山根康宏の「言っチャイナよ」

シャオミ初のライカブランドモデルや中国AI搭載スマホが登場

世界最大のスマートフォン市場、かつ最大の5G加入者数を誇る中国で毎月発売された5Gスマートフォンを香港在住の携帯電話研究家、山根康宏が紹介する。

 2025年12月に発表・発売された5Gスマートフォンは13機種。内訳はファーウェイ 4機種、シャオミ 1機種、OPPO 2機種、HONOR 4機種、その他2機種。

 シャオミのフラッグシップモデル「Xiaomi 17 Ultra」が早くも登場、ライカを冠した「Xiaomi 17 Ultra by Leica」も発売になった。nubiaからは中国AI「豆包(Doubao)」搭載モデルが発表された。またHONORは1万mAhバッテリー搭載モデルを2機種投入した。

中国独自AIサービス専用モデル、nubia「M153」

 中国ByteDanceが国内展開しているAIサービス「豆包(Doubao)」に対応したスマートフォンがnubia「M153」だ。両社協業で生まれたこのモデルはAndroidベースのObric UI 14を搭載。左側面のAIボタンから豆包をすぐに呼び出せる。

 「明日の天気は?」のような簡単な質問だけではなく「付近のファストフード店を調べてハンバーガーが一番安いところを選んで、注文して」といった、マルチモーダル機能にも対応している。なお製品そのものはエンジニアサンプル、試作モデルという位置づけで販売される。

nubia M153
発表日2025年12月1日
価格3499元(約8万2000円)
チップセットQualcomm Snapdragon 8 Elite
ディスプレイ6.78インチ 2800×1264ピクセル、120Hz
リアカメラ画素数5000万広角+5000万超広角+5000万2.6倍望遠(60mm)
インカメラ画素数5000万(パンチホール)
メモリー/ストレージ16GB/512GB
バッテリー6000mAh、90W充電
5G NR対応バンド非公開
大きさ163.12×77.04×8.52mm
重さ213g

ミドルハイレンジモデルのラインナップを強化するOnePlus「Ace 6T」

 2025年10月に発売したOnePlus「Ace 6」の仕様を若干変更したモデルが「Ace 6T」だ。チップセットはSnapdragon 8 Gen 5(Ace 6は8 Elite)、バッテリーは8300mAh(同7800mAh)、急速充電は100W(同120W)に対応。外観はほぼ同等でカラバリも変えたが、価格は同等としている。また人気ゲーム「原神」のキャラクターをデザインに取り入れた「神里綾華カスタム」モデルも販売される。

OnePlus Ace 6T
発表日2025年12月5日
価格2599元(約5万7000円)から
チップセットQualcomm Snapdragon 8 Gen 5
ディスプレイ6.83インチ 2800×1272ピクセル、165Hz、1200nits
リアカメラ画素数5000万広角+800万超広角
インカメラ画素数1600万(パンチホール)
メモリー/ストレージ12GB/256GB、12GB/512GB、16GB/512GB、16GB/1TB
バッテリー8300mAh、100W充電
5G NR対応バンドn1 / n3 / n5 / n8 / n18 / n26 / n28A / n38 / n40 / n41 / n48 / n66 / n77 / n78
大きさ163.41×77.04×8.10mm(紫) / 8.30mm(黒、緑)
重さ211g(紫) / 216g(黒) / 217g(緑)

性能を高めた売れ筋モデル、OPPO「A6l」

 2025年9月にOPPOが発売した「A6 Max」の仕様変更版が「A6l」である。メモリ量が大きくなった以外は本体のカラバリを変更した程度。カメラは実質シングルでベーシックだが、7000mAhのバッテリー容量により安心して1日の使用が可能。なお「A6 Max」はメモリ6GBモデルだけだったため、よりハードな需要に対して本モデルを投入したと考えられる。

OPPO A6l
発表日2025年12月5日
価格1799元(約4万円)
チップセットQualcomm Snapdragon 7 Gen 3
ディスプレイ6.8インチ 2800×1280ピクセル、120Hz、1600nits
リアカメラ画素数5000万広角+200万深度測定
インカメラ画素数3200万(パンチホール)
メモリー/ストレージ16GB/512GB
バッテリー7000mAh、80W充電
5G NR対応バンドn1 / n3 / n5 / n8 / n28A / n38 / n40 / n41 / n77 / n78
大きさ163.13×77.58×7.72mm(青) / 7.86mm
重さ198g(青) / 204g

性能バランスの良いミドルレンジ、OPPO「Reno15c」

 2025年11月発売のOPPO「Reno15 Pro」「Reno15」の下位モデルが「Reno15c」だ。画面サイズは先行モデルの中間、チップセットとカメラ性能を抑えながら、美しいボディー仕上げやRenoのロゴ入りカメラバンプデザインなどはそのまま引き継いでいる。

OPPO Reno15c
発表日2025年12月15日
価格2899元(約6万4000円)から
チップセットQualcomm Snapdragon 7 Gen 4
ディスプレイ6.59インチ 2760×1256ピクセル、120Hz、1200nits
リアカメラ画素数5000万広角+800万超広角+5000万3.5倍望遠
インカメラ画素数5000万(パンチホール)
メモリー/ストレージ12GB/256GB、16GB/512GB
バッテリー6500mAh、80W充電
5G NR対応バンドn1 / n3 / n5 / n8 / n18 / n26 / n28A / n38 / n40 / n41 / n48 / n77 / n78
大きさ158.0×74.83×7.77mm、7.89mm(藍)
重さ197g

ベーシック機能に特化したHONOR「Changwan 60A」

 HONORの価格を抑えたボリュームゾーン向けとなる「Changwan 60A(暢玩60A)」は落としても壊れにくいボディーや音量の大きいスピーカーを搭載するなど、年配者をターゲットとしたモデル。カメラやバッテリーなどは一昔以上前の性能だが、あえてシンプルな構成にすることで古い端末からの買い替え後も安心して使える設計になっている。なお同月発表の「Play10A」は同型機だ。

HONOR Changwan 60A
発表日2025年12月17日
価格1599元(約3万5000円)
チップセットMediaTek Dimensity 6300
ディスプレイ6.75インチ 1600×720ピクセル
リアカメラ画素数1300万広角
インカメラ画素数500万(水滴型ノッチ)
メモリー/ストレージ6GB/128GB
バッテリー5300mAh
5G NR対応バンド非公開
大きさ167.0×77.0×7.89mm
重さ186g

ファーウェイ3本柱の1つ、nova最新モデル「nova 15」発表

 「Pura」「Mate」と並ぶファーウェイの「nova」シリーズが一新され、「nova 15」シリーズ3モデルが登場した。「nova 15」は基本モデルとなり、本体デザインは前モデルの「nova 14」を継承している。セルフィー・ポートレート向けでフロントカメラは3モデルとも5000万画素と高い。

nova 15
発表日2025年12月17日
価格2699元(約6万円)から
チップセットHiSilicon Kirin 8020
ディスプレイ6.7インチ 2412×1084ピクセル、120Hz
リアカメラ画素数5000万広角+1200万3倍望遠
インカメラ画素数5000万(パンチホール)
メモリー/ストレージ不明+256GB、不明+512GB、不明+1TB
バッテリー6000mAh、100W充電
5G NR対応バンド非公開
大きさ161.87×75.5×7.2mm
重さ196g

デザインを一新した人物撮影スマホ、ファーウェイ「nova 15 Pro」

Huawei nova 15 Pro

 ファーウェイ「nova 15」シリーズの中核モデルとなる「nova 15 Pro」は、チップセット性能を引き上げカメラもトリプル仕上げとしている。フロントカメラは前モデルまではデュアル撮影画素を搭載していたが、本シリーズからは5000万画素撮影+スペクトルセンサーの組み合わせに変わった。背面は大きな円形リングを並べる新しいデザインを採用している。

nova 15 Pro
発表日2025年12月17日
価格3499元(約7万7000円)から
チップセットHiSilicon Kirin 9010S
ディスプレイ6.84インチ 2856×1320ピクセル、120Hz
リアカメラ画素数5000万広角+1300万超広角+1200万3倍望遠
インカメラ画素数5000万(パンチホール)
メモリー/ストレージ不明+256GB、不明+512GB
バッテリー6500mAh、100W充電
5G NR対応バンド非公開
大きさ163.0×78.0×6.9mm
重さ202g

5000万画素カメラ4つ搭載のハイエンド、ファーウェイ「nova 15 Ultra」

 ファーウェイ「nova 15 Ultra」はシリーズ最上位モデル。基本性能は「nova 15 Pro」相当だがカメラは広角、超広角、3.7倍望遠いずれも5000万画素を採用。フロントカメラも合わせると4つともすべて5000万画素になった。フロントカメラはProモデル同様に撮影カメラは1つだ。

nova 15 Ultra
発表日2025年12月17日
価格4199元(約9万3000円)から
チップセットHiSilicon Kirin 9010S
ディスプレイ6.84インチ 2856×1320ピクセル、120Hz
リアカメラ画素数5000万広角+5000万超広角+5000万3.7倍望遠
インカメラ画素数5000万(パンチホール)
メモリー/ストレージ不明+256GB、不明+512GB、不明+1TB
バッテリー6500mAh、100W充電
5G NR対応バンド非公開
大きさ163.0×78.0×6.8mm
重さ209g

1万円台の格安5Gモデル、HONOR「Play10A」

 性能を極端まで絞ることで799元という低価格を実現した製品がHONORの「Play10A」だ。フィーチャーフォンから買い替えしやすい価格でもあるだろう。同じシリーズで先に発売になっている「Play10T」は7000mAh、「Play10C」は6000mAhのバッテリーを採用しているが、「Play10A」は5300mAhとさらに容量が少ない。なお今月発表の「Changwan 60A」は同型機である。

HONOR Play10A
発表日2025年12月23日
価格799元(約1万8000円)から
チップセットMediaTek Dimensity 6300
ディスプレイ6.75インチ 1600×720ピクセル
リアカメラ画素数1300万広角
インカメラ画素数500万(水滴型ノッチ)
メモリー/ストレージ4GB/128GB、6GB/128GB
バッテリー5300mAh
5G NR対応バンド非公開
大きさ167.0×77.0×7.89mm
重さ186g

ライカカメラ搭載のフラッグシップ、シャオミ「Xiaomi 17 Ultra」発表

 ここ2年ほどは3月にバルセロナで開催される世界最大の通信イベント「MWC」に合わせて発表されたシャオミのフラッグシップモデルが、今年は12月末に登場。「Xiaomi 17 Ultra」はライカ監修のカメラを搭載。望遠カメラは前モデルが3倍と4.7倍を搭載したが、本機は3.2~4.3倍の可変光学ズームとなった。本体の厚みは薄くなり持ちやすくなった。デジカメ風に変身させるカメラキットは全体のカラーリングをまとめ、より落ち着きあるデザインに変わっている。

Xiaomi 17 Ultra
発表日2025年12月25日
価格6999元(約15万4000円)から
チップセットQualcomm Snapdragon 8 Elite Gen 5
ディスプレイ6.9インチ 2608×1200ピクセル、120Hz、3500nits
リアカメラ画素数5000万広角+5000万超広角+2億3.2~4.3倍望遠
インカメラ画素数5000万(パンチホール)
メモリー/ストレージ12GB/256GB、16GB/512GB、16GB/1TB
バッテリー6800mAh、90W充電(有線)、50W充電(無線)
5G NR対応バンドn1 / n2 / n3 / n5 / n7 / n8 / n12 / n13 / n18 / n20 / n25 / n26 / n28 / n38 / n40 / n41 / n48 / n66 / n70 / n77 / n78 / n79 / n80 / n81 / n83 / n84 / n89
大きさ162.9×77.06×8.29mm
重さ223.4g、224.0g(緑)

ライカブランドモデルとして登場、シャオミ「Xiaomi 17 Ultra by Leica」

 シャオミのフラッグシップ「Xiaomi 17 Ultra」にライカのロゴをつけ、カメラ機能を高めたモデルが「Xiaomi 17 Ultra by Leica」である。ハードウェアの性能は変わっていないが、本体デザインをよりクラシカルなものとし、ライカの赤い銘板も貼り付けられた。カメラ部分の円形バンプは外側が回転し、カメラ使用中にピント調整や設定パラメーターの変更に利用可能。専用ケースやストラップも付属する。

Xiaomi 17 Ultra by Leica
発表日2025年12月25日
価格7999元(約17万6000円)から
チップセットQualcomm Snapdragon 8 Elite Gen 5
ディスプレイ6.9インチ 2608×1200ピクセル、120Hz、3500nits
リアカメラ画素数5000万広角+5000万超広角+2億3.2~4.3倍望遠
インカメラ画素数5000万(パンチホール)
メモリー/ストレージ16GB/512GB、16GB/1TB
バッテリー6800mAh、90W充電(有線)、50W充電(無線)
5G NR対応バンドn1 / n2 / n3 / n5 / n7 / n8 / n12 / n13 / n18 / n20 / n25 / n26 / n28 / n38 / n40 / n41 / n48 / n66 / n70 / n77 / n78 / n79 / n80 / n81 / n83 / n84 / n89
大きさ162.9×77.06×8.29mm
重さ223.4g、224.0g(緑)

1万mAhバッテリーのゲームマシン、HONOR「WIN」登場

 HONORの新しい製品シリーズ「WIN」はゲームユースを考えた設計になっている。背面のカメラ部分のうち、1つの円形パーツはファンを内蔵する空冷システムとなっている。1万mAhバッテリーはゲームのプレイを約16時間可能にするという。バイパス充電にも対応。そして画面リフレッシュレートは最大185Hzに対応している。

HONOR WIN
発表日2025年12月26日
価格3999元(約8万8000円)から
チップセットQualcomm Snapdragon 8 Elite Gen 5
ディスプレイ6.83インチ 2800×1272ピクセル、185Hz、6000nits
リアカメラ画素数5000万広角+1200万超広角+5000万3倍望遠
インカメラ画素数5000万(パンチホール)
メモリー/ストレージ12GB/256GB、12GB/512GB、16GB/512GB、16GB/1TB
バッテリー1万mAh、100W充電(有線)、80W充電(無線)
5G NR対応バンド非公開
大きさ163.1×76.6×8.3mm
重さ229g

価格を抑えた超デカバモデル、HONOR「WIN RT」

 HONORの新シリーズの下位モデルが「WIN RT」だ。「WIN」の性能を一部落とし、価格を1000元以上下げた。カメラ周りのデザインに差異があるが、2つのモデルとも同じ3色のカラバリで販売される。

HONOR WIN RT
発表日2025年12月26日
価格2699元(約6万円)から
チップセットQualcomm Snapdragon 8 Elite
ディスプレイ6.83インチ 2800×1272ピクセル、185Hz、6000nits
リアカメラ画素数5000万広角+1200万超広角
インカメラ画素数5000万(パンチホール)
メモリー/ストレージ12GB/256GB、12GB/512GB、16GB/512GB、16GB/1TB
バッテリー1万mAh、100W充電(有線)
5G NR対応バンド非公開
大きさ163.1×76.6×8.3mm
重さ225g
山根 康宏

 香港在住。中国をはじめ世界中のモバイル関連イベントを毎月のように取材し、海外の最新情報を各メディアで発信している。渡航先で買い集めた携帯電話は1000台以上、プリペイドSIMカードは500枚以上というコレクターでもある。