ニュース
OpenAIが検索サービス「SearchGPT」のプロトタイプ、ウィッシュリストに登録可能
2024年7月26日 18:48
OpenAIは、検索サービス「SearchGPT」のプロトタイプを公開した。
「SearchGPT」は、OpenAIが提供するAIモデルの強みを、Webからの情報と組み合わせることで、明確かつ関連性の高いソースによる検索結果を、迅速かつタイムリーに提供するように設計された新しい検索サービスのプロトタイプで、少数のユーザーとパブリッシャー向けに公開しているという。試用を希望する一般のユーザーは、ウェイティングリストへ登録できる。
OpenAIが公開したデモでは、ノースカロライナ州の人口約2万人の町ブーン(Boone)で8月に開催される音楽イベントに関する情報を「music festivals in boone north carolina in august.」と検索すると、いくつかの音楽イベントに関する情報を、カード型のサムネイルと説明文でいくつか表示した。
ソースとして表示されるリンクにカーソルをあわせると、ソースに関する概要も表示した。さらに、対話式に「is the jones house one family friendly」(ジョーンズ・ハウスのイベントは家族向け?)と質問を続けると、その回答(yes)と、なぜそうなのか瞬時に回答している。「SearchGPT」は、関連する情報源へのリンクを明示しながら、Webサイトからの最新情報によって、利用者の質問に素早く直接的に回答するように設計されているという。
検索クエリー毎に新たに検索を実施する従来型の検索サービスと異なり、検索(回答)内容に対して自然文で質問をすると、適切な回答が得られる。例えば、「ミネソタ州でトマトを育てるなら?」という検索結果に対して、「今から育てられるのはどれ?」と、追加で質問をすると、現在の日付にあわせて「今から育てられるトマト」に関する情報を表示する。
「SearchGPT」は、検索結果に出版社への引用やリンクを目立たせることで、利用者が出版社とつながりを持てるように設計されている。検索結果には、明確に帰属表示やリンクが表示され、ユーザーは情報の出所を知ることができ、ソースリンクのあるサイドバーから、より多くの結果にすばやくアクセスできる。
OpenAIによると、「SearchGPT」は検索に関するサービスであり、OpenAIの生成AI基盤モデルのトレーニングとはわけられている。このため、Webサイトが生成AIのトレーニングから外れていたとしても、「SearchGPT」の検索結果としては表示される。OpenAIは、パブリッシャーやクリエイターから、AI検索サービスとどのように関わっていくべきなのか、また彼らのコンテンツにどのように機能するのか理解したいという声を聞いており、プロトタイプを通じたフィードバックを求めている。