三井公一の「スマホカメラでブラブラ」
「AQUOS sense10」のカメラをチェック、フラッグシップと同等のセンサーとOISの実力は
2025年11月26日 00:00
シャープのミドルレンジスマートフォン「AQUOS sense」シリーズから、最新モデル「AQUOS sense10」が登場した。このシリーズは、堅実な作りとバッテリー持ちの良さで定評があるが、今回はカメラ機能が大きく進化したという。
この「AQUOS sense10」を手に、その実力を確かめるべくブラブラと撮影に持ち出してみた。端末の詳細なスペックや価格については、本誌別記事を参照いただきたい。
上位機種譲りの1/1.55インチセンサー
AQUOS sense10のカメラ構成は、約5030万画素の標準カメラと、同じく約5030万画素の広角カメラという2眼構成。望遠カメラは搭載していない。 注目すべきは、標準カメラに搭載されたセンサーだ。1/1.55インチという、ミドルレンジとしては大型のセンサーを採用しており、これは実に上位機種である「AQUOS R10」と同一のものだという。
さらに、標準カメラはOIS(光学式手ブレ補正)にも対応している。ハードウェアのスペック(画素数)は前モデルのsense9から据え置きだが、「中身」が上位機種と同等に進化した、というわけだ。これは画質に期待が持てる。
| 項目 | 内容 |
| 標準カメラ | 約5030万画素 F1.9(35mm判換算23mm) |
| 広角カメラ | 約5030万画素 F2.2(35mm判換算13mm) |
「AQUOS sense10」でブラブラ実写スナップ
この端末を手に各所を撮り歩いたが、非常に軽く感じたし、バッテリーが保ち、快適に撮影ができた。日ごろヘビーウェイトなフラッグシップ機を持ち歩いているせいか、「ミドルレンジ機もいいな」という感想を持った。
「AQUOS sense10」まとめ
「AQUOS sense10」は、望遠レンズこそ搭載していないものの、普段使いで最も多用する「標準カメラ」に上位機種のセンサーを投入するという、非常にクレバーな選択をした端末だ。 日常のスナップ撮影においては、大型センサーとOISによる基礎画質の高さが光る。
それに加え、「影除去」や「ショーケースモード」といった、これまでのスマートフォンカメラが苦手としてきた「ちょっとした不満」をAIで賢く解決してくれる。さまざまなフィルターも備えており、表現もいろいろと楽しめる。
詳細は公式サイトを参照されたし、「全部入り」の上位機種もいいが、多くのユーザーにとって「これで十分」であり、むしろ「これが丁度いい」と感じさせる、非常にバランスの取れた一台だ。カメラをある程度重視したいが、価格は抑えたいというユーザーにとって、強力な選択肢になるだろう。




















