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ブルドーザーの運転からジャムセッションまで、5Gなら遠隔で可能

ドコモ「5G Tokyo Bay Summit」お台場で開催、併催イベントにはKDDIも

「ワイヤレスジャパン」「ワイヤレス・テクノロジー・パーク」などが共同開催

 東京ビッグサイトで5月23日、「ワイヤレスジャパン」「ワイヤレス・テクノロジー・パーク」など無線・通信関連の展示・セミナーイベントが開幕した。期間は5月25日まで。5G、IoT、AI、ドローン、交通システムなどをテーマに5つのイベントが共同で開催されている。

 またNTTドコモは、共同開催の「ワイヤレス・テクノロジー・パーク」内に、ドコモの5G関連の展示を行う「5G Tokyo Bay Summit」の大きなブース設けている。同社は5月15日、報道関係者向けに「5G PREMIUM SHOWCASE」を開催、最新のデモを公開していたが、それらがイベント参加者向けに公開される形となっている。

 通信キャリアではほかに、KDDIが「ワイヤレス・テクノロジー・パーク 2018」内で展示ブースを設け、5G関連など先端的な取り組みを紹介している。

ドコモの5Gが集合「5G Tokyo Bay Summit」

 「5G Tokyo Bay Summit」ではドコモがこれまで行ってきた5G関連の実証実験や、これから実施されるセルラーV2Xなどの実験について、幅広く展示されている。

 NTTドコモ 5G推進室長の中村武宏氏は、5G関連の常設展示やラボの設置は拡大方向で検討しているとし、スポーツ関連での実験・展示も「トライしようとしている」とのことだった。

「5G Tokyo Bay Summit」の展示内容
NTTドコモ 5G推進室長の中村武宏氏
アンテナも設置され、一部のデモは実際に5Gの電波を使っている
5Gによる建設機械の遠隔制御
遠隔操作システムが組み込まれたブルドーザーを遠隔操作する様子。実際に千葉市美浜区の実験フィールドとつながっており、実験フィールドでは端末までが5Gでつながっている
ベテランの操縦者による遠隔操作。大容量通信による高精細な映像と低遅延という特徴により、5分ほど操作すれば慣れることができたという
5Gで実現する高臨場遠隔合奏
ドコモの5Gとヤマハの「NETDUETTO」技術で、離れた場所にいる人同士でもリアルタイムのセッションが可能。セッションを通じてアイデアを練る際も、1カ所にあつまる必要がなくなるという
ビッグサイトとスカイツリータウンを結んで、即興で演奏するデモが行われた。ビッグサイト内では5Gで接続されており、超低遅延な通信によりセッションが実現されている
そのほか
「New Concept Cart」は4Kカメラ、4Kディスプレイを搭載し、遠隔地とのコミュニケーションやクラウドからの遠隔操作も可能
「5Gロボット」は5Gネットワークごしに操作者の動きをトレースでき、遠隔操作が可能。このバージョンではハンドルを回すこともできる
「IoA遠隔観光体験」は分身となるロボットを通じて観光や周囲とコミュニケーションが可能。お台場からスカイツリータウンのドコモのテナントにつながっている
「Diorama Stadium 2018」(ジオスタ)は5GやARを使って新しいスポーツ観戦を提案。映像の視点なども自由に選択できる
自動車・自動運転関連
「超高速移動環境での5G無線通信」の実験に使用された日産GT-R
GT-R車内の通信機器
実験自体は、新幹線なども含む「超高速移動環境」を想定したもの
「コネクティッドカー実証実験」では、3台の車と5Gで通信、4K映像やモニタリング情報が送信されてきている
「交通状況のリアルタイムな情報収集・解析」で用いられた車両。5Gで、自動車や道路など交通インフラに搭載されたセンサーの情報を解析、交通状況をリアルタイムに把握する
「セルラーV2X共同トライアル」はまもなく実験が開始されるとのこと。日産の新型リーフが用いられ、直接通信とLTE-Aを使って、車両の通信能力を拡張するセルラーV2Xのさまざまな評価が行われる

KDDIも最新の実験結果を紹介

 KDDIとKDDI総合研究所は「ワイヤレス・テクノロジー・パーク 2018」内にブースを構えて、先端的な取り組みを紹介している。23日には、5Gで4.5GHz帯を用いて4K映像をリアルタイムに伝送する実験に成功したと発表しているが、この内容についても展示されていた。

「ワイヤレス・テクノロジー・パーク 2018」内のKDDIブース
5Gで4.5GHz帯を用いて4K映像をリアルタイムに伝送する実験の結果を紹介
無人の自動運転のデモに使われた車両