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トーンモバイル、家族全員に向けたスマホ新モデル「TONE e19」

強化した見守り機能「TONE あんしん AI」に対応

 トーンモバイルは、家族の全世代が対象で性能も向上させたスマートフォンの新モデル「TONE e19」を3月1日に発売する。価格は1万9800円(税抜、以下同)。また同モデルも対応する、ユーザーの安全を守る機能「TONE あんしん AI」は機能が追加され、「TONE SIM(for iPhone)」でも3月をめどに順次「TONE あんしん AI」の新機能を利用できるようになる。

「TONE e19」
「TONE e19」を披露するトーンモバイル 代表取締役社長CEOの石田宏樹氏

新モデル「TONE e19」

 「TONE e19」は、近年のトーンモバイルが対象としてきた子供とシニアという2つのターゲット層を拡大し、基本的なスペックを充実させ、家族全員が利用できるような「全世代対象のスマートフォン」とうたう。ホーム画面は、子供向け、全世代向け、シニア向けの3種類から選択できる。

 ノッチ型で約5.93インチのディスプレイをはじめ、メインのデュアルカメラ、Snapdragon 450搭載、DSDS対応など、ミドルクラスのスマートフォンとしてのスペックを備え、指紋認証センサーも備えた。

 一方で、併売される既存モデルの「TONE m17」(富士通製、2万4800円)が対応していた防水・防塵や耐衝撃、おサイフケータイ(FeliCa)、ワンセグといった日本向け機能の搭載は見送られている。

「TONE m17」(右)との比較

 特徴としてAIへの対応・強化を掲げ、今回のタイミングで機能が拡充される見守り機能「TONE あんしん AI」も全面的にサポートする。

 また画面のロック解除では、インカメラによる顔認証と背面の指紋認証センサーの利用をサポートし、併用も推奨する。加えて、アプリごとに、起動時に指紋認証が必要になる設定も可能で、画面のロックを解除した後の安全性や利用制限にもこだわった。

「TONE e19」の主な仕様

 ディスプレイは約5.93インチ、1512×720ドット、19:9、HDの液晶ディスプレイ。メインカメラは1200万画素+500万画素のデュアルカメラ、インカメラは800万画素。

 OSはAndroid 8.1。チップセットはSnapdragon 450で、1.8GHzのオクタコア。メモリー(RAM)は3GB、ストレージは32GB。最大256GBまでのmicroSDXCカードを利用できる。

 対応するバンドはLTEがバンド1/3/19/28、3Gがバンド1/2/5/6/8/19。GSMが850/900/1800/1900MHz。SIMカードサイズはnanoSIMカード。LTE+3Gの組み合わせでDSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)をサポートする。

 Wi-Fiテザリング、Bluetooth 4.2、GPSをサポートする。バッテリー容量は4000mAh。

 大きさは約153.6×73.1×8.9mm、重さは約167.5g。

「TONE あんしん AI」の機能拡充

 これまで「TONE SIM(for iPhone)」向けに提供されてきた、子供の見守りを中心とした機能「TONE あんしん AI」の内容が強化された。今回発表の「TONE e19」でもこの機能を全面的にサポートする。

 機能が拡充される「TONE あんしん AI」では、「あんぜんオススメ」機能と「あんしんレポート」機能が提供される。

 「あんぜんオススメ」は、見守り関連の有効な機能を提供しても、ユーザー側で設定できていないといった問題や、子供の成長に従って設定を変更したいが、それが難しく設定しなくなった、といった問題に対処するもの。

 見守る対象の子供の年齢に応じて、「TONEファミリー」の設定を推奨するほか、ジオフェンス機能でも、オススメの設定が通知されるなどする。

 加えて、ジオフェンス内(学校・塾の中など)での利用を許可するアプリを設定可能になり、学校で不要なアプリの利用を制限しつつ、保護者と連絡をとるためのアプリは有効にしておくといった利用が可能になる。

 月1回提供される「あんしんレポート」は、子供のスマートフォンの利用時間、歩数などの活動量などの報告に加えて、歩きスマホ警告機能に位置情報が付加されたことで、レポートにも「歩きスマホ多発エリア」の情報が追加される。

カメラのキタムラ、取扱店舗が拡大

 このほか「カメラのキタムラ」はトーンモバイル取扱店舗を5月までに20店舗追加し、合計33店舗で取り扱う。

安心・安全をAIで強化

 トーンモバイル 代表取締役社長CEOの石田宏樹氏は、同社や親会社のフリービットとともにAIやIoT、ブロックチェーンといった基礎技術も手がけていることを紹介。今回機能拡充を発表した「TONE あんしん AI」についても、これまで子供向けやシニア向けとして提供した各機能のベースになる部分にAIを適用、さまざまなサービスに分析や機械学習といったAI技術を適用できるようになっていることを解説した。

 石田氏は「安心・安全に寄ったところに、AIの開発資源を注ぎ込んでいく。難しいAIの世界を、いかに簡単に伝えていくかが重要」などと語り、トーンモバイルの特徴としてきた子供やシニアの見守り機能を、AIでさらに使いやすく高機能にしていく方針を示している。