本日の一品

いわゆるCtrl+Alt+Delキーな3ボタンショートカットキーデバイス

 パソコンで特定の操作を省力化するために、ボタン1つでそれを実行できるようにするショートカットキーデバイスというものがある。いくつかのボタンなどを備え、1つ1つに任意の操作を割り当てられる仕組みだ。

 ビジネスアプリケーションなどで日常的に使うショートカットキー操作を楽にできるのはもちろんのこと、クリエイティブ系のソフトやゲームでも一定の動作を半自動化するのに役立ったりする。各社からそういったショートカットキーデバイスが登場しているのだが、日本のパソコン周辺機器メーカーとして有名なサンワサプライからも登場した。

サンワサプライの「プログラマブルキーボード ミニ3キー」。USBケーブルが付属する

 わずか3つのキーのみを備える、指でつまんで持てるほどのコンパクトなサイズのショートカットキーデバイス。USBによる有線接続でシンプルな外観ではあるのだけれど、メカニカルキースイッチを採用していて、押したときのメカニカルらしい感触と音も特徴の1つ。さらに、キーを押したときに3色で光るバックライト機能もある。

接続はUSB Type-C
2カ所にType-Cポートがあるが、どちらを使ってもOK
メカニカルキースイッチを採用している
CHERRY MX用のキーキャップに差し替えることができた
底面には滑り止め。フィルムをはがして使う
本体右側にある小さなボタンを押すと、キー押下時のバックライト色を切り替えられる

 本製品を活用するには専用アプリケーション(Windowsのみ対応)が必要となる。単純にキーボードのどれかのキーを割り当てられるだけでなく、マウスのクリックや座標移動を割り当てたり、指定した文字列の一括入力を割り当てたり、音量調整や楽曲再生などのメディアキーとして割り当てたりもできる。もちろん3つのキーそれぞれに別の機能を設定可能だ。

専用アプリケーションの画面
左の1~3を選び、それに割り当てる動作を右側から選択して「保存」する
キーボード操作だけでなくマウスの動作も割り当てられる
メディアキーに割り当てることも可能

 筆者はスクリーンショット絡みの操作を簡単にするのが目的だったので、Windowsの「Snipping Tool」を起動する「Win+Shift+S」と、画面全体のスクリーンショットを撮って保存する「Win+PrintScreen」キーを設定した。で、残りの1つにはとりあえずメールアドレスを文字列として入力する動作を登録しておくことに。これでログイン画面や申込みフォームなどでメールアドレスをいちいち手入力する面倒が少なくなるはず。

メールアドレスの文字列を割り当てておくとフォーム入力の手間が減るかも
CtrlとAltとDeleteを1つ1つに割り当てることもできるが、その場合は連続的にキー入力される「継続」で設定するとよい

 いろいろな操作を割り当てることができるアイテムではあるのだけれど、キーボードマクロ的な設定ができないのは残念な点。基本的には1つのキー押下か、(ShiftやCtrlなどの)修飾キーとの同時押しに対応するだけで、たとえば「Aを押した後、一定時間をおいてB、その次にCを押す」みたいなカスタマイズには今のところ対応しない。

 ショートカットキーデバイスには他にも多機能なものがたくさんあるけれど、シンプルに機能設定でき、ミニサイズで場所をあまりとらないものがほしい、という向きにはおすすめできるアイテムだ。

製品名発売元実売価格
プログラマブルキーボード ミニ3キー 400-SKB075サンワサプライ3480円