本日の一品

隠しカメラを探すのは自分の目! 手のひらサイズの「宇宙人型 カメラ探知機」

手のひらに収まる、宇宙人顔のカメラ探知機

 筆者は家族でよく韓国ドラマを見る。なかでも、これでもかと事件が起こる「マクチャンドラマ」では、親子関係をひっくり返すDNA検査や、何かに気付いた主人公が猛スピードでクルマをUターンさせる場面がおなじみだ。そして、誰かが口にした秘密や決定的な場面を押さえるのが、盗聴マイクやピンホールカメラである。見ているこちらはカメラの隠し場所を知っているから、「そこや、そこ!」と言いたくなる。

 では、自分が隠されたカメラを探す側だったらどうだろう。Temuで見つけたのが、手のひらに収まる宇宙人のような「カメラ探知機」だ。Wi-Fiで映像を送るタイプも、通信せずに単体で録画するタイプも、レンズから返ってくる光を手がかりに探せるという。さっそく小型カメラを相手に試してみた。

右が探知機、左がテストに使った小型カメラ

 テストに使ったのは、写真の黒い小型カメラだ。前面にレンズがあり、背面のUSB端子にモバイルバッテリーをつなぐと動く。スマホの画面には、レンズの前に置いた黄色いアヒルが映った。

 コンセントの位置に縛られず、スマホで映像を確認できる。この小ささでここまでできるなら、ドラマの小道具として出番が多いのも分かる気がする。

モバイルバッテリーで動かし、映像をスマホで確認

 一方、白い探知機もUSB充電式だ。顔の真ん中には鏡のように光を反射する丸い部品があり、それを囲むように赤色LEDが3個並ぶ。中央は背面まで貫通しておらず、後ろからのぞける構造ではない。この丸い部品の役割は確認できなかった。

 背面のスイッチを長押しすると電源が入り、短く押すと連続点灯と点滅が切り替わる。商品説明の「2段階調整」は、取扱説明書を読む限り、この光らせ方の違いだけである。

側面の端子にUSBケーブルをつないで充電
背面のスイッチを長押しして電源を入れる
鏡のような丸い部品を囲む3個の赤色LED
3個の赤色LEDで照らす。短押しで点灯・点滅を切り替え

 筆者は宇宙人の顔を調べたい方向に向け、探知機のすぐ脇から照らした先を直接見た。カメラのレンズ周辺に当たった光の一部が観察する側に返ってくると、小さな赤い点として見える。今回の試用では、カメラの内部のどの面で反射したかまでは分からない。

 点滅モードでは反射も同じリズムで明滅する。感度が上がるというより、周囲の模様や光の中で、人間の目が変化に気付きやすい。気になる点があれば、連続点灯に切り替えると位置を落ち着いて確かめられる。

 まずは電源を入れた小型カメラと探知機を卓上で向かい合わせてみた。角度が合うと、レンズの中央が赤く光って見える。これだけではカメラ自身の光と紛らわしいので、カメラの電源を切り、USBケーブルも外した。

 今度は探知機を点滅させると、同じリズムでレンズの中央が赤く光った。少なくともこの反射を見るのに、カメラの電源もWi-Fiもいらないわけだ。

通電中のカメラに照射。レンズ中央が赤く光って見えた

 次はドラマにならって、電源を切ったカメラを棚のぬいぐるみと花の間に置いてみた。部屋を暗くして照らすと、ぬいぐるみの脇に赤い反射が見えた。距離を変えて試したときも、正面に近い位置なら2~3m離れて小さな反射を確認できた。ただ、少し横にずれたり、目の高さを変えたりすると、さっきまで見えた点が見つけにくくなる。

 手首で光を振るだけでは足りず、立つ場所を変えてもう一度確かめる。筆者は置き場所も向きも知っていたが、それでも反射が見える位置は思った以上にピンポイントだった。

電源を切ったカメラをぬいぐるみの脇に(白丸)
暗い部屋で照らすと、ぬいぐるみの脇に赤い反射

 商品画像には「5m」とあるが、どんなカメラを、どんな角度や明るさで見た数字かは画像から分からない。筆者が確認できたのは、今回のカメラで条件が合ったときの2~3mだ。

 しかも、写真をよく見ると棚の下のディスクにも赤い光が映っている。点滅する光を見つけたら、その正体は自分で確かめる必要がある。販売ページには「アラーム付き」とあったが、試用中に警報音が鳴ることはなかった。

 置き場所が分かっているレンズの反射を見るのと、初めて入った部屋で、どこを向いているかも分からないカメラを探すのとでは、難しさがまるで違う。気になる場所を絞り、近づいて立ち位置や目の高さを変えながら見る。そんな使い方なら、この小さな宇宙人にも出番はありそうだ。ひと通り照らして何も光らなかったとしても、それだけでカメラがないとは言えない。

 ドラマなら、ここでレンズがキラリと光って一件落着である。現実の宇宙人は、黙って赤い光を出す係。最後に見つけるのは筆者の目で、そこまで付き合ってくれるのは筆者の根気だ。初めての部屋でドラマほどあっさり見つかるかどうか。そこが、この一品を使ってみていちばん気になったところである。

製品名発売元実売価格
カメラ探知機―約1000円