本日の一品

メカニカルキーボード「Lofree FLOW」で至高の打鍵感を味わう

 筆者は「キーボード欲しい欲しい病」という不治の病にかかっており、たびたび発作に襲われます。普段、仕事やプライベートでももっとも触る頻度が高いデバイスだけに、使いやすそうだったり変わり種の機種を見つけるとすぐに欲しくなり、ついキーボードマニアのWEBサイトやYoutube動画を見て回っては、これいいな~と「購入する」ボタンに食指を伸ばしかけてはやめる(主に経済的な理由から)という、しょうもない事を繰り返しているのでした。

 ちょっと前までは高級キーボードといえばPFUの「Happy Hacking Keyboard(HHK)」や東プレの「REALFORCE」などが代表格だったように思うのですが、昨今は中国ほか海外インディーズブランドが台頭して群雄割拠の様相を呈してきているように思います(あくまで筆者の印象です)。その中である時、信頼するドマニアたちがこぞって「これいいよ!」と紹介をし始めた「Lofree FLOW(ロフリーフロー)」という製品に心を奪われてしまいました。

「Lofree FLOW84」。84キーのメカニカルコンパクトキーボードです。

 欲しい。欲しいな~。でもお値段は約3万円。ちょっと手が出ないな……と思い続けて数ヶ月、つい先日のAmazonのプライムデー先行セールで40%OFFの1万8000円になっているのを発見! 「今すぐ買う」を迷うことなく押下した筆者宅の玄関先に、翌朝「Lofree FLOW」が到着したのでした。速攻で開封・接続して、その極上のキータッチに指先が融けるような感触を味わいつつ、製品をご紹介するために本文を書いています。

キーボード配列はANSI US。変態的なキー配列はほぼないと思います。

 前置きが長くなりました。筆者が購入した製品の正式名称は「FLOW84」といい、Lofreeは会社名にあたります。名称どおり84キーを搭載したキーボードで、テンキー部分は省かれています(テンキーを搭載した「FLOW100」という製品もあります)。USB Type-Cでの有線とBluetoothでの無線接続に両対応し、レイアウトはいわゆるUS配列。薄型・小型キーボードの類ではありますが変態的なキー配列はほぼありません。

「POMスイッチ」なる独自のロープロファイルキー。ホットスワップでお好きなスイッチにも交換可能。
USB Type-Cでの有線接続と、Bluetoothによる無線接続に両対応しています。
Apple Magic Keyboardとの大きさ比較。FLOW84のほうが右端の一列分多いですが、だいたい同じ横幅です。

 キースイッチはKailh社とLofreeがコラボして開発した「POMスイッチ」というメカニカルスイッチを採用しているそうです。ロープロファイルながら確かな打鍵感のある、それでいて軽すぎず重すぎず、実に滑らかで絶妙なキータッチの感触を与えてくれます。

 ちなみに薄型キーボードながら、打鍵時の衝撃を吸収してくれるガスケットマウントなるものを本体に搭載しているとのことなのですが、普通に使っている限り、あまり効果を実感することはありませんでした。意識しなくても済むくらい、自然と衝撃を吸収してくれているのかもしれません。なお本体裏の台座は固定式で、角度の変更には対応していません。

フレームはがっしりしたアルミ製。右端に金属プレートで製品名が埋め込まれているのがカッチョイイです。
裏面。台座は固定式で、角度変更には対応していません。

 キーボードフレームはずっしりと頑丈なアルミ製で安定感は抜群。反面、本体の重量は約568gあります。数kgあるフルメカニカルキーボードに比べれば軽くはあるものの、カバンに入れていっしょに持ち運ぶにはちょっと重いかもしれません(筆者的にも持ち運ぶ予定は特にありません)。

バックライト搭載。明るさも変更できます。

 今風に、キーボードのバックライトだけでなく、本体裏にサイドライトを搭載しています。サイドライトは全6色に切り替え可能で、光り方も2種から選べます。光ること自体は珍しくないとはいえ、打鍵している最中はキーボードを見ないので、光ってもあんまり意味ないのでは……と思ったり。オフィスなら周囲への「かまし」にはなるかもしれませんが、あいにく筆者は自宅でのリモートワーク中心なので、見せる相手は猫くらいしかいないのでした。

全6色で光り方も2種類から選べるサイドライト。意味は特にないと思われますが何となくカッコよくはあります。

 余談になりますが、「Lofreeって、ちょっと前に出たタイプライター風のキーボードのことじゃなかった?」と思って調べてみたところ、本コーナーでも紹介されていたタイプライター風キーボード「Lofree」を作った同志たちが、製品と同名の会社を深センで起業、現在は「あなたの2㎡を構築する」というコンセプトで様々な製品を発表しているようです。なお筆者が購入した「FLOW」シリーズの後発製品として「Edge」というシリーズも展開しており、こちらも要注目です。

 少しでもこのキーボードを触っていたいがために、長々と書いてまいりました。キーボードの主力機を交換するのは数年ぶりながら、やはりよく触るガジェットの品質を向上させると、気分も上がって良い感じで仕事にも取り組めるような気がします。叶うならば仕事の質も向上すると良いのですが。

 もし、キーボードを新調したいとお思いの方がいらっしゃいましたら、「Lofree FLOW」を選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか。極上のキータッチがあなたを待っているかも。

製品名購入場所価格
Lofree FLOW84Amazon2万9999円
Amazonで購入