スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

「Apple Watch Series 6」を80日間使って思うこと

「●●●」が決め手でApple Watch Series 6を購入!!! wena 3との悪魔合体もあるョ♪

 2020年9月18日に発売された「Apple Watch Series 6」。おなじみアップル製のスマートウォッチですな。現在アップルストアで売られているApple Watchは「Series 6」「SE」「Series 3」だが、今回レビューするApple Watch Series 6が最新型となる。

  Apple Watch Series 6の目玉機能としては、たとえば血中酸素ウェルネス機能 。血中酸素濃度が計測可能で、血液に十分な酸素が取り込まれているどうかを計測できる。また、日本ではまだ使用できないが、心電図(ECG)を表示することもできる。

 それから最大20%高速に動作すること。さらに充電自体が高速化され1.5時間以内にフル充電が完了するそうだ(バッテリー持続時間は18時間)。

 前モデル「Apple Watch Series 5」から採用された常時表示Retinaディスプレイも引き継がれた。屋外で手首を下げている時の常時表示は、Apple Watch Series 5の最大2.5倍の明るさを実現したそうだ。

 これらの目玉機能を一望した俺の場合、「ん〜っ……6は要らないかナ♪」とスルー……しかけたが、その瞬間にApple Watch Series 6の衝撃的な新要素を知った。物凄く衝撃的な新事実である。全米が震撼するレベルの最新フィーチャーなのである。

 そしてその新要素とは!!! CMのあとスグ!!!

 ここで300秒も延々とイラつくCMが流れた後に10秒かからず新要素を発表!!! ナンと「(PRODUCT)REDが登場ッ!!!」なのである!!! 以上番組終了。

 アップルの(PRODUCT)REDについてはコチラをお読みいただきたいが、Apple Watchにも赤が来た〜♪ 鮮烈な赤〜♪ ステキ〜♪

 イイじゃないですかぁ〜(PRODUCT)REDなApple Watch Series 6〜♪

 そうそう、よく考えてみれば、これからは血中酸素濃度計測とか心電図表示は必須の時代と言えるし、最大20%高速に動作しつつ1.5時間以内にフル充電完了なら非常に心強いし、より見やすくなった常時表示Retinaディスプレイも大歓迎だし、もうApple Watch Series 6を買わない理由は全くなくなったのダと赤Apple Watch欲しさに全力で自分を誤魔化し背中を押し財布の紐をブッちぎりにかかった俺なのであり、もちろん(PRODUCT)RED Apple Watch Series 6を速攻でポチったのであった。

 てゅーか不思議だよネ!!! ガジェットカラーが超好みだと「大したことねえよな」とか思った機能性まで許せちゃうっていうか良く見えてきちゃうのってサ!!! みんなもそうだよネ!!! 絶対にみんなもそうだよネ!!! 不思議だよねこういうのって!!!

 そしてこの素晴らしくナイスなカラーのApple Watch Series 6を使って約80日が経過。その実使用感などについてレビューしてゆきたいッ!!!

80日間使ってみて感じること

 購入した(PRODUCT)REDのApple Watch Series 6を使って度々感じるのは、まずは赤いアルミニウムケースが良いということ。黒い文字盤とも相性好適。80日前に気に入った色だが、80日後の現在も気に入っているのであり、使うたびに楽しい♪ いっやぁ〜レッド好きなんスよね〜♪

(PRODUCT)REDのApple Watch Series 6はアルミニウムケースのみ。44mm/GPSモデルを購入した。税別4万5800円。付属のバンドは(PRODUCT)REDスポーツループだった

 付属バンド(PRODUCT)REDスポーツループは、ナイロン主体の素材で適度な伸縮性がある。色もケースとマッチしてイイ感じだが、素材および面ファスナーによる固定が若干チープな感じ。素材感的にはイマイチかナ?

 ……と思ったが、手首とベルトの密着感を面ファスナーで調節するのはけっこう便利で、バンド自体の伸縮性も一役買い、常に自然な密着感が得られて良い。また、素材感が安っぽい感じはするものの、肌との接触感はサラサラした感じで、手首とバンドが汗でペタリとくっつく感覚も皆無。バンドが机上面に接触しても音はほぼ出ない。総じて「バンドしてる感」が希薄で、通年気分良く使えるバンドかも、と思った次第。

 それから、わりと最近になって買った(ようやく買えた)赤い「ブレイデッドソロループ」。ソロループというバックルなど継ぎ目のない新作バンドのひとつで、伸縮性のある布っぽい素材のものだが、コレが予想以上に良かった。

Apple Watch用の新作バンドのソロループは、バックルなどがないシンプルなバンドだ。写真はブレイデッドソロループという種類。これにも(PRODUCT)REDがある。
Apple Watch Series 6にブレイデッドソロループを装着した様子。バンドの伸縮性を利用し、グイ〜ッと伸ばして手首に対して脱着する。

 ソロループは自分の手首のサイズを測って、それに合わせた長さのものを購入する。ブレイデッドソロループは1本9800円(税別)もするが、その使い心地を知ったらその値段にも納得。ジャストサイズで手首に装着でき、ファブリックのような肌触りも心地よい。バックルがなくソフトな素材なので机などに当たっても違和感がない。

 そして何よりイイのが脱着のラクさ♪ ギュッと引っ張って軽く伸ばして脱着。ほんの1〜2秒で脱着完了。俺が所有する全ての時計バンドの中で最もクイックに使える。汗をかく場面で使うためにシリコーンのソロループも買おうかな、という気分だ。

 使うたびに楽しく感じられるレッドのApple Watch Series 6。しかも脱着がスムーズで装着感も良好。いいぞ赤いApple Watch!!! 楽しいぞ赤いApple Watch!!! と楽しんでいる俺なのであった。

相変わらずの利便性

 Apple Watch Series 6の利便性については……まあ、これまで使っていたApple Watch Series 4と、あ〜なんだ、そーんなに変わらないのであった。Apple Watch Series 6になっても急激に便利になるということはほとんどナイわけだが、一方で相変わらず非常に便利とも言えよう。

 たとえば俺が多用するのはウェルネス系機能。スポーツ用品的なApple Watch利用ですな。

 具体的にはサイクリングの時。サイクリング開始時にワークアウトアプリで記録を開始する。サイクリング中の詳細なデータが記録でき、後でそれらデータを見ていける。走行ルートなども参照可能。運動ログとして便利で愉快なのである。

 それから通知機能。メールやメッセージが届いたり予定時刻が近づいたら音や振動で知らせてくれる。メッセージは定型文を使ってApple Watchから送信するのもお手軽で、新たに定型文を登録することもできる。Apple Watch上で先の予定をちょっと参照できるのも実用的。

 ボイスメモも便利。Apple Watchってけっこー高音質で録音でき、聞きやすい音で再生できる。ので、たとえば「地下2階の駐車場A5に駐めた」とか「アセロラドリンク2本とコーヒー4本」などと音声による備忘として使っている。もちろんボイスメモも同じApple IDで使っているiPhoneやMacと自動同期が可能。

 あるいはカメラリモートアプリ。これを使うとApple WatchがiPhoneカメラのリモートコントローラーになるのだ。一般的なBluetoothリモコンと違い、Apple Watchがカメラのファインダーになる。またタイマーが使えるので、リモコン自撮りをしても「手にリモコンを持っている写真」になってしまうこともない。さらに、Apple Watchでカメラリモートアプリを起動すると、ペアリングされたiPhoneがスリープ状態であってもiPhoneのカメラ機能が起動し、非常にスムーズに使えるのもナイスなポイントである。

 その他、電卓とかタイマーとかWalletとかも、たまに便利。暗算だと大変な計算を行ったり、タイマーで3分とか5分とかを計ったり(計る時間のカスタマイズも可能)。Walletでは航空券などのeチケットや搭乗用QRコードの表示もできる。

 ほか、SuicaやPASMOを使った決済も可能。こういったことが手首にあるApple Watchだけで行えるのは、やっぱり便利なのであった。

確かに電池の保ちがよく、充電スピードも速かった

 Apple Watch Series 6は1.5時間以内にフル充電が完了するそうだ。また、電池の保ちもよくなっているとか。そこで、実際に出張時に電池の保ちや充電速度を体感してみることにした。

 その時のApple Watch Series 6の使用頻度は、時間やメールやメッセージを確認しつつ数度電子マネー決済する程度で、ヘビーには使っていない感じ。また、ときおりモバイルバッテリーで充電したが、使ったモバイルバッテリーはベルキン「Apple Watch+iPhone用 Valet Charger Power Pack 6700mAh」である。

ベルキン「Apple Watch+iPhone用 Valet Charger Power Pack 6700mAh」はスマートフォンなどに加えてApple Watchにも充電できるモバイルバッテリー
白く丸い部分にApple Watchをマグネットにて軽く吸着させて充電する

 以下、Apple Watchのスクリーンショットと説明文にてご説明。行動や電池の減り、充電時間と電池残量の増加などを、ご参考までにご覧あれ〜♪

11月17日の朝4時に満充電状態のApple Watch Series 6を使い始め、その日の夜20:41にはバッテリーが51%となっていた。
Apple Watchを外して就寝して翌日18日、バッテリーは22%まで減っていた。
これから外出するが、さすがに22%だとヤバそう。ということで14分充電したら42%までバッテリー残量が回復。
移動中に39分充電したら79%までバッテリー残量が回復。
その後に31分充電したら100%までバッテリー残量が回復。
夜まで使ったらバッテリー残量が78%に。
さらに深夜頃まで使ったらバッテリー残量が69%に。

 てな感じ。バッテリー残量22%から途切れ途切れだが充電を繰り返して100%まで回復させているが、充電時間の合計は14分+39分+31分=84分=1.4時間となった。なるほど確かに1.5時間くらいで満充電にできそうな感じ。

 てゅーか、率直なところ、Apple Watch Series 6は電池の保ちがよく、充電も速いっスね♪ これまで使っていたApple Watch Series 4と比べるとハッキリと体感できるレベルだと思う。

ソニーのwena 3と悪魔合体ッ!!!

 以下、オマケ。ソニーの「wena 3」という、普通の時計をスマートウォッチ化するバンドを購入して使い始めた。wena 3のレビューはしばらく使い込んでからお届けしたいと考えている。来年早々を予定。

2020年11月27日に発売されたソニーwenaシリーズの最新モデル「wena 3」。時計バンドにスマートウォッチ的機能を内蔵した製品で、一般的な腕時計のヘッドと組み合わせることでスマートウォッチとして使えるようになる。

 で、ここでは、畑違いのスマートウォッチ仲間って感じで、Apple Watch Series 6とwena 3を合体させてみたい。たぶん、それぞれを補完し合ってより便利なスマートウォッチになると思うんスよね〜♪

 ただし、wena 3はそのままではApple Watchに装着できない。Apple Watchのバンド接続部分が一般的な腕時計のそれと異なっているからだ。
 しかしこの問題は容易に解消できる。たとえばAmazonにて「Apple Watch アダプター」で検索すると多々ヒットするような変換金具を使えばOK。Apple Watchのバンド接続部分を一般の腕時計と同じ構造にできるのだ。

Apple Watchのバンド接続部分を一般の腕時計と同じ構造にできる変換アダプターの類。以前は入手性が悪かったが、現在では日本のAmazonなどで数百円で買えるようになった。
アダプターをApple Watchにセットすると、Apple Watchに対して一般的な腕時計バンドを装着できるようになる。そしてwenaシリーズをApple Watchに装着することも可能に。
変換アダプターをwena 3のバンド両端に装着。これでwena 3とApple Watchが合体可能になった。
合体させた様子。

 質感および色的にマッチングがイマイチって感じもしなくはないが、スマートウォッチ好きにとっては、Apple Watchとwenaシリーズを同時に使えて楽しい♪ しかも前述のとおり変換金具が安くなりつつ入手性も非常に良くなったので、気軽に悪魔合体して遊べる!!!

 って、別にどこも「悪魔」じゃないんスけどね。さておき、wena 3とApple Watch Series 6を組み合わせて使った印象も、追々書いてゆきたいッ!!!

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。