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「Galaxy Z Fold4」の無償フィルム交換で感じたドコモGalaxyリペアコーナーの安心感
【Galaxy Z Fold4 SC-55C】
2023年7月7日 00:00
疲れたときにフラついて、叩くようにコンクリートへ当ててしまったこともあった「Galaxy Z Fold4」だが、その見た目とは裏腹に、意外と頑丈。フレーム部分が削れるなど、小傷はついたものの、ガラスが割れるような故障は起こっていない。「Gorilla Glass Victus+」の硬さは伊達じゃない、といったところか。あと3カ月弱で使い始めてから1年になるが、今のところは大きな問題が起こっていない。
ただ、フォルダブルスマホは頻繁に開閉するため、部分的に負荷がかかりやすい。特にトラブルになりやすいのが、メインディスプレイのフィルムだ。フィルムといっても、最初から貼られているもので、本体の一部のようなもの。はがすのはNGという扱いだ。折り曲げられるよう、ディスプレイ自体が柔らかくなっているため、それを保護するためにビシッとフィルムが張られている。
この初期フィルムが、少しずつはがれてきていた。上部のわずかなスペースだが、だんだんとその面積は大きくなっていく。折れ曲がる部分は、曲げ伸ばしを繰り返しているため、これはある意味、仕方がないこと。フィルムはがれはトラブルとして多いためか、サムスン電子も「Galaxyリペアコーナー」で無料交換している。放置しておくのは見た目的にもよろしくないということで、筆者も早速リペアコーナーを予約した。
NTTドコモ版の場合、サムスン電子運営のGalaxy Harajukuだけでなく、ドコモショップ内に設置されたGalaxyリペアコーナーも利用可能。全キャリアぶんの端末が持ち込まれるためか、Galaxy Harajukuは先々まで予約が埋まっていたので、今回は、ドコモショップの丸の内店に持ち込むことにした。とは言え、こちらも比較的空き枠が少なく、1週間以上、先になってしまうケースは少なくないので注意が必要だ。
予約のうえで、時間どおりにドコモショップを訪れたところ、すぐにGalaxyリペアコーナーに案内された。フィルム交換であることを告げ、端末を引き取ってもらい、待つこと10分。真新しいフィルムがはられたGalaxy Z Fold4が戻ってきた。もちろん、データの初期化などは一切不要。フィルム交換はその場で行われるため、完了後は、すぐに端末を使うことができた。案内どおり、フィルム交換は無料。あくまでメインディスプレイだけだが、フィルムがピカピカになり、なんだか得をしたような気分を味わえた。
昨年、「Galaxy Z Fold3 5G」のディスプレイを割ってしまった際も、同じGalaxyリペアコーナーを利用したが、やはりその場で、すぐに修理してもらえる安心感は大きい。データを消したり、端末を郵送したりする必要がないため、少しの時間待っているだけで、故障前と同じように端末を使うことができる。端末や端末内のデータが手元にない時間を、最小限に抑えられるメリットは大きいと言えるだろう。
特にフォルダブルスマホの場合、今回のように、どうしても経年劣化によるフィルムのはがれなどが起こりうる。そのたびに、都度、修理に出し、何日か経ってから端末が戻ってくるとなると、利用に二の足を踏んでしまうはずだ。通常のスマホと比べると、どうしても可動部が多くなるフォルダブルスマホは、やはりサポート体制が重要。一般的なスマホよりも、購入時に考慮したいポイントと言える。
その点、Galaxyは比較的優秀で、ドコモ版ならドコモショップを利用できる。東京都内は1店舗、Galaxy Harajukuを入れても2店舗と、拠点数は少ないが、電車で気軽に足を運ぶことが可能だ。
ただ、近くにこうした拠点がない地域だと、ここまで気軽には修理できない。Galaxyリペアコーナーは徐々に拡大しているものの、フォルダブルスマホを本格的に普及させたいのであれば、もっと拠点数は多い方がいいだろう。ドコモ以外にこうした取り組みが広がっていないのも、懸念材料だ。SIMフリー版の「Galaxy S23 Ultra」を発売した今、サムスン自身が運営する修理コーナーの拡大にも期待したい。