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写真で聞く翻訳が便利、海外旅行でGoogle「Gemini」が手放せなくなった

 かつて海外旅行の必需品といえば、分厚いガイドブックや指差し会話帳でしたが、スマートフォンの普及後は地図アプリや翻訳アプリがその座を奪っていました。私自身、最近の渡航で手放せなくなっているのがGoogleの「Gemini」。これまでは「言葉の壁」や「情報の少なさ」から来るストレスで消耗していた場面でも、Geminiがいるおかげで、スムーズに旅を楽しめるようになりました。

Geminiは新しい旅の必需品に

 最もその威力を発揮するのが、現地のレストランでのオーダーです。 海外のレストラン、特に観光客向けではないローカルな人気店に入ると、メニューは現地の言葉のみ。写真が一枚もなく、文字だけが羅列されていることも珍しくありません。

 これまでの常套手段は、スマートフォンの翻訳アプリでカメラをかざすことでした。しかし、この方法には限界があります。たとえば、メニュー名を日本語に変換できても「牛肉の煮込み」としかわからず、それが「激辛」なのか、「数人でシェアできる大皿料理」なのか、あるいは「一人用の小鉢」なのかといった文脈やニュアンスまでは読み取れないのです。

 そこで私が実践しているのが、Geminiへの「画像アップロード+相談」というスタイルです。使い方は驚くほど簡単。メニュー表全体をスマートフォンのカメラで撮影し、その写真をGeminiに送信するだけです。

とにかくメニューを全部撮影してしまう

 ここで重要なのが、単に「翻訳して」と頼むのではなく、こちらの要望を伝えること。 例えば、「大人3人で来ています。現地の名物を含めて、みんなでシェアしながら食べるのに最適なオーダーの組み合わせを考えて」と投げかけます。

メニュー写真をアップロードして、状況にあわせてGeminiに聞けば、的確に答えてくれる

 するとGeminiは、画像内の文字情報を読み取るだけでなく、その店や料理の一般的な知識(Web上の膨大なデータ)を組み合わせて、下記のように回答してくれます。

「この『〇〇』という料理は、この地域の定番料理で必食です。ボリュームが多いので1皿で十分シェアできます」

「3人なら、メインを2品にして、サイドメニューにさっぱりしたサラダの『△△』を加えるとバランスが良いでしょう」

 さらに、「今はお腹があまり空いていないので、お酒のあてに軽くつまめるものを2~3品教えて」といった曖昧なリクエストにも的確に応えてくれます。料理の特徴、味の傾向、さらには「この料理は提供に時間がかかるので最初に頼むべき」といったアドバイスまでくれることもあり、メニューを前に沈黙してしまうあの気まずい時間が激減しました。

食べたいものがちゃんと頼めるのはストレスがなくていい

 レストラン以外でも、この「画像認識×翻訳×解説」の機能は絶大な効果を発揮します。 たとえば、バスの切符売り場や駅の構内にある、現地語だけの張り紙。「何か重要なことが書いてありそうだけど、読めない」という不安も、写真を撮ってGeminiに送れば一発で解決します。

メキシコのバス乗り場も撮影

 単なる翻訳であれば「本日運休」と出るだけかもしれませんが、Geminiなら「これはストライキによる運休のお知らせです。代替ルートとして〇〇番のバスを使うよう推奨されています」といった、掲示物の意図や、次に取るべき行動まで補足してくれることが多々あります。乗車チケットの細かな規約や、ホテルのチェックイン時の説明書きなども、写真を投げるだけで要点を要約してくれるため、トラブル回避の強力なツールとなります。

張り紙に何が書いてあるのか、説明してくれる

 もちろん、旅行前に「3泊4日の観光ルートを作って」と頼むのも便利な使い方ですが、AIに慣れていない方にとっては、プロンプト(指示文)を考えるのが難しく感じるかもしれません。

 だからこそ、「写真を撮って、これ何?と聞く」という使い方は、生成AIの入門として最適です。入力の手間も少なく、視覚的に答えが返ってくるため、その便利さを直感的に理解できるはずです。 もし機会があれば試してみてください。