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ドコモ、ARで電波が見える5G用装置を開発

 NTTドコモは、5Gで用いる高周波数帯の電波状況を拡張現実(AR)で可視化できる装置「360度対応5Gリアルタイム電波ビジュアライザ」を開発したと発表した。

システム構成

 「360度対応5Gリアルタイム電波ビジュアライザ」は360度からの電波到来状況をリアルタイムに測定し、解析したデータを可視化するための装置。192個の素子からなる円筒アレーアンテナと受信処理装置、パソコン、360度カメラ、ヘッドマウントディスプレイから構成される。

 360度カメラで撮影した画像上に電波の様子を重ね合わせ、ヘッドマウントディスプレイに表示することで、視覚的な電波状況の把握が可能となり、5G基地局の設置位置やアンテナ方向の選定などの置局設計を効率的に行うための活用が見込まれる。

 本装置は、5月23日~5月25日に東京ビッグサイトで開催される「ワイヤレス・テクノロジー・パーク2018」内のパビリオン「5G Tokyo Bay Summit 2018」で展示される。

実験の様子
ヘッドマウントディスプレイに表示される観測画面