本日の一品

20段階の目盛り表示で進捗が分かりやすい、キングジムの「ビジュアルバータイマー」

 調理時間のカウントから仕事や勉強の休憩時間の測定まで、タイマーを使う機会は日常に数多く存在している。もっとも一般的なタイマーは、時間をカウントダウンしていき、残り時間がゼロになった時にアラームで知らせてくれるだけで、途中の進捗は直感的に把握しづらいものだ。

 こうした進捗をビジュアルでわかりやすく見られるようにしたのが、キングジムのビジュアルバータイマーだ。これは時刻によるカウントダウンの隣に、進捗を表示するバーを備え、どれだけの時間が経過したかを目盛りの減り具合でわかりやすく表示してくれるツールだ。

本体外観。全長約13cmのスティック状だ
パッケージ。本稿執筆時点ではカラーバリエーションはなくこの1色だけだ
同梱品は取説のみとシンプルだ
単四電池2本で駆動する。重量は電池抜きの状態で公称56gと軽い

 進捗バーは20段階に区切られているので、タイマーを20分に設定した場合は1分ごとに、10分に設定したのであれば30秒ごとに、目盛りがひとつずつ減っていく。残り時間がゼロになるのと同時に目盛りの残量もなくなり、アラームが鳴るという仕組みだ。カウントダウンだけでなく、目盛りの残量が増えていくカウントアップにも対応する。

これは10分に設定したところ。上部ボタンを押してカウントダウンを開始
時間が減るにしたがって左側の目盛りも減っていく
残り時間がゼロになるとともにバーの目盛りもなくなり、アラームが鳴る

 タイマーは本体上部のボタンで設定する。表示桁数が最大4桁なので設定できる上限は99分59秒までと、あまり長い時間は設定できないが、タイマー専用機であることを考えると、特に不自由は感じないだろう。一回きりのカウントダウンのほか、作業と休憩など2種類の設定時間を交互に繰り返すリピート計測にも対応する。

時刻の設定は上部のボタンで行う

 アラームは側面のスライドスイッチでオフにすることも可能なので、音が鳴らせない共用スペースなどでも問題なく使える。背面にはマグネットが取り付けられており、スチール面に貼り付けることもできるが、あまり磁力は強くないのでおまけ程度で考えておいたほうがよい。

アラームは側面のスライドスイッチでオフにすることも可能
背面にはマグネットがあり(グレー部)、スチール面に吸着できる

 シンプルイズベストの製品だが、日常のさまざまな用途に役立つ便利な製品だ。液晶の視野角がやや狭く時刻が見づらいが、進捗バーはその形状ゆえ遠くからでも読み取りやすく、両者を併用すれば支障はない。価格は3千円弱と、一般的なキッチンタイマーと比べるとやや割高だが、それだけの価値のある製品だ。

横方向からの液晶の視認性はやや低めだが、目盛りで確認するぶんには支障ない
製品名実売価格キングジム
ビジュアルバータイマー(VBT10-W)2970円キングジム