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「IIJmio 海外eSIM」をさっそく韓国で使ってみた

 IIJが3月25日に海外向けのeSIMサービス「IIJmio 海外eSIM」を開始しました。3月下旬に韓国・ソウルに行ったので、さっそく使ってみることにしました。料金体系に2つのプランがあるので、どちらも試してみました。

韓国でIIJmio 海外eSIMをテスト

 「IIJmio 海外eSIM」は現時点ではアプリはなく、ブラウザからの購入となります。ユーザー登録不要で買えますが、後々のことを考えて登録を済ませ、韓国のeSIMを探します。料金体系は2種類あり、一つは日数ごとにデータ無制限。もう一つは日数と容量の組み合わせがあるものです。

無制限プランとデータ容量プランがある。料金も異なる

 それぞれで通信速度が同じではないだろうなと考え、両方のプランを購入。今回の滞在は実質1日でしたが、3日間無制限 2400円と、7日間5GB 1680円を購入しました。なお前者は音声通話とSMS対応、後者はデータ通信のみ利用可能です。

3日無制限(左)と7日5GB(右)を購入

 購入後は画面に従って進むとQRコードが表示されるほか、メールでもQRコードが届きました。あとはこのQRコードからインストールするだけです。

購入後はインストール情報が表示される

 それぞれのeSIMをインストールした際に、興味深いことが分かりました。まず3日間無制限のeSIMのインストール時には、「SK TelecomのeSIMを追加しますか?」と表示されます。これはおそらく、韓国キャリアSK Telecomが仁川空港などで販売している、旅行者向けのeSIMと同じものだと考えられます。

 一方、7日5GBのeSIMインストール時には、「CMLinkのeSIMを追加しますか?」との表示になります。海外旅行をよくする人ならおなじみのプロバイダーで、香港の中国移動香港が提供するアジア各国のローミングeSIMと同じもののようです。

 そのため、こちらを購入したときは、インストールやeSIMをONにするときにデータローミングをONにする旨の表示が出ます(香港のeSIMで韓国ローミングで使うため)。

無制限 eSIMはSK Telecom(左)。5GB eSIMはCMLink(中)。5GB eSIM利用時はデータローミングをONにする表示が出る

 それぞれの接続回線ですが、SK Telecomは4G/LTE。SK Telecomが販売する旅行者向けのeSIMは5Gが利用できないことから、ここからもそのeSIMと同じ内容のものだと思われます。CMLinkは5Gにつながるため、アンテナピクトも5G表示です。

無制限 eSIMはLTE(左)、5GB eSIM(右)は5G表示

 4G/LTEと5Gなので通信速度に差がありそうですが、韓国は日本同様、4G/LTEもかなり高速です。さっそく金浦空港でテストしてみたところ、無制限プランは4G/LTE接続で下り100Mbps、上り約35Mbps。まあまあの速度です。

 ちなみに、SK Telecomの販売する旅行者向けeSIMは最高速度が100Mbpsなので、やっぱりそのeSIMか、と考えられます。

金浦空港で無制限 eSIMのテスト

 一方、5GBのほうは5G接続で下り158Mbps、上り103Mbps。上りが速いのはさすが5Gですが、下りは思ったほど出ませんね。ローミングeSIMなので、速度が150Mbps程度に規制されていると考えられます。

金浦空港で5GB eSIMのテスト

 そのあとは、若者も多いホンデへ移動。ここでは4G回線の速度が場所によっては遅く、5G回線のほうが快適という結果に。5G回線は変わらず下り150Mbps台、上り100Mbps台を出しましたが、4G回線は下りが約8Mbps、上りが約5Mbpsになるエリアも。繁華街では5G回線が使える容量タイプのeSIMのほうが有利かもしれません。

ホンデで無制限 eSIM(左)は速度が変わらないと思いきや、場所によっては低速(中)。5GB eSIM(右)はどのエリアでも高速のまま

 さて、無制限 eSIMのほうでは気になることがありました。それは商品説明に「一時的に大量の通信が行われた場合、通信速度が制限される場合があります」とあること。

 4G/LTE回線なのでよほどのことをしない限り大容量のデータを流すことは難しいと思いますが、スピードテストを立て続けに行って5GB以上を使ってみました。しかし速度は低下しませんでした。

無制限 eSIMで5GB以上を短時間に使っても速度低下はない

 もちろん利用者が他に多いなど諸条件によって変わるかもしれませんが、YouTube動画を見続けていたら速度が落ちる、というようなことはなさそうです。なお、最終的に韓国滞在中に無制限 eSIMは8GBを使いました。

 結論としては、無制限プランは速度低下もなく、一部の繁華街で低速になるものの、ソウル滞在中は特に速度で不満に感じることはありませんでした。移動が多いため、落ち着いて大量のデータを利用する、という使い方がないからでしょう。

 なお、料金はSK Telecomからオンラインや仁川国際空港などで直接購入すれば1万8000ウォン、約1900円と若干安くなります。しかし、IIJmio 海外eSIMは日本のサイトから購入できるという安心感があります。

 容量プランはCMLink回線になるので、「データローミング設定」の画面が出てきたときに、これをONにしないと通信できなくなります。「これって日本の自分のSIMがローミングされてしまい、高額請求になってしまうのかも」と思ってしまい、ONにしないケースも出てきてしまうかもしれません。

 サービスは始まったばかりですが、このあたりの説明も今後わかりやすくする必要があるなと思いました。