スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

ソニー「wena 3」で腕時計をスマートウォッチ化!!!

スマート時計バンドwenaシリーズ最新型は完成度↑↑↑だゼ!!!

 ご存知ソニーのwenaシリーズ。普通の腕時計をスマートウォッチ化してしまう時計バンドだ。いわばスマート時計バンド。その最新版が2020年11月27に発売された「wena 3」である。非常に完成度が高そうだったので、迷わず予約購入ッ!!!

wena 3は3種類あり、左からwena 3 metal、wena 3 leather、wena 3 rubberで、色違いを含めて合計5機種となる。ソニーストアでの税別価格はwena 3 metalが3万3000円~、wena 3 leatherが3万円~、wena 3 rubberが2万4000円。スマート時計バンドとしての機能は各機種で共通している。
俺が購入したのはwena 3 metalのPremium Black(WNW-B21A B)。ソニーストア税別価格は3万5000円。

 購入理由は前述のとおり「完成度が高そう」だったから。wenaシリーズは、そもそもコンセプトからして秀逸。フツーの腕時計にwenaシリーズを装着するとスマートウォッチになっちゃう。「スマートウォッチ使いたいけど、好みの腕時計を使い続けたいんだよなぁ」と思う人の悩み事を一発解消。やるぅ〜♪

これは初代wena wrist。腕時計ヘッド部に装着することでスマートウォッチ化できる。
これはwena wrist pro。初代wena wristよりも高機能となり、さらに実用的になった。もちろん、好みのヘッドと組み合わせて使える利便をそのまま継承している
ちなみに、wenaシリーズの金属製バンド(metal)の場合、バンド両端のレバーピンを使って腕時計ヘッド部と脱着する。レバーピンを引いて引っ込めて、腕時計ヘッドに当ててレバーピンを離せば、ピンがヘッドにカチンと差し込まれて固定される仕組み。外す時はその逆の手順。工具不要で、容易に腕時計ヘッド部を頻繁に交換できる。wena 3 metalにもこの機構が採用されている。なお、wena 3 rubberは新機構「エンドピースコネクタ」により、さらに容易なヘッド部脱着が可能になっている。wena 3 leatherはヘッド部交換の頻繁な交換は行いにくい構造だ

 で、俺の場合、wenaシリーズは初代「wena wrist」も後継機種「wena wrist pro」も使った。どちらも便利に利用できた。

 そしてwena 3。もうね、wenaシリーズではディスプレイが最大サイスで、表示される情報量も最大。

 しかも今度のwenaはSuica対応!!! 以前のwenaではEdyやiDやQuickPayなどが使えたものの、交通系電子マネーは非搭載でちょいと不便な感じだったが、それがwena 3で解消された!!!

 さらにwena 3 metalはバンド部分もよりスッキリした感じ。wena wrist proと比べると、より普通な感じの腕時計バンドになった。

 と、惹かれる要素多々だったので予約購入したという次第。そしてwena 3を1カ月少々使ってきたので、以降、使用感などを中心にレビューしてゆきたいッ!!!

前モデルから大きく変わったwena 3、使い始めて即わかった差とは?

 wena 3 metal購入&使用開始直後に「アーッ!!! ゴツさが激減したーッ!!!」と実感した。それまで使っていたwena wrist proと比べると「全然別物」という感じ。かなりスマートになった。写真と説明文で見てみよう。

銀色の方が従来モデルwena wrist proで、黒い方が最新モデルwena 3 metal。wena wrist proは時計バンドとしてはけっこうゴツく、バンドの柔軟さは十分ではあるが、その過剰気味の重厚さにやや違和感があった。wena 3ではそういった違和感が大きく解消され、より自然な装着感となっている。wena wrist proはバックルおよび数個のコマに回路などが組み込まれていたが、wena 3ではバックル内のみに回路などを実装。そんな差異が、バンドの着け心地の差につながっている。
wena wrist proは全体的にゴツめ。wena 3 metalではバックル部分の厚みと長さがやや増したが、その他の部分が薄く軽くなっている。wena 3 metalには「フツーの腕時計バンドとほとんど同じ」という自然な装着感がある。
wena 3 metalのバックル以外のバンド部分は、普通の腕時計用メタルバンドと同様、しなやかとも言える可動性を備えている。腕にイイ感じでフィットして快適。
wena 3 metalのバックル部分は普通の腕時計のそれと比べるとちょっと厚めで、裏面には心拍センサーの出っ張りがあったりもする。しかし、装着していてそれらに違和感を感じることはない。

 そしてディスプレイのサイズ。初代wena wristはディスプレイはなくてLED点灯パターンで通知を示した。その後にwena wrist proでは文字表示にも対応したが、最大2行まで。一方、wena 3ではディスプレイが大型化し、テキストが4行表示されたり、濃淡のあるアイコンが表示されたりしつつ、さらにはタッチ操作にも対応した。

左が初代wena wrist、右がwena wrist pro。情報の表示においては、どちらも一般的なスマートウォッチに遠く及ばなかった。まあこのシンプルさが良いとも言えるが……。
こちらはwena 3 metal。バックル部中央の約12×30mmくらいのエリアがディスプレイで、グレースケール表示の有機ELディスプレイだ。ディスプレイ右側には通知用のフルカラーLEDも埋め込まれている。
バックル横側にはディスプレイを表示させるボタンがある。写真では右側がそのボタン。左に見えるのはバックルのロック解除ボタンで、反対側にもある。
wena 3 metalの表示例。これはトップ画面となるホーム画面表示。
ホーム画面のアイコンをタップするとそれに応じた表示がなされる。上下左右へスワイプ操作を行うと、メニュー画面が出たり、あるいは電子マネー表示になったり。階層が浅いUIなので、少し操作して慣れればスムーズに利用していける。写真はメニュー表示で、ホーム画面で下にスワイプすると表示される。
これはメール表示。メールのテキストは縦スワイプによりスクロールでき、本文を6行程度まで表示できる。また、横スワイプで別のメールを表示させることが可能。
これはSuica表示。SuicaとEdyの残高表示は縦スワイプで切り替えることができる。

 ディスプレイは必要最小限のサイズと情報量で、操作性も至ってシンプル。だが「これくらいあれば十分」という実用性がある。この、やり過ぎない絶妙なさじ加減が「wenaらしい」と感じさせる。

 手首の内側で通知を確認できるのは、とても実用的。手首の内側つまりwena 3のディスプレイがある面って、まあだいたい下か自分の体側を向いている。ので、不意に表示されたテキストなどを誰かに見られることが少ない。ユーザーはそれをわかっているので、なんかこうリラックスしてスマート時計バンド機能を利用できるという印象なのだ。

 ん〜イイっスね、やっぱり、wena。wena 3は表示される情報量が一気に増えたという点で、より実用的なスマート時計バンドになったと思う。

慣れると腕時計ヘッド部を手早く交換できて、やっぱり楽しい♪

 wena 3 metalは腕時計ヘッド部を容易に交換できるスマート時計バンドとして、とても楽しい。出かける先や気分に応じて、手持ちの腕時計ヘッド部を使えつつ、スマート時計バンド機能を利用できて便利&愉快。……もしかしたら、ヘッド部交換がより容易なwena 3 rubberは、さらに愉快なのかもしれない。

 さておきwena 3 metalの場合、初代wena wristや後継機種wena wrist pro(どちらもメタルバンドの機種)と比べて、バンドの交換がかなり容易になったように感じられる。細か〜い話で恐縮だが、上記2機種はレバーピンのバネが強め。

 一方、wena 3 metalはレバーピンのバネがそんなに強くない。wena 3 metalの方が軽い力でヘッド部の脱着ができるのだ。また、wena 3はバンド可動範囲がかなり広いので、ヘッド部の脱着作業を手早く行えると感じる。

 それと、初代wena wristや後継機種wena wrist proは、バンド両端もゴツめだったので、ラグ幅が合ってもwenaを取り付けられないケースがけっこうあった。だがwena 3 metalの場合、バンド両端が薄め小さめなので、腕時計ヘッド部のラグと干渉しにくく、より多くの腕時計ヘッド部へと脱着できると思う。

左がwena wrist proのバンド端で、右がwena 3 metalのバンド端。wena 3 metalではレバーピンがより扱いやすくなり、バンド端も小型化している

 ヒッジョーに細かい話であり、なんかスマート時計バンドとは微妙に関係ナイような話でもあり、わかりにくいかもしれない。でも、従来のwenaと比べると、ヘッド部脱着時の快適さに大きな差を生んでいる箇所なので、敢えて。

 従来機wena wrist proのレバーピンは左右が独立して2本に別れた構造になっている。その構造からか、ピンを押し出すバネが強め。なので、ヘッド部交換時にちょいと力が要る。また、腕時計ヘッド部ガワのラグ部が狭い場合、2本のレバーピンを同時に縮める必要があったりして、作業的にちょっと難しい。レバーピンがあるバンド端に厚みがあることも、作業をやや難しくしていたと思う。

 一方、wena 3のレバーピンは1本の貫通したピンで、一応は左右にレバーが付いている。またピンを押し出すバネの強さは適度な感じで、まあフツー。なので容易にレバーピンを引ける。また、レバーピンがあるバンド端が小さめ薄めなので、多くの腕時計ヘッドにおいて作業を行いやすい。
 ホント細かい話なのでナニを言っているのかわからないかもしれない。でも実際に行えば「あーそういうコト」と理解できつつ、「確かにwena 3 metalはヘッド部脱着がより手早くできる」と納得いただけると思う。

 wenaシリーズは腕時計ヘッド部を自由に換えられるという点が大きなメリットであり楽しさでもある。今日はこのヘッド、明日はこのヘッド、週末はこっちのヘッド♪ みたいに。

 そういうスマート時計バンドにおいて、ヘッド部脱着のしやすさは重要なポイント。そんな観点で、wena 3 metalの進化(!?)したバンド端とレバーピンは、wena野郎の俺にとって、けっこー大きなトピックなのであった。

ところで、どんな腕時計ヘッドと合体させている?

 wena 3は5気圧防水で、静水圧下への10分間の浸漬に耐えることができるとのこと。なので、防水性能がある腕時計ヘッドと組み合わせても安心して使える。

 さて、俺はどんなヘッドをwena 3と組み合わせて使っているのか? 写真とともにいくつかご紹介してみたい。

腕時計ヘッド部はカシオのフルメタルGPSハイブリッド電波ソーラー腕時計「OCEANUS OCW-G1000B-1A2JF」。10気圧防水。ヘッドの色とバンドの色がマッチしてイイ感じ♪
こちらのヘッドはTISSOT(ティソ)の「T-COMPLICATION SQUELETTE(T-コンプリカシオン スケレッテ)」。5気圧防水。スケルトン・シースルーバックの機械式腕時計で、俺としてはかな〜り好き♪ 元々は黒い革バンドがセットになっていたが、黒いwena 3 metalと組み合わせても悪くないっス!!!
Apple Watch Series 6とも組み合わせている。ヘッド部は「水深50mの耐水性能」があるそう。で、実は俺の場合、wena 3のウェルネス系機能は使っていない。精度や性能が云々ではなく、Apple Watchのウェルネス機能を使い慣れているからだ。さておき、Apple Watchと組み合わせてもなかなかイイ雰囲気なのである。

 ちなみに、wena 3 metalはそのままではApple Watchに装着不可能。Apple Watchとバンドを接続する仕組みが一般的な腕時計のそれとは異なるからだ。 が、この問題は容易に解消できる。Apple Watchに一般的な腕時計バンドを装着するための変換アダプターの類を使えばOK。

 例えばAmazonで「Apple Watch アダプター」をキーワードに検索すると、変換アダプターが多々ヒットする。それを使えばApple Watchのバンド接続部分を一般の腕時計と同じ構造にでき、wenaシリーズをApple Watchに装着することができるようになる。

Apple Watchのバンド接続部を一般的な腕時計と同じ構造にする変換アダプターのひとつ。最近ではこのテのアダプターが多々流通しており、Amazonなどで数百円程度で買える。購入時はwena 3 metalとラグ幅が合うか要確認。
変換アダプターを使うと、Apple Watchに一般的な腕時計バンドを装着できるようになる。
変換アダプターをwena 3 metalのバンド両端に装着するだけでApple Watch対応に♪ wena 3 metalへの変換アダプター装着は、バンド両端のレバーピンのおかげで、工具なしで手軽に行える。
こんなふうに合体完了。両者のスキルが継承された新デバイスなので悪魔合体と言えるらしい!!! ちなみに、wena 3 leatherやwena 3 rubberをApple Watchと合体させることも可能だと思うが、どちらの機種もApple Watch裏面をバンドが覆ってしまい心拍計などが機能しなくなるので、現実的ではない。……Apple Watchと悪魔合体はwena 3 metalがオススメだョ!!!

 Apple Watchとwena 3 metalを合体させて何か意味あんの? と思う方もあるだろう。でもですね〜、けっこーイイんスよコレが。

 例えば決済。Apple WatchでSuicaを使うのって、俺的にはなーんかちょっとしっくり来ない部分がある。基本的にはApple Watch上のSuicaをエクスプレスカード設定にしていれば、多くのシチュエーションでフツーに決済できる。が、店舗や自動販売機によっては決済にやや時間がかかったり、場合によってはロック解除操作が必要だったりすることがある。あとApple WatchだとEdy使えないんスよね〜。

 で、Apple Watchにwena 3 metalを悪魔合体させておくと、wena 3上のSuicaやEdyを使って決済できる。wena 3には電子マネーに対するロックがないため、プラスチックカードの電子マネーと同様、シンプル&容易に使える。「ナゼか決済できない」的なトラブルも現在のところ皆無だ。

 なお、wena 3のSuicaは定期券として使えないとかグリーン券を買えないとかオートチャージに非対応といった制限がある。ので、使い方によっては「Apple Watchのほうがイイじゃん」となるかもしれない。

 それと、ですね、wena 3の方が、決済時にセンサーに近づける動作が「精神衛生上イイ感じ」だったりもする。Apple Watchをセンサーに当てる時、俺の場合はApple Watchディスプレイ部をついセンサーに「コツンと当てがち」なのだ。「あー画面ヘーキかなぁ〜」的な不安が出たりする。
 一方、wena 3の場合もコツンと当てがちではあるのだが、ディスプレイ両サイドの金属が少し出っ張っていて、ディスプレイがセンサーと接触することがほとんどない。そんなこともあり、wena 3の方がいろいろ気軽に電子マネー決済を行えるのであった。

wena 3の何が役立っているか?

 俺におけるwena 3の役立ち具合だが、まず電子マネーでの決済が便利。前述のとおりプラスチックの電子マネーカードとほぼ同じ感覚で使えて気楽だ。電子マネーカードが手首に常にある感覚なので、バッグやポケットから財布とかスマートフォンを取り出す手間がなくて便利。チャージはwena 3アプリから行えるほか、モバイルSuica対応のSuicaチャージ専用機やコンビニなどでも行える。

 ただ、wena 3アプリからのチャージは、なんというか、スムーズさに欠ける感じ。Suicaへのチャージはステップ数は多くないが、Edyへのチャージは「アプリ間をたらい回しにされる」という操作ステップ数の多さがヤな感じ。また、どちらのチャージも待たされる時間がちょっと長め。

 ともあれ、電子決済場面で多用しているwena 3。wena 3自体の電池の保ちが長いのも安心感がある。メーカー公称で連続動作時間は約1週間となっているが、俺の使い方ではラクに10日以上保っている。

 wena 3 metalとApple Watchを悪魔合体させて使っていると、なんかも〜過剰に「Apple Watch電池保たねぇ〜!!!」って気分になったりする。でもまあ、Apple Watchもwena 3も充電時間は短いので、どちらも実用的だとは思う。なお、wena 3の満充電に必要な時間は最長で約1.5時間だ。

 ちなみに、wena 3は完全にバッテリー切れになっても、約24時間の予備電力が使える仕様。この予備電力により、交通系IC/電子マネー決済を5回行えるそうだ。

 それからwena 3の各種機能も役立ち中。電話の着信が表示やバイブレーションで通知されたりディスプレイ上に着信履歴を表示できたり、メッセージやメールの着信を知らせたり内容を表示できたりする。ディスプレイ上の情報表示量もわりと多めである点も、なかなか実用的。また前述のとおり、これら表示は手首内側なので周囲の人の視線が気にならないのもいい。

着信があったときの表示。アプリの設定によりLED表示色やバイブレーション・パターンを選べる。
メールの着信があった時の表示。1画面に最大4行表示され、本文をトータルで6行程度表示できる。
スケジュールを確認することも可能。……てか、ナニコレどういうスケジュール?
設定した地点の天気予報を表示させることもできる。
wena 3アプリを使うことで、wena 3の表示や挙動を細かく設定できる。例えばフォントサイズをどうするか、手首を上げたら自動表示させるかなど。ホーム画面に置くアイコンは比較的に自由に位置替えできる。
これはどのアプリからの通知を受け、LEDをどの色で光らせ、バイブレーション・パターンをどうするか設定している様子。

 wena 3のポイントは、やはり新設された大きめのディスプレイ。以前のwenaシリーズだと「スマート時計バンド上で情報を読む」ことがしづらかった。表示される情報量が限られていたからだ。

 しかしwena 3だとそこそこの情報量が得られるので、情報を読むにおいてもまずまず実用的。スマートフォンといっしょに携行して使うデバイスなので、「えっナニナニ、詳しく読みたい」となったらスマートフォンで読めばいいわけだ。スマートフォンを取り出す回数を減らしつつ、最小限の情報を手首の上で扱えるという点で、優れたバランス感覚があるスマート時計バンドだと思う。

 他にもいろいろな機能があるwena 3。Amazon Alexa搭載だったり、Qrio Lock対応だったり、MAMORIOに対応予定だったり、イロイロと。俺的には決済機能や通知機能を多用しているが、他の機能も魅力的なので興味のある方は公式サイトをジックリとチェックしてみてほしい。

 てゅーかwena 3イイっスよ。俺的にはこれからwenaの前のモデルを買うという選択肢はナイと思う。使い勝手や完成度においては、前モデルから大きく飛躍したwena 3。wenaシリーズを狙っていたなら、wena 3がヒジョーにオススメである。

 そしてっ!!! wena 3 metalならっ!!! 悪魔合体もデキ(以下略)。

wena 3の選び方

 wena 3は他のwenaシリーズと同様、腕時計ヘッドと組み合わせて使うスマート時計バンド(あらかじめヘッドが付いたwena 3 製品もある)。で、たぶん、購入時にちょっとしたハードルになってしまうのが「自分が使いたい腕時計ヘッドはコレだけど、どのwena 3を選べばいいの?」ということ。
 wena 3の選び方は非常に簡単。基本的に3ステップだけだ。

(1)wena 3のバンド(3種類・計5機種)からひとつを選ぶ(2)取り付けたい腕時計ヘッドのラグ幅を測る(3)ラグ幅などに合わせた別売アクセサリーを選ぶ

 てな感じ。って、公式サイトに書かれているとおりなんですけどね。

 ただ、勘違いなどから、「こんなハズではなかった……」という購入時の失敗があるかもしれない。まあこの件も公式サイトに書いてあるんですけどね。でも、かいつまんで。

 まず、wena 3は3種類、wena 3 metal、wena 3 leather、wena 3 rubberがある。どれもwena 3のバックル部の機能は共通している。ので、「じゃあwena 3 metalに加えて、wena 3 leather用のバンド単品も買えば、バンドをメタルとレザーで付け替えて遊べるネ♪」と思いがち。

 だが、metal、leather、rubberではwena 3バックル部とバンドの接続方法が全く異なるため、そういう遊びはできないのであった。なので、最初のバンド選びは慎重に行う必要がある。

 それから、wena 3 metalとwena 3 leatherでは、上の3ステップのうち(3)が省けるケースがあること。wena 3 metalにはラグ幅22mm台用アクセサリーが、wena 3 leatherにはラグ幅22mm台/23mm台用アクセサリーが同梱されている。なので、そのラグ幅の腕時計ヘッドと組み合わせるつもりなら、(3)の別売アクセサリー購入は不要になる。

 wena 3 rubberの場合、単体でスマート時計バンドってゅーかスマートバンドとして使うことができる。腕時計ヘッドを装着しないで使うなら、上の(2)と(3)のステップは不要になる。一方、腕時計ヘッドと組み合わせて使う場合、必ず2つのアクセサリーを買う必要がある。

 ちなみに、ラグ幅の違う複数の腕時計ヘッドで、ひとつのwena 3を使い回したい場合、可能ではあるが、かなり面倒くさい。使い回すたびにwena 3へアクセサリーを装着しなおす必要があるからだ。その作業は「普通は時計修理店で行なってもらうのが無難」って感じのもの。慣れた人なら自分でやれるとは思うが、専用の工具などが必要だったりして、スゲく細かい作業だったりもして、手軽って感じの作業ではない。

 といったところが、wena 3を買う際の注意点である。いずれ、こういう細かな差異も解消されたら嬉しいっスよね〜。「新構造採用のwena 4なら、買い足すアクセサリーは一切不要で、様々なラグ幅の腕時計ヘッドに装着できます」的な。しかも「metal、leather、rubberの各バンドをご自由に交換してお使いいただけます」みたいな。さらには「もちろんApple Watchとの悪魔合(以下略)」……遠くを見つめて、次作wenaのさらなる進化を期待する俺なのであった。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。