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Androidスマホを紛失しても場所がわかる「デバイスを探す」が電源オフでも探せるようになった

 Androidスマートフォンには、紛失しても、その場所を探せる「デバイスを探す」(英名:Find My Device)という機能があります。スマートフォンやタブレットではアプリで、パソコンでは専用サイトから探せるようになっています。

 今春、そのリニューアルが発表され、新サービス対応のBluetoothタグ(忘れ物防止タグ)なども探せるようになりました。

 そして、6月、グーグルのPixelシリーズ向けに新機能を追加するソフトウェアアップデート(Feature Dropsと呼ばれます)では、オフライン、つまり電源がオフになった状態Pixel 8シリーズを探せるようになったというのです。

 その設定は結構シンプル。スマホの設定メニューにある「セキュリティとプライバシー」→「デバイスを探す」を選び、「デバイスを探すを使用」をオンにしておくこと。

オフラインのデバイスを探す
筆者は「すべてのエリアでネットワークを使用」を選択しておいた

 その上で「オフラインのデバイスを探す」というメニューで「トラフィックの多いエリアでのみネットワークを使用」「すべてのエリアでネットワークを使用」のいずれかを選んでおきましょう。

 スマホをあえて紛失して試す……というのはさすがに怖いので、手元にある「Pixe 8 Pro」の電源をいったんオフにして、ほかのデバイスから「デバイスを探す」アプリで検索してみました。

 すると、表示されるのは「最後に検知された場所」です。つまり電源がオフになった段階の位置情報であることがわかります。

シャットダウン(電源オフ)で、画面下部に「このスマホはオフラインでも『デバイスを探す』で見つけられます」みたいな英文が
今回のお試しでは時間が経過しても「最終検知」のまま……

 もし、電源オフのままで端末を持ち運んだならどうなるのか……までは、すみません、今回は検証しきれていないのですが、ざっと確かめたところ、うーん、どうも検知できないような印象です。

 さて、「オフラインのデバイスを探す」の背景には、グーグルが構築した、デバイスの位置情報を登録する仕組みがあります。それが、メニュー内で「ネットワーク」と表現されています。

 これは、BluetoothでAndroid端末や忘れ物防止タグが通信しておき、現在地がクラウドに登録されている、というもの。たとえばBluetoothタグにはGPS機能を備えていないものがほとんどですが、Androidスマートフォンとつながることで、その現在地が記録されるわけです。もちろん、このときの通信は暗号化されていますし、他人が自分のデバイスの現在地を見ることはできません。

 「オフラインのデバイスを探す」のメニューは、この“物を探すためのネットワークに参加するかどうか”という選択肢でもあります。

 同じような仕組みは、もちろんiPhoneにも用意されています。万が一に備えて、事前に知っておきたい機能でしょう。