みんなのケータイ
さよなら「docomo with」、こんにちは「5Gギガライト」、「irumo」「eximo」は?
【AQUOS sense7】
2023年7月6日 00:00
料金プランはネーミングも大事
6月20日、NTTドコモは新料金プラン「irumo(イルモ)」と「eximo(エクシモ)」を発表した。2019年に「ギガホ」「ギガライト」を発表して以来の大きな変更になる。
従来の「5Gギガホ プレミア」「5Gギガライト」「ギガホ プレミア」「ギガライト」は、すでに6月30日で新規受付を終了しており、今後、NTTドコモで料金プランを変更するには、「irumo」と「eximo」「ahamo」のいずれかの料金プランを選ぶことになる。
「irumo」と「eximo」の内容については、本誌記事でも詳しく解説されているので、そちらを参照していただきたいけど、正直なところ、内容もわかりにくいし、実質的な値上げになっている部分もあったり……。
何となく、「OCN モバイル ONE」を統合するために、無理やりまとめたような料金プランに見えてしまう。
ひとつ余計なことを書いておくと、「irumo」の「料金/データ通信量」のWebページには、月額料金が掲載されているんだけど、なぜかドコモ光セット割やhome 5Gセット割、dカードお支払割など、 各種割引サービス適用後の料金 を明示している。
これって、2年半前に、本誌連載の「どうすれば、携帯電話料金値下げが実現できるのか?」でも 「料金をわかりやすくするために、まずは割引前の料金を表記すべき」 と指摘して、その後、各社は料金プランの表記を必ず各種割引前を併記する形に改めていたはず。にも関わらず、またもや各種割引後の料金だけを前提に説明してるってのは、どういうおつもりなんでしょう? > NTTドコモさん
ネーミングのセンスもあまり良くない。NTTグループって、お堅いイメージが強いけど、料金プランやサービスのネーミングは、多少、だじゃれ感があったものの、結構、つかみが良かった記憶がある。
古くは土日祝祭日と深夜に使える携帯電話の「ドニーチョ」、深夜に電話(固定電話)が使い放題になる「テレホーダイ」、ケータイ時代はパケット通信の定額制の「パケ・ホーダイ」なんて感じ。
最近の「ギガホ」「ギガライト」もデータ通信量のことを「ギガ」と表現するようになってきてたので、それなりに内容がイメージできるネーミングだった。
ところが、今度は「あなたに 要る 」×「あなたのそばに 居る 」で「irumo」、「お客さまの期待を ex ceed(超える)」と「高品質な「Customer ex perience」(顧客体験)」で「eximo」って……。「ahamo」もそうなんだけど、このネーミングでどういう料金プランか、ピンと来ます? ドコモの「mo」で韻を踏むって、ラップじゃないんだから(笑)。
そう言えば、UQ mobileも5月に新料金プランを発表したけど、これまた「トクトク」や「コミコミ」って……。どっちが安くて、どっちが得なんだか、全然わからない(笑)。
各社、新しい料金プランを発表するのはいいんだけど、発表したからって、お客さんは勝手に移行してくれるわけでもないってこと、わかってます? 何にせよ、もうちょっとわかりやすくて、センスのあるネーミングを考えていただきたいところです。
さよなら「docomo with」
とまあ、グチはそれくらいにしておいて、「みんなのケータイ」なので、今回は自分のドコモ回線の契約のお話。実は、今から4年前。本コーナーで「「ギガホ」「ギガライト」の前に、docomo withに駆け込み!」という記事を書いたんだけど、筆者は当時、駆け込みで契約したものを含め、2回線を「docomo with」で契約していた。
docomo withは対象機種を購入して契約すれば、NTTドコモで機種変更をしない限り、月々1500円が継続して割り引かれるというプランだった。データ通信はほかの回線とシェアパックでまとめることで、子回線は月額数百円程度で維持できるという安さが魅力だった。
ところが、2020年3月に開始した5Gサービスでは、「5Gギガライト」などを契約する必要があるため、機種変更時に4G契約の回線をシェアパックグループから離脱させ、順次、5G契約に切り替えていた。
そして、4G契約回線も残すところ、docomo withの2回線のみ。データ通信量は2回線で段階制の「ベーシックシェアパック」に切り替えたけど、2回線の月額料金は割引サービスを適用しても合計約7500円ほど。
これに対し、「5Gギガライト」は割引サービス適用後の月額料金が1回線あたり2000円ちょっと。2回線でも4500円以下なので、これはもう観念して、docomo withとお別れするしかない。マイナス1500円は魅力的だったんだけどなぁ……。
あれ? シェアパックから5G契約に切り替えられない?
ということで、シェアパックで契約している4G回線を5G契約に切り替えるわけだけど、この話題も以前、本コーナーの「端末購入なしでもドコモオンラインショップで5Gに契約変更」で説明した。かつては店頭に出向く必要があったけど、ドコモオンラインショップでSIMカードのみを再発行してもらう形で、5G契約に切り替えられるわけだ。
ところが、今回、ドコモオンラインショップで手続きを試みると、「シェアパックを契約しているから、手続きができない」との表示。my docomoでシェアパックグループから離脱したものの、料金プランが選べるのは4G契約の「ギガホ プレミア」と「ギガライト」のみ。
ドコモオンラインショップで5Gへの契約変更(SIMカード発行手続き)を試みても、シェアグループからの離脱と新しい料金プランが適用されるのは翌月なので、5G契約への切り替えは選べず……。
しかたなく、ドコモインフォメーションセンターに問い合わせたところ、シェアパックで契約する音声回線は、ドコモオンラインショップで5G契約に移行(SIMカード発行)ができないとのことだった。
結局、ドコモインフォメーションセンターのオペレーターにお願いして、移行可能な状態に切り替えてもらい、オンライン手続きを再チャレンジすることになった。
オペレーターとの通話後、しばらくして、ドコモオンラインショップにアクセスし、「SIMのみ新規・契約変更(5Gへの変更等)」を選び、STEP1で「ドコモnanoSIMカード」、STEP2で「契約変更(Xi→5G)」を選ぶ。あとは料金プランで「5Gギガホ プレミア」や「5Gギガライト」を選べば、手続きは完了。
SIMカードが送られてきたら、ドコモオンラインショップの購入履歴から開通手続きをすれば、5G契約で利用できるようになる。ただ、我が家は未だにドコモだけが5Gエリアじゃないので、駅前などに出かけないと、わからないのですが……。
OCN モバイル ONEはどうしよう?
新規受付が終了する6月30日までに、docomo with&シェアパックの回線を何とか「5Gギガライト」に切り替えることができたけど、次の悩みどころはOCN モバイル ONEの回線。
前述のように、7月1日から提供が開始された「irumo」は、事実上、OCN モバイル ONEの回線をNTTドコモの契約でフォローしたもので、OCN モバイル ONEは新規受付とSIMカードの追加発行をすでに6月26日に終了している。そう言えば、「050PLUS」も新規受付が終了してました。
OCN モバイル ONEは元々、NTTコミュニケーションズがNTTドコモの回線を借り受ける形でスタートした『MVNO』。
昨年7月に運営がNTTレゾナントに移管されたものの、MVNOという位置付けは変わらないため、ほかのMVNO各社同様、帯域は限られており、時間帯や混雑状況によっては速度が低下する。
これに対し、「irumo」はNTTドコモの料金プランなので、NTTドコモのネットワークがフルパフォーマンスで利用できるはず。
割引サービスの対応や料金体系に違いがあるものの、「irumo」はOCN モバイル ONEの料金コースをぼほ受け継いでいるため、順当に考えれば、OCN モバイル ONEの回線は「irumo」に乗り換えた方が快適に使えそうだ。
ただ、筆者は今回、docomo withから移行した回線を含め、NTTドコモで複数の回線を契約しており、これ以上の回線契約は不要(というか、不可能)。OCN モバイル ONEも新規受付が終了したのであれば、テスト用として回線契約を保持しておく必要もなさそうだ。
さあ、そうなると、他の携帯電話会社か、MVNO各社にMNPで移行するしかないわけですが、どこかいいサービスはないですかねぇ。せっかくのMNPなので、たんまりと○○してくれると……。あ、そう言えば、端末購入割引の制限って、今度、4万円になるんでしたっけ? じゃあ、それまで待ちましょうか(笑)。