スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

フロッピーディスク型SSDケースで物欲が大爆発! 必要ないけど超欲しいレトロガジェットを買いまくりッ!!!

 以前にフロッピーディスクのカタチをしたSSDケースを買った。ポータブルSSDケースで、M.2 2230/2242 NVMe SSD(B+M Key/M Key)用。HAGiBiSの「Floppy Disk Style SSD Enclosure」という製品だ。

HAGiBiS「Floppy Disk Style SSD Enclosure」はM.2 2230/2242 NVMe SSD(B+M Key/M Key)をセットして使える「フロッピーディスク型のSSDケース(エンクロージャー)」だ。Amazonでは4999円で、AliExpressでは1500~3000円くらいで売られている。
裏面もフロッピーディスクっぽくデザインされている。金属製のケースで放熱性がそこそこ良く、作りも仕上げも好印象。
カバーを外した様子。SSDは自分で用意する。
インターフェースはUSB 3.2 Gen 2 Type-Cで最大10Gbpsの伝送速度に対応する。

 って感じで、ガワはフロッピーディスクっぽいものの、中身はちゃんとしたSSDケースなので、別途SSDを用意して組み込めば使える。で、使っているのだが、コレを使い始めた日から、俺内部でひとつの扉がガバッと開いてしまったようだ。

 その扉は、開くと危険なので、以前は頑丈な錠前でロックしておいた。それ以前は開いていたのだが、開いた状態では「必要ないものをガスガス購入してしまう」のでロックした。でもまあロックしても「必要ないものもポチポチ買ってしまう俺」ではあったが。

 しかし上記フロッピーディスク型SSDケースを使っていると、俺内部でおもしろ~い感情が沸き起こることが判明した。要点だけ書くと「このSSDケースを使っているとストレージに関連した記憶が呼び起こされて感情が揺さぶられる」というイメージ。

 たとえば「3.5インチフロッピーディスクってさ~容量1.44MBとかだったんだよな~、でもいまってSSDで容量テラバイト級だったりして比べものになんないし~、読み書き速度なんて蟻と新幹線くらい桁違いなんだよな~」みたいな回想が始まったりする。

HAGiBiS「Floppy Disk Style SSD Enclosure」はSSDケースとして実用的だが、使っているとフロッピーディスク時代からストレージの変遷が脳内で走馬灯のように駆け巡ってしまうという、独自の機能性を有している。
手に持った感じもカッワイィィ~ン♪ でもSSDケースとして使える。使えるので、単なるオブジェではなく、使っている最中に過去の事実や記憶を具体的に思い起こさせたりする。
カラーバリエーションは3色。もちろん3色とも購入し、それぞれに(2軍的な)SSDをセットして実用品として持っている。

 こういう現象は、フロッピーディスク型SSDが持つデザインの詩的機能によって引き起こされるものだと思う。「デザインにおける詩的機能」は、たとえば色や形や質感で情緒的な体感・体験を起こすようなこと。凝ったデザインや質感や極めて高い性能を追求した椅子に座ると、コスパ重視の単なるオフィスチェアに座ったときとは違った感情が出たりして、座るという行為をより意識させ考えさせるような機能性がデザインの詩的機能、と捉えている。

 そしてこの機能性について「やっぱりけっこうイイ!」と感じてしまう。「そうだ、こういう感じはイイ! 単なるSSDケースよりずっとイイ!」などと考えているうちに前述の扉の錠前が速攻で錆びて朽ち果ててボロロロッと崩れ落ちて、俺内扉がガバッと開いたからさぁタイヘン! 問答無用でこーゆーよーな「必要ないけど超欲しくなるし手に入れると楽しい」というガジェットをどんどん買うようになってしまったのだッ!!!

 そして「これは我慢しときましょ~」とか思ってお気に入りとかウィッシュリストとかマイリストとか欲しいものリストに入れただけにしていた「要らないけど欲しいモノたち」を続々購入。無駄遣いが加速! いや違くて!!! 詩的機能搭載ガジェットの機能性に対価を払い始めた! ので、今回はな?んかソソるし楽しい、詩的機能搭載ガジェットをいくつかレビューしてゆきたいっ!!!

こんなのもあったのか! 即買い! SDカードリーダーもフロッピー型だゼ!

 なんかオモシロいものニャいかな?とAliExpressをウロついていて発見したのが、前述のフロッピー型SSDケースと同じブランドであるHAGiBiSの、やはりフロッピー型のSD/Micro SDカードリーダーである。メーカーの公式商品名は「Floppy Disk Style SD/Micro SD 4.0 Card Reader」。Amazonで7381円で売られているが、AliExpressでは3572円で売られている。

HAGiBiS「Floppy Disk Style SD/Micro SD 4.0 Card Reader」は、前出のフロッピー型SSDケースのカードリーダー版。
大きさは前出のSSDケースとまったく同じで、約縦68×横68×厚さ6mm。ただしカラーバリエーションは薄いグレーのみ。機構上、シャッター部のデザインが若干異なる。
裏面もフロッピーっぽいデザイン。
本物の3.5インチフロッピーディスクと比べた様子。HAGiBiSのフロッピー・シリーズのほうがニャわいい!
SDメモリーカードとMicro SDメモリーカードのデュアルスロット仕様。両カードを同時にマウント可能なので、SD←→Micro SD間のコピーなどもできる。
接続インターフェースはUSB Type-C。UHS-IIカード(端子が2段になってるアレ)に対応し、最大312MB/sの転送速度がある。従来規格(UHS-I)の約3倍の転送速度を発揮する。

 コレもまたグレイトな意匠が施されてナイスと言えよう。そして、何を隠そう俺の場合、週に何度かミラーレスカメラで撮影した画像をSDカードリーダー経由でパソコンに転送している。使っているSDカードは興味本位で買ったUHS-II。

 そのカードのデータをこのフロッピー型のリーダーで転送しているが、最初から「あっ速っ!」と体感できた。これまで使っていたカードリーダーはUHS-Iだったが、上位互換のUHS-IIにしたら、当たり前ではあるが、転送速度がググッと高まった。たぶんホントに3倍くらい速く、つまり転送時間が1/3くらいになって、非常に快適である。

 快適なうえにこの外見。質感。おもしろみ。

 サイコーなんだが、以前に使っていたやっすいカードリーダーのような便利さがない。以前に使っていたリーダーにはマグネット着脱の端子を追加しており、パソコンのUSBポートにマグネット着脱できて超手軽に画像転送ができた。だがHAGiBiSのはけっこう重いので、マグネット着脱で使うには無理があるかな、と考えていた……が。

以前使っていたカードリーダー。数百円で買ったカードリーダーに、USBポートとマグネット着脱できるアダプターを装着していた。抜き差しの手間がないので超便利。非常に軽いリーダーなので、ポートにマグネット吸着させて空中に浮いた状態でも問題なく使えた。
試しにフロッピー型のにも手持ちのマグネットアダプターなどを追加してみたら……。
ポート前方にあるアクリルスタンドにカードリーダーをちょうど置ける高さで、ポートへのマグネット吸着が実用的なレベルで行えた!

 マジか! フロッピー型もマグネット着脱で使えるじゃん! まさに俺の環境にぴったり……こんな偶然は……これは神の啓示だ! 予備としてもう1個買おう! いやもう2個買って「予備」と「備蓄」にしてゆきたいっ!!!

案外イイぞ! カセットテープ型Bluetoothスピーカー

 こーゆーのは買っても最初だけおもしろがって速攻で飽きるから、と、見て見ぬふりをしつつ、じつは欲しいものリストの奥深くに入れおいて削除せずにいたのが、OPT!の「OPT90 カセットスピーカー」である。Amazonで3960円で買ったが、現在は4400円に値上げされたようだ。

OPT!「OPT90 カセットスピーカー」はカセットテープのようなBluetoothスピーカー。もちろんTELEC認証取得済(技適取得済)。パッケージの時点でかわいい。
左がカセットスピーカーを付属ケースに入れた状態。右が本物のカセットテープとケース。ほぼ同じサイズ感だ。OPT90 カセットスピーカーのケースには充電ケーブルを収められ、そのままスピーカーケースとして携帯できるので、本物よりもちょっと大きい。
カセットスピーカーと本物のカセットテープは、ほぼ完全に同じサイズ。本物のカセットテープの筐体を流用して製造していると思われる。スピーカーのテープの印刷もリアルなので、逆に「このままカセットデッキとかに入れちゃったらヤバそう」みたいな気がする。ただ、テープリール中央部の穴がないので、相当無理をしないとデッキなどには入らないとは思うが。
スピーカーはサイドA(A面)右側にひとつあるだけ。テープリールの穴はプリントだが、透明筐体のカセットスピーカーだと本物のように見える。カセットスピーカー上部に見えているのは配線だが、磁気テープに見える。

 こーゆーの買ってもなー、ってのを買ったが、全体的に案外イイ感じであった。

 まず、音がよくないのがイイ。何を再生してもだいたいレトロ寄りのサウンドになる。ポケットラジオのような音質だが、キンキンともズンズンとも響かないので、よく言えば聴き疲れしない音質だ。

 機能的にはBluetoothスピーカーとしては必要最小限のものを備えている。スマートフォンと接続した場合、曲の再生とポーズ、曲の送り戻し、長押し操作になるが音量のアップダウンも、スピーカーからの操作で行える。

ケースをこのようにするとスピーカースタンド的に使える。もちろん、本物のカセットテープのケースに同様のスタイルで立てることもでき、収納することもできる。カセットスピーカーをケースに入れてケースを閉じた状態で音を出すと、ローファイ度がさらに増したサウンドを楽しめる。

 なんと言ってもイイのが、その佇まい。置いておくだけで(2026年の現在では)絵になる。風景が昭和方向に巻き戻されるような、視野と時代にズレが生じるような、そんな風情があってよい。

 持っているとカセットテープ時代の記憶が蘇ったりするあたり、単なるBluetoothスピーカー以上に「機能性」があるガジェットだと思う。世代を超えて、プレゼントにもいいような気がする。

カセットテープがアニメーションしながら音楽を流すアプリがあるが、そーゆーアプリで曲を再生しつつ、音をカセットスピーカーで鳴らすのもおもしろい。

 この製品自体が遊び心の塊って感じだが、使っていると気づく遊び心も。それは電源オンオフのたびに、カセットテープをデッキに出し入れするような機械的なサウンドが再生されることだ。そうそう、確かにカセットで音楽を聴き始めるときと聴いたあとに、デッキへのカセット出し入れをして、こーんな音がしてたなあ、などと思い出した。

これはあんまり……でもまあ実用的だしオモシロがれるカセット型SSD/HDDケース

 コレいいかも?的な勢いで買ったORICOの「2580-C3」という2.5インチSSD/HDDケースは、実際に手に取ったときは「イマイチかな?」と思ったものの、実用性と愛嬌でけっこう気に入れた。Amazonで1048円だった。↓こんなの。

ORICO「2580-C3」はカセットテープ風デザインの2.5インチSSD/HDDケースだ。SATA SSD/HDDを入れるケースで、パソコンなどとの接続はUSB-C。表面にはカセットテープ風の浅い立体模様がある。
もう片側はこんなデザインになっている。デザインされたシールが2タイプ付属し、それを自分で貼る仕様。
本物のカセットテープと並べると、あくまでも「カセットテープ風」という感じ。
工具なしで開くケースで、2.5インチのHDDやSSDをセットできる。

 カセットテープ方面ガジェットだと、前出のOPT!「OPT90 カセットスピーカー」のデキが秀逸なだけに、ORICO「2580-C3」はかなり見劣りしてしまう。ただ、レコードやカセットが一部で復活したりしつつ、SATA SSD/HDDはメディア自体が前時代のものになろうとしている現在、ORICO「2580-C3」はそこそこ役立つしそこそこ楽しい手軽なケースとしてイイように思う。

 まず1000円くらいで買えること。そしてデキはイマイチでもカセットテープを連想させるには十分存在感があること。「安いしちょっとおもしろい」ので、今となっては(NVMe M.2 SSDと比べると)遅くてあんまり使いたくない感じのSATA3.0 SSD/HDDを「このケースなら使ってみるか」的な気分になれる……というか俺の場合は、なれた。

 SATA SSDを持っているなら、このケースにそれを入れ、見た目が楽しいポータブルSSDとして使うのがいいかもしれない。SATA SSDはHDDより速いし、NVMe M.2 SSDの高速のものに比べると全然熱くならないし、現在でもサブストレージとしてはメリットが多い。まあ新品で買おうとすると高価だが、持っているなら案外ツカエる。安い中古品と組み合わせてもいいのではないかと思う。

 とか書いて軽くひっくり返すが、このケースは「黒い樹脂ケースにカセットテープ風のシールが貼ってあるだけ」的な製品とも言える。「1000円出してこんなモン買っちゃった……」と落胆する人があるかもしれない。

 あとこのケース、容易に開きやすい。頻繁に携帯する場合、蓋部分をテープで止めるなどする必要があると思う。……という微妙なところもあるので、カセット型にこだわらずレトロな感じならOKという場合、最初に出てきたフロッピー型のSSDケースあたりをオススメしたい。

 てな感じの詩的機能搭載ガジェット。俺内部の扉が開きっぱなしになってこーゆーのを買うことに罪悪感がなくなったので、今後もぜひ買ってゆきたいっ!!!

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。