用している「Qrafter Pro」で490円の有料アプリ。広告が表示されるが無料版の「Qrafter」もある。ほかにもQRコードを作れるWebサイトやアプリは多数存在する。

 で、こういったQRコード作成に対応したアプリを使うと、いろいろな情報をQRコード化することができる。実際に、Qrafter Proアプリを使ってWebサイトのURLをQRコード化してみよう。

 手順としては、Qrafter Proアプリの[作成]から[URL]を選び、QRコードにしたいURLを入力し、[プレビュー]→[作成]を選ぶだけ。iPhoneでスキャンするとそのWebページが開かれるというQRコードが作れた。カンタン♪

 企業やグループのWebサイトURLをQRコードとして名刺に印刷したり、あるいはQRコードをシールにして販促グッズに貼ったり、といった使い方ができる。もちろん自分のブログのURLをQRコードにして手軽にアクセスできるようにしてもいい。ファイル共有のためのURLを一時的にQRコードにすると、より手早くURLを相手に伝えられるシーンもあるかと思う。ともあれ、アイデア次第でイロイロ使える。

 各種QRコード作成Webサイトでも同様の容易さでQRコードを自作できる。非常にお手軽なので、とりあえずは試してみてほしい。

自作QRコードで、ほかにどんなことができる?

 さて、ほかの情報としては、どんなものをQRコードにできるだろうか。iPhoneでQRコードを読むことを前提に、実用的なものをいくつか探ってみた。なお、QRコードはQrafter Proアプリで作成している。

 まずはメール。Qrafter Proの[電子メール]から送信先メールアドレスや件名、本文を入れていくと、ひな形のようなQRコードを作れた。そのQRコードをiPhoneでスキャンするとメールアプリを起動でき、自動的にメールアドレスや件名などが読み込まれる。同じ相手に頻繁にメールを送るときの省力化につながる、かも、しれない。

 特定の場所もQRコード化できる。Qrafter Proの[場所]から地図上の地点を指定すると、緯度と経度がQRコード化されるようだ。そのQRコードをiPhoneのカメラで読み込むとマップアプリでその地点が表示された。

 それからWi-Fi。Wi-FiネットワークのSSIDや接続パスワードをQRコード化できる。Qrafter Proの[Wi-Fiネットワーク]から必要な情報を入力して作成。QRコードを読めばSSIDや接続パスワードが自動入力される。ゲスト用のWi-Fiアクセスポイントを設定して、手早くWi-Fi接続してもらうようなシチュエーションで便利だろう。

 ほかにも、たとえばiPhone内の連絡先データをQRコード化して、相手に手軽に連絡先を知らせることができる。しかしiPhoneの場合、連絡先の交換はAirDropなどを使った方がより手軽ではある。それでも、連絡先データの一部データのみを手軽に渡したい場合、あらかじめ連絡先データ項目を絞り込んでQRコード化しておくと、手早く必要最小限の連絡先を知らせられるだろう。

 といった感じで、自作を考えると何だか急に「アレにも使えそう、コレにも便利そう」と思えてくるQRコード。アイデア次第で身近の色々なことを時短できたり省力化できたりするかもしれないし、今すぐ無料で作成できたりもするので、ぜひ一度試してみてほしい♪

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スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。