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トーンモバイル、AIによる見守り機能を強化した新モデル「TONE e20」

 ドリーム・トレイン・インターネット(DTI)が運営するトーンモバイルは、家族の全世代が対象で性能も向上させたスマートフォンの新モデル「TONE e20」を2月20日に発売する。価格は1万9800円(税抜、以下同)。

TONE e20
「TONE e20」を披露するトーンモバイル代表の石田宏樹氏

 「TONE e20」は、前モデルと比較して画面サイズ、カメラ、CPUなど基本的なスペックを向上させ、家族全員が利用できるような「全世代対象のスマートフォン」とうたう。ホーム画面は、子供向け、全世代向け、シニア向けの3種類から選択できる。

 ノッチ型で約6.26インチのディスプレイをはじめ、トリプルカメラ、DSDVにも対応する。ストレージ容量は64GBで、前モデルと比較して2倍になった。メモリ(RAM)容量は4GB。防水・防塵やおサイフケータイ(FeliCa)といった日本向け機能は搭載されていない。

裸は撮れない「TONEカメラ」

 AI機能も大幅に拡充する。独自の見守り機能「TONEあんしんAI」をアップデートし、裸やそれに近い服装など、不適切な画像の撮影を規制する「AIフィルター」を搭載したカメラアプリ「TONEカメラ」を提供する。クラウドを用いず、端末自体でAI技術を利用しているため、サーバーなどへのデータ保存は行われない。

 「TONEカメラ」では、端末内のAIが被写体を分析し、裸写真などの不適切画像と判断された場合、端末上に撮影不可のアラートを表示し、撮影を制限する。不適切と判断された場合のデータは保存されずに破棄される。静止画だけでなく動画撮影にも対応し、動画撮影中はリアルタイムで判別する。さらに、「TONEファミリー」の設定により、保護者に不適切画像の撮影ログを通知することもできる。

不適切画像撮影時のアラート
保護者に撮影場所とモザイク処理された極小画像を通知する設定も

スーパーアプリの管理も

 また、「TONEファミリー」ではこれまで、アプリごとに利用制限を設定可能だったが、アップデートにより同一アプリ内でメッセージ、ゲーム、動画視聴など多くの機能を使える「スーパーアプリ」において、機能ごとに利用を制限できるようになる。当初はLINEに対応し、順次対応アプリを増やしていく予定。

ブロックチェーンも活用

 このほか、フリービットグループのブロックチェーン関連技術「The Log」をコンシューマー向けに初めて提供する。同技術は、ブロックチェーンで守られない要素における改ざんリスクに対応するログ保管の技術で、スマートフォン向けの各種サービスに採用し、改ざん不可能なインターネットインフラの提供を目指していくという。

「TONE e20」の主な仕様

 ディスプレイは約6.26インチで、画面解像度は1520×720ピクセル(アスペクト比19:9)の液晶ディスプレイ。メインカメラは約1200万画素+約1300万画素(広角)+約200万画素のトリプルカメラ。インカメラは約800万画素。

 OSはAndroid 9。チップセットはHelio P22で、2.0GHzのオクタコア。メモリ(RAM)は4GB、ストレージは64GB。最大256GBまでのmicroSDXCカードを利用できる。

 対応するバンドはLTEがバンド1/3/5/8/18/19/26/28/38/41、3Gがバンド1/2/5/6/8/19。GSMが850/900/1800/1900MHz。SIMカードサイズはnanoSIMカードで、DSDVをサポートする。

 Wi-Fiテザリング、Bluetooth 4.2、GPSをサポートする。生体認証は指紋認証と顔認証に対応する。バッテリー容量は3900mAh。

 大きさは約159×76.5×8.2mm、重さは約175g。