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ANAモバイルのeSIMが降ってきた!?

【Galaxy Z Fold7】

「Galaxy Z Fold7」でANAモバイルを契約してみた

マイラー御用達の「ANAモバイル」登場

 本誌のニュース記事でも報じられたように、ANAのMVNOサービス「ANAモバイル」の提供が開始された。最大の特長は月額料金の20%がマイルとして還元される特典。

 「音声+SMS+データ通信」と「データ」の2つのコースが用意され、データ通信量は1GBから100GBまでプランを選ぶことができる。「音声+SMS+データ通信」には通話定額のオプションも用意され、これらを含めた料金全体の20%がマイルとして還元される。

 MVNOサービスのシステムを支えるMVNE事業者がどこなのかが明示されていないけど、ネットワークとして、NTTドコモとauを選ぶことができるうえ、後述する申し込みのメニューなどを見ても「おそらくIIJが提供しているんだろう」と推測できる。

 そういえば、データ通信量がこれだけ細かく区切られているのって、IIJをMVNEとして利用している「イオンモバイル」にもそっくりですね。

 マイルが貯まることに関しては、最近は機会が減ってしまったけど、以前は毎月のように取材などで国内外に出かけていた根っからの『マイラー』で、現在もANAとJALでマイルを貯めている。

 月額料金の20%がマイルで還元されるのなら、試してみましょうということで、早速、ANAモバイルに申し込んでみた。

今回はMNPでeSIMを選択

 申し込みはANAのサイト内に「ANAモバイル」のページができているので、ANAマイレージクラブ(AMC)お客様番号とパスワードを入力して、申し込みの手続きを開始。

 まずは「新規契約」か「他社から乗り換え(MNP)」を選ぶんだけど、今回はIIJmioで契約中の回線のひとつをMNPすることにした。

ANAモバイルの申し込みは、ANAマイレージクラブ(AMC)お客様番号(10桁)とWebパスワードの入力からスタート

 利用するSIMは「SIMカード」と「eSIM」を選べるんだけど、筆者がau回線のメイン端末として利用中の「Galaxy Z Fold7」に登録するため、eSIMを選んだ。

 実は昨年5月、愛知・名古屋のIGアリーナをオープン直前に取材をした際、「IGアリーナにはミリ波のアンテナも設置済みです」と教えてもらったのに、当日は筆者も含め、一緒に取材したライター諸氏(本コーナーの執筆陣も多く参加)は誰も「ミリ波対応端末+NTTドコモ回線」という環境を持っておらず、その場で試せなかったという苦い経験がある。

 今年2月にIGアリーナで開催された「Samsung Galaxy presents TGC in あいち・なごや 2026 by TOKYO GIRLS COLLECTION」を取材したときは、「Galaxy Z Fold7」に一時的にドコモMAX契約のNTTドコモ回線のeSIMを転送して持ち込んだ。

 そのため、ミリ波の超高速通信を体験できたけど、普段からNTTドコモのミリ波をいつでも試せる環境を用意しておきたいと考え、今回のANAモバイルではNTTドコモ回線のeSIMを選び、「Galaxy Z Fold7」に登録しようと考えた。

今年2月、IGアリーナで取材したときは、ドコモMAX契約のNTTドコモ回線のeSIMを「Galaxy Z Fold7」に転送し、[ドコモスピードテスト]アプリで計測。2Gbps超を何度も記録

 料金プランは「音声+SMS+データ」の3GB(月額950円)を選択。ミリ波の超高速通信を試すには、ちょっと物足りない気もするけど、ANAモバイルは使わなかったデータ通信量を翌月末までくり越せるので、使わなければ、最大6GBまで利用できる計算。

 「Galaxy Z Fold7」のau回線は、auバリューリンクプランを契約中で、データ通信が基本的に使い放題(テザリングなどは合計60GBまで)なので、ANAモバイルはとりあえず予備回線という位置付け。

 6GBもあれば十分だし、足りなくなったら1GBあたり250円で追加すればいいかな。

 申し込みには事務手数料として、3300円がかかる。そういえば、昨年のメルカリモバイルやJALモバイルでも同じ金額が課金されていましたね。「MNPするんだから、安くしてよ」とか、「マイルで払えないの?」なんて思うけど、ANAモバイルの場合は、契約が完了すると500マイルが積算されるとのこと。

 あとは申し込みに必要な住所や名前、連絡先、メールアドレス、MNP電話番号(間違えないようにね(笑))などを入力。

 ちょっと注意したいのがeSIMのシリアル番号(ID)の「EID(Embedded Identity Document)」の32桁の数字を入力すること。

 「Galaxy Z Fold7」の場合、[設定]アプリの[端末情報]-[ステータス情報]の[eSIM ID]を参照して入力。手入力してもいいけど、[eSIM ID]の部分をロングタッチすると、クリップボードにコピーされるので、間違えずに申し込みのフォームに貼り付けることができる。他の多くのAndroidスマートフォンでも同様の操作でコピーできるはず。

 本人確認について、オンラインでeKYCを利用するときは「TRUSTDOCKアプリ」を利用する。アプリをインストールして、マイナンバーカードを読み取れば、スムーズに本人確認が完了する。郵送での本人確認も可能だ。

申し込みは完了したけど……

 申し込みが完了すると、「[ANAモバイル]お申し込み完了のお知らせ」という件名のメールが届く。メールによれば、eSIMを選択したときは 「お申し込み内容に不備がない場合、本人確認完了(お申し込み当日~翌日)後、自動的に開通し、課金開始となります。」 とある。

 何、その『自動的』って……。でもまあ、今回は申し込みの手続きを完了したのが夜だったので、翌日の午前中くらいに開通するかなと考えていた。すると、翌日の昼ごろにMNP転出元のIIJから「[IIJmio] MNP転出完了のお知らせ」という件名のメールが到着。

 「ANAモバイルからはメールが来ないなぁ」とヤキモキしていたら、「Galaxy Z Fold7」のホーム画面に見慣れない 「eSIMを追加する準備完了」 というダイアログが……。おお、もしかして、ANAモバイルのeSIMが降ってくるということ?

 自動的って、そういうことだったのね(笑)。

申込完了後の翌日昼。「Galaxy Z Fold7」のホーム画面に、こんな表示が……

 そんなわけで、「Galaxy Z Fold7」のホーム画面に表示されたダイアログの[eSIMを追加]をタップ。手順を進めると[docomoのeSIMを追加しますか?]と表示され、あっけなく開通。

 nanoSIMカードとeSIMにそれぞれ名前を設定したり、通話やメッセージ、モバイルデータ通信はどちらのSIMを優先するのかを設定すれば準備完了。

 ちなみに、今回は「Galaxy Z Fold7」のau回線でインターネットに接続が可能な状態で、eSIM追加の手続きを進めたけど、もし、他にSIMカードやeSIMがない端末のときは、Wi-Fiでインターネットに接続する環境が必要になる。

ダイアログボックスの[eSIMを追加]をタップすると、eSIMのダウンロードが開始される。このとき、Wi-Fiや他の回線のインターネット接続が必要
ダウンロードしたeSIMには名前を付けたり、アイコンを変更できる
通話やメッセージ、モバイルデータ通信の優先SIMを設定可能
ということで、無事に設定は完了。これでいつでもNTTドコモのミリ波のパフォーマンスが試せる?

 そんなわけで、無事に開通したANAモバイル。契約初月は基本料金とデータ通信量が日割り計算で、通話定額などのオプションサービスは満額が請求される。

 開通後にANAモバイルのマイページを確認すると、筆者の回線は4月末日までのデータ残容量が「0.68GB」と表示された。

 最初は「え?」って思ったけど、よく考えると、月が変わり4月になれば、自分が契約した3GB分が5月末まで有効な状態で追加されるので、これが正しい表示ってことですね。

ANAの「三度目の正直」は成功する?

 マイルが貯まる「ANAモバイル」だけど、ANAは過去にも二度ほど、自らのブランドでモバイルサービスを提供したことがある。

 2016年3月にはSo-netと提携した「MILEAGE SIM」、同年10月にはソフトバンクと提携した「ANA Phone」をそれぞれ開始している。前者は2017年12月に新規受付を終了し、後者は2018年11月の第4弾「Xperia XZ3」の発表が最後となっており、いずれも事実上の撤退。

 そういう意味では、今回の「ANAモバイル」はANAにとって、三度目の正直とも言えるんだけど、昨年サービスを開始した「JALモバイル」もIIJの決算会見で好調ぶりが伝えられているので、結構人気が出るのかも……。国内の『空の二強』がモバイルで真っ向勝負という感じでしょうか。

 普段、国内出張でたくさん飛行機に搭乗する人をはじめ、マイルを貯めて、おトクに旅行したい人にとって、両社のモバイルサービスはなかなか魅力的なサービス。

 最近は各社のポイント経済圏の競争が激しく、 「貯めるべきはマイルか、ポイントか」 という見方もあるものの、マイラーにとっては、サブ回線でもマイルが貯まるのはうれしいところ。

 ただ、ANAモバイルにもJALモバイルにも足りないのが海外利用時のモバイルデータ通信の対応。

 実は、両サービス共に国内利用の携帯電話サービスで、海外渡航時のモバイルデータ通信はサポートされていない。やっぱり、航空会社ブランドのMVNOサービスなんだから、海外でこそ、利用できるようにして欲しいところ。

 そんななか、3月25日にはIIJから海外渡航者向け「IIJmio 海外eSIM」が発表された。オプションサービスでもいいので、この機能を両社のサービスにも組み込むのはどうでしょう? コツコツとマイルを貯めながら、お待ちしております。

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