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JBLのBluetooth 6ヘッドホンを買ったらFind Hubやらいろいろ使えて興奮した

 3月初旬、Bluetoothヘッドフォンを買い替えました。仕事用Windows PCで使っていたものが購入から約6年経ち、パッド部分がボロボロ。それに、市販されるBluetooth製品のバージョンもそろそろ「6」が増えてきているはずなので、Windowsだけでなく、Androidとペアリングしても何か発見があるだろう──という見立てが契機となりました。

JBLのBluetooth 6ヘッドフォン「Tune 780NC」を買いました

 購入したのは、JBLの「Tune 780NC」。同ブランドの直営オンラインストア限定販売品で、お値段は1万8700円でした。オーバーイヤー型(耳がパッド部にすっぽり収まる)かつBluetooth 6対応、ノイズキャンセリングできて1万5000円前後という購入条件にほぼ適合し、なにより発売されたばかりの新製品であることが、背中を押してくれました。

 オーディオには疎い筆者(JBLが間接的にサムスン傘下であったことすら知らなかった)ですが、とはいえGoogleアシスタント連携などへの興味からPixel Buds Pro 2を買っていたりと、それなりの知識を蓄えてはいるつもりでした。しかし「まぁ、こんな感じだろうな」という期待をいい意味で裏切る機能・仕様がてんこ盛りで、とにかく触っていて楽しい体験ができました。

 まずPixel 10 Proとのペアリングを済ませると、機器一覧画面にはTune 780NCの製品外観画像がサムネイルとして表示されます。しかも、本体カラーがしっかり反映されているではありませんか。同じGoogle製品とのペアリングであれば当然かもしれませんが、いわばサードパーティーのJBL製品でもこんな気遣いがあるとは。

接続機器一覧のアイコンには、本体カラーも反映した状態のTune 780NC画像が表示。なかなか気がきいています

 そして紛失抑止機能である「デバイスを探す」(Find Hub)に対応していたことにも、心底ビックリしました。そりゃあiPhoneでAirPodsを探すのはワケないでしょう。AndroidでPixel Budsを探せるのも当然かもしれません。しかしTune 780NCの製品情報サイトにこのあたりの記述が全くないにもかかわらず、しれっとサポートしていたのです。

 確かに、新手のスマホ周辺機器の中には「探す」系の機能に対応する例が増えてきてはいます。しかしiOSはともかく、Androidもフォローしてくれるとは考えもしませんでした。安心感に直結する機能なだけに、嬉しいサプライズでした。

まさかFind Hubにも表示されるとは……。「家に置き忘れたんだっけ?」がカンタンに分かるって、素晴らしいです

 Bluetooth周りの新機能としては「LE Audio」をよく耳にしますが、Tune 780NCでもしっかり対応しています。個人的に対応品に触れるのは初めてでしたが、対応製品間でペアリングすると、スマホ側の設定画面に関連するスイッチが表示されるのですね。完全に初見で、驚きました。

 実際の挙動をみますと、工場出荷段階のTune 780NCは旧来の音声伝送方式(Classic Audio)がデフォルト扱いとなっているようです。LE Audioを利用するには無料の「JBL Headphones」アプリで設定を切り替える操作が必要でした。この切り替え時には長めの再起動がかかったり再ペアリングが必要だったり、独特な部分がありました。恐らくは数年かけて少しずつLE Audioのデフォルト化が進んでいき、このあたりの事情もいずれ変わるのでしょう。

LE Audioの有効/無効を切り替えるスイッチが、対応機器の詳細画面において表示されます
「JBL Headphones」アプリでまずはLE Audioの設定を有効化

 いずれ試してみたい新機能がAuracastです。「1つの音源から複数のイヤホンなどに対して音声を送信できる機能。駅などの公共空間でのリアルタイム音声配信などの用途が想定されている」というのが通り一遍の定義で、恐らくは歌舞伎鑑賞時のイヤホンガイド的に使う機能だと想像していました。

 しかし! 送信用の機器って普通に市販されているそうじゃないですか。なんなら、Pixelスマホもその送信側になれるという……。

 ただ残念ながら、筆者宅にはAuracastの受信側となるオーディオ機器がTune 780NCの1台しかありません。Pixelスマホ上ではAuracast関連の設定メニューは見えるのに、しかし機能としては試せない。まさにお預け状態。うーむ、今年中くらいにはなんとか機器を用立てたいところです。

Pixel側にはAuracast関連の設定が色々あるんですが……
Auracastの受信ができるイヤホン/ヘッドフォンが最低でも2組ないと、まともには機能を使えません

 というわけで、事前の期待に反して驚きだらけ。それがTune 780NCでした。「音の迫力が2倍!」というような景気の良さとはまた違いますが、地道にして着実な利便性アップが心に響きました。筆者のように、5~6年ぶりにBluetoothヘッドフォンの買い替えを検討している方なら、候補の一翼に加えてみてはいかがでしょう?

かなり大ぶりな製品ではありますが、ハウジング部がこのように回転するのでカバンなどには比較的入れやすいはず