本日の一品

"貼れる・立つ・浴びられる"1980円スピーカーを買ってしまった

 Bluetoothスピーカーの世界では、ここ数年でIPX6/IPX7対応の防水モデルが急増している。なかでもIPX7は"水深1mに30分沈めても動作に支障がない"レベルで、バスルームやキッチンなど生活の水回りでもアウトドア環境でも安心して使える。今回紹介する3COINSの「マグネットスタンド防水スピーカー」も、このIPX7対応だ。

 一般的には2000~6000円の価格帯が多い中、本機は税込1980円と最安値クラス。ランチついでに立ち寄った浅草ROXの3COINSで偶然見つけ、気づいたら手に取っていた。手のひらに収まる丸い形状に、マグネット+防水という"遊べる予兆"が濃厚に漂っていた。

MagSafe互換ゆえの"丸く収まるデザイン"

 マグネットスタンド防水スピーカーの底面にはMagSafe互換の磁気リングが配置されている。サイズはMagSafeアクセサリーと同等なので、底面積が自然と小さく、手のひらに軽く乗るコンパクト感がある。

 電源ボタンは底部に配置され、長押しでオン/オフを切り替える。充電は5V1AのUSB給電で、約1時間30分の充電で3時間ほど再生可能だ。ポートはカバーで密閉され、防水仕様らしいタフさと安心感が感じられる。

 磁気リングは保護ラバー付きで、貼り付け面を傷つけない。この価格帯でここまで丁寧な仕様はありがたい。

家中どこでも"貼れるスピーカー"

 本機の真骨頂は、冷蔵庫、レンジフード、キッチン壁、浴室壁など強磁性体の場所へピタッと貼り付くこと。バスルームでのBGM、キッチンでのレシピ視聴、玄関での音声ガイド再生など、置き場所を必要としない自由さが魅力だ。

三脚に乗せるとなんちゃって"小型PA化"する

 短めの自撮り棒や机用のMagSafe対応の小型三脚スタンドに取り付ければ、高さが出てさらに使いやすくなる。まるでミニマイクのような姿になり、動画視聴やオンライン会議の音声モニターにも応用できそうだ。

 付属のメタルリングを壁や家具に貼れば、そこもスピーカーの新しい"定位置"になる。MagSafe互換アクセサリーの世界では一般的な手法で、Amazonで"MagSafe メタルリング"と検索すれば追加リングも入手可能だ。

スマホと組み合わせた"変則スタンド"運用

 筆者の現在のメイン端末はGalaxy Z Fold 7。iPhoneではないが、全てのケースやバンパーでMagSafe互換リング付きを常用しているためスピーカーがそのまま装着できる。特にZ Fold 7は開くと大画面化するため重量バランスが崩れやすい。

 しかし最近、筆者が愛用している骨組みだけのOATSBASFバンパーは360度回転式スマホリング付きで、このスピーカーとの組み合わせが非常に相性が良い。閉じた状態・開いた状態のどちらでもお気に入りのフレキシブルな画面角度を選ぶことのできる"スタンド兼スピーカー"として重宝している。

"音質は価格相応" だが工夫の楽しみは尽きない

 音質は一言でまとめるなら価格相応。ただしスマホ内蔵スピーカーと比べれば量感は確実にアップし、空間全体に音が広がる。どちらかと言えばスマホ背面に貼り付けるより大きな壁面に貼り付けるのが低域に関しては有利だ。

 今は原稿を書きながら筆者の後ろ2mの距離の壁面に飾ってある金属の"地震検知キット"に貼り付けて聴いている。筆者はエレキベースを趣味としているためついつい低域に耳がいくが、低音は"量感は出るが輪郭は甘い"タイプだ。しかし1980円と筐体サイズを考えれば十分な性能だ。あとは設置場所の工夫なのかもしれない。

 Bluetoothの接続も安定しており、10m程度離れても途切れにくい。BGM用途としては必要十分のパフォーマンスである。MagSafe互換で、マグネットで貼れて、しかもIPX7の防水性能。これだけ複合要素を1980円にまとめ上げた製品は、実際のところかなり珍しい。さらに、付属のメタルリングを貼るだけで家中のどこでも"音の生えるポイント"が増えるのも面白い。

 このジャンルは今後、据え置きスピーカーでもモバイルスピーカーでもない"第三のカテゴリー"として成長していくかもしれない。筆者も他社製を買い揃えたくなる衝動に駆られるが、しばらくはこの3COINSのマグネットスタンド防水スピーカーで、家の中の"貼れる音響空間"づくりを楽しんでみようと考えている。

商品名発売元実売価格
マグネットスタンド防水スピーカー3COINS1980円