スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

中華ブランドのTELESIN°がマ~ジで良かった! コスパバツグンのMagSafe対応アームって

 以前、ベッドのヘッドボードに取り付けられるスマートフォン用アームを買った。MagSafe対応のもの。iPhoneを目覚ましアラームとして使うためだ。枕に近い最適な場所にiPhoneを浮かべたい、的な。

 手持ちの機材でそうしてみたが、イマイチなので、市販のMagSafe対応スマートフォンアーム的な製品を買った。TELESIN°ブランド品で、Amazonにて3000円くらいだった。

複数の関節があるアームで、MagSafe対応なのでiPhoneの着脱が容易だ。顔の上空にセットしやすそう。※画像はAmazon販売ページより抜粋。
関節は4つで、MagSafe吸着部分もある程度自由に向きを変えられる。またそれぞれのアームは360°回転する。※画像はAmazon販売ページより抜粋。
テーブルなどにクランプして使うことを前提に作られたMagSafe対応アームだが、垂直の板にもクランプできた。
iPhoneをMagSafe吸着させた様子。MagSafe部のマグネット吸着力は十分に強い。
だがクランプに接続しているアーム部分が容易に回転してしまうので、場合によってはアームが倒れてしまう。

 あー失敗した~。クランプに接続しているアーム部分をテープとかヒモとか接着剤で回転しないように……とも考えたが、素直に別のアームを買ったのだった。

 その後この失敗購入アームは全然使っておらず、捨てちゃおうかニャ~とも考えた。だが、3000円を捨てるのかーとモヤモヤしたので、とりあえず本来の使い方で使ってみた。

 そしたら! アラこのアーム便利じゃ~ん! これまで買ったこのテのアームのなかで最も使いやすい! と感じたので、今回はこのアームをレビューしてゆきたいッ!!!

メチャクチャ安定するデスク固定用MagSafe対応アーム

 まずこのアーム、出荷時は関節がかなり固い設定になっている。けっこう力を入れないとアームを曲げられない感じ。また、テーブルなど板状のものにクランプ固定して使うタイプでもある。

こんな感じでテーブルやデスクなど板状のものにクランプで固定して使う。※画像はAmazon販売ページより抜粋。
出荷時設定では関節の回転はかなり固め。だが付属の六角レンチにより、関節の固さを調節可能。

 テーブルなどに固定して使うので、常時机上に出しっぱなしという感じで使う。それに回し心地がかなり固い関節部。MagSafeのマグネット吸着力はかなり強めでイイのだが、気軽に使う感じのアームではないのかも~、と思いつつも使い始めた。

 しかし関節の回転が固いのが、かえってよかった。クランプ固定式でありかつ関節が固いので、MagSafe吸着させたiPhoneがヒッジョーに安定するのだ。iPhoneを宙に浮かせてタップなどして使っても、あまり揺れない。揺れてもすぐ静止する。

こんなふうな位置にiPhoneを浮かせてタップなどの操作をしても、iPhoneはあまり揺れずに安定的。アームが下がってくることもない。

 それから、アームに対するiPhoneのMagSafe着脱も好感触。というのは、まずクランプ固定式なので、MagSafe吸着したiPhoneを外すとき、片手で行える。台座式のアームだと、アームがiPhoneにくっついたまま浮いたりしがちだが、そういうことは一切ない。

 また、片手でiPhoneを取り外しても、アームの角度など設定がほぼ変わらない。関節回転部が固い設定だからだ。

クランプでデスクに固定するアームなので、iPhoneを外すときにアームが浮くことはない。なので、片手で外せる。またアーム全体が安定的なので、iPhoneを外した拍子にアームの角度が変わってしまうことがほとんどない。

 ツイデに、不使用時はコンパクトにたためる。邪魔にならない状態でクランプしたままにしておける。

不使用時はこんな状態にたためる。フットプリントは500mlペットボトル1本分といったところ。
MagSafe吸着部近くには1/4サイズのネジ穴があり、カメラ関連アクセサリーを装着することもできる。

 といった感じで、本来の使い方をするまえの「アームに対するネガティブな印象」がことごとく覆された。なーんだこのアーム、スゲくイイじゃん! 3000円くらいで買ったわけだが、コスパ高いかもしれない! と。

iPhoneをスキャナー的に使う場合にも便利

 このアームについて「アラこのアーム便利じゃ~ん! これまで買ったこのテのアームのなかで最も使いやすい!」と感じたのは、前述の安定感などもそうだが、iPhoneで机上の書類などを撮影したときだった。伝票を画像メモしたり、ネット経由の手続きで免許などを撮影するとき。

 iPhoneを手で持って俯瞰撮影してもいいのだが、被写体に手の影とか出がち。またブレたりもしがち。

 しかしこのアームにiPhoneをセットして撮影すると、構造が単純でアームが細めなので、余計な影が出にくいのだ。iPhoneの影が出ないように位置調節すればキレイな画像メモが撮れる。

 また、MagSafe対応なので、写真の上下向きが正しくない場合でも、iPhoneを外して写真の上下向きを正し、またiPhoneをMagSafe吸着させるだけで済む。iPhoneを手に持って撮っていると、写真の上下向きが不意に変わっちゃう、みたいなことがアリガチだが、このアームだとそういうミスも激減してスッキリ。

アームを使うと撮影時に被写体に影が落ちにくい。また安定感の高いアームなので、手ブレしにくい。
Apple Watchのカメラリモートを使えば、さらに影が出にくく、ブレにくい撮影ができる。

 ただ、クランプ固定式なので、「こっちの場所であのアーム使いたい!」ということができにくい。クランプできない場所だと使えないし、クランプできる場所でもいちいちクランプし直すのは……という感じなのであった。

 でもこのアームの使い勝手はイイ。というわけで、同じTELESIN°ブランドの台座式(スタンド式)の自立タイプも追加購入した。↓こんなの。

MagSafe対応スマートフォンスタンドとしては、前出のアームとだいたい同じ構造。台座式なので使いたい場所に手早く持っていける。
前出のアームは最下部アームの根元が回転してが、このアームは回転しない。
台座部裏側には、アーム関節固さ調節のための六角レンチを格納できる。
アームを伸ばして書類を撮影するときはこんなふうに台座の上にダンベルを置いている。そうしないとアームごと倒れることがあるのだ。

 この台座付きアーム、前出のクランプ固定式アームよりはアーム自体が短いこともあり、超便利って感じではない。だが、安定感やアーム関節部の固さなどは同様なので、ウチにあるMagSafe対応スマートフォンスタンドとしては、トップクラスの使いやすさではある。

ペルチェ素子でMagSafe対応スマートフォンを冷え冷えに!

 1台目のアームを使っているとき、アームのMagSafe吸着部がMagSafe充電対応だったらもっとよかったニャと思っていた。だが、2台目アーム(台座式)を買ったとき、これら2種類のアームには、専用のMagSafe充電器が用意されていることを知り、それを購入した。それもTELESIN° ブランド品だ。

こんな製品。TELESIN°ブランド品で、前出した2種類のアームのMagSafe部に装着でき、アームに吸着したスマートフォンを冷却しながらワイヤレス充電できる。iPhoneなどMagSafe対応端末に直接吸着し冷却・充電することもできる。サイズは直径約6cmで厚さは約3cm。Amazonで3300円くらいだった。
冷却・充電を行うには27W以上の高出力USB-ACアダプターが必要。電源を入れると吸気口周囲が白~青に光り、冷却の度合いが可視化される。
現在の冷却部の温度は数値でも示される。冷却強度(ファン回転数)は2段階で調節可能。
充電・冷却機構側に可動するネジ式リングがあり、その位置を変えることでiPhoneなどMagSafe対応端末をワイヤレス充電できる。ファンはマグネットで端末に吸着する。
稼働するネジ式リングの位置を変えることで、前出の2種類のアームに取り付けられ、アームに充電・冷却機能を追加できる。

 絶対必要、ってほどではなく、わりと興味本位で買ったが、ペルチェ素子のクーラーってスゲく冷えますな! 室内気温18℃でクーラーの電源を入れたら、数分でクーラー表面が結露し、その水分が凍ってしまった。

 充電も問題なくできた。ワイヤレス充電時は端末がけっこう発熱するが、こういうクーラーで冷やしつつ充電すると、端末のバッテリーの寿命を延ばせるかもしれない。

 ん~なんかTELESIN°ブランド品、やっぱりイイかもしれない。TELESIN°はGoProなどアクションカメラのアクセサリーやスマートフォン用アクセサリーを販売する中国・深センのブランドだが、俺的印象ではこのブランドの製品、作りも使い勝手も良好なものが多い気がする。

 ともあれ、前出のスタンド、とくにクランプ固定式、イイすよ! 興味があったらぜひチェックしてみてほしいッ!!!

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。

ケータイ Watchをフォローして最新記事をチェック!