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謎のトレンド「空冷ファン」搭載スマホが増えている

 スマートフォンの進化はカメラ性能の向上に多くの人が注目していますが、メーカー側は別の進化にも力を入れています。中国メーカーのスマートフォンの最近のトレンドの一つが、ゲーミングモデルへの空冷ファンの搭載です。本体内部を冷却するため、回転式のファンを搭載したモデルが急増しているのです。

空冷ファン搭載スマホが増えている

 世界初の空冷ファンを搭載したスマートフォンは、2019年に登場したnubiaの「REDMAGIC 3」でした。それ以降、REDMAGICシリーズの空冷ファンは同社だけの独自機能としてモバイルゲームファンにアピールする機能だったのです。

 しかし空冷ファンは空気を取り入れ、排出する孔が本体に必要。そのため防水防塵機能は非搭載でした。

 ところが2025年7月にOPPOが「K13 Turbo」シリーズを発表。空冷ファンを搭載しつつ、防水防塵対応ということでREDMAGICよりも使いやすいゲーミング機として登場したのです。これに感化されてかその後のREDMAGICシリーズも防水防塵をうたうようになりました。

最新の薄型モデル「REDMAGIC 11 Air」も空冷ファン搭載

 そして2025年12月、HONORから10000mAhという巨大なバッテリーを搭載した「HONOR WIN」シリーズが登場。このモデルも空冷ファン搭載で、もはや空冷ファンそのものが珍しくない機能になろうとしたのです。防水防塵はIP68/IP69/IP69Kに対応します。

「HONOR WIN」は新たな空冷ファン搭載モデル

 さらに2026年2月、vivoのゲーミングブランドiQOOから「iQOO 15 Ultra」も登場。こちらも空冷ファン搭載。そしてIP68とIP69対応です。空冷ファンは各メーカーのゲーミングモデルにとって標準の機能になっただけではなく、ファンがあっても防水防塵対応もあたりまえになりつつあります。

 ちなみにHONOR WIN、iQOO 15 Ultra、どちらも空気の取り入れ口は側面ではなく背面のカメラバンプの下部となります。この位置に配置することで水やほこりが侵入しにくい構造としているわけです。

 また背面側からの空気取入れはスマートフォンを使ってゲームをするとき、誤って取り入れ口をふさいでしまう恐れも少ないでしょう。

iQOO 15 Ultraの空冷ファン空気取り入れ口

 ゲーミング対応モデルは空冷ファンの搭載が進む一方で、本体の側面にゲームコントローラーボタンを搭載していないモデルもまだいくつかあります。今後ゲーミングスマートフォンはハードウェアの独自の進化が進み、いずれはアタッチメントを装着するなど合体式の方向に進むのかもしれません。

 そう考えるとASUSの「ROG Phone」シリーズは歴史の一歩先を進んでいるモデルと言えますが、果たしてどのように進化していくのでしょうか。