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Spotify、2025年の音楽業界への支払額が史上最高の110億ドル超 新機能「SongDNA」も発表
2026年2月9日 15:43
Spotify(スポティファイ)は、2025年に音楽業界へ支払ったロイヤリティが110億ドルを超えたと発表した。あわせて、AI対策の強化や制作背景を探索できる新機能「SongDNA」の導入を含む2026年のロードマップも公開した。
支払額は前年比10%増、独立系が半数を占める
2025年における音楽業界への支払額は110億ドルを突破し、前年比で10%以上の成長を遂げた。Spotifyは世界の録音音楽収益の約30%を占めており、ロイヤリティの半分は独立系アーティストやレーベルへ支払われた。同社によると、年間で10万ドル以上の収益を得るアーティストの数は、CD全盛期の店頭に並んでいたアーティスト数を超えているという。
収益の約70%が業界へ還元されており、世界で7億5000万人を超える音楽ストリーミング利用者の拡大や料金改定が、支払額の増加に直結した。
アーティストのアイデンティティ保護とAI対策
2026年に向けた最優先事項の1つとして、AIの悪用によるなりすましや詐欺、低品質なコンテンツへの対策強化を挙げる。アーティスト認証システムやクレジット表記の仕組みが変更され、アイデンティティと正当なロイヤリティの保護が図られる。これにより、ファンや権利者が信頼できる環境が整備される。
動画の活用も重視され、制作の舞台裏を共有する「Clips」などが活用される。新人アーティストが注目を集めるためのカウントダウンページ機能なども提供される予定。
新機能「SongDNA」とキュレーションの進化
アーティストとファンを繋ぐ仕組みとして、楽曲の制作背景やコラボレーションを探索できる新機能「SongDNA」が導入される。特定の楽曲から制作に関わった別のアーティストやプロデューサーの作品へと、興味を深掘りする体験が提供される。
プレイリストなどのキュレーション面では、アルゴリズムに加え、人間のエディターによる推奨が強化される。エディターが動画などを通じて楽曲の魅力を直接伝える試みが開始され、新人アーティストが持続的な注目を集めるための新しいプログラムも展開される。
ライブイベントの支援
ライブチケットの販売支援も継続され、これまでに提携パートナーを通じて10億ドル以上のチケット売上が創出された。2026年には、ストリーミング視聴からライブチケットの購入といった直接的な支援へ繋げる新機能が追加される。
