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ソラコムのIoT向けSIM、ドコモ・au回線を1枚で使えるマルチキャリア仕様に

 ソラコムは、IoT機器向けのデータ通信サービス「SORACOM Air for セルラー」のグローバル版「SORACOM IoT SIM」について、マルチキャリア対応などのアップデートを発表した。

SORACOM IoT SIM。右側の小さな物はチップ型SIM

 「SORACOM Air for セルラー」には、世界各国で利用できるSORACOM IoT SIM(旧グローバルSIM)と、日本国内専用のプラン(plan-D/plan-K/plan-KM1)が用意されている。SORACOM IoT SIMはさまざまなユースケースを想定し、130以上の国や地域で利用できるSIMとなっている。

 グローバル向けの「SORACOM IoT SIM」は多くの地域で複数のキャリアに接続できる仕様である一方、日本国内ではNTTドコモ網のみとなっていた。今回のアップデートにより、au網にも接続できるようになる。なお、マルチキャリア機能は「Limited Preview版」として提供され、利用を希望するユーザーは問い合わせが必要。

 2つのキャリアを利用できることによる冗長化やエリア補完のメリットに加え、au網でのデータ通信料(国内)は0.02米ドル/MBで、ドコモ網での通信時の10分の1に抑えられる。

 あわせて、ヨーロッパを中心とする21カ国での通信料を0.08米ドル/MBから0.02米ドル/MBに値下げする。

 また、従来はすべての通信がドイツにあるコアネットワークを経由する仕様となっていたが、性能向上のためにローカルブレークアウト(LBO)ポイントを日本とアメリカに新設する。ネットワーク経路が最適化され、日本や北米地域での通信遅延が低減される。