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Galaxy Z Fold3 5Gを半年以上使ってわかってきたこと

【Galaxy Z Fold3 5G】

 折りたたみスマートフォンのGalaxy Z Fold3 5Gを手にしてから、半年以上が過ぎた。厳密にいえば、手元に届いてから8カ月以上経過しているのだが、保護ケースが届くまで、怖くて持ち出せなかったという事情がある。

 今では、当たり前のように、家の中でも外でも使いまくっている。コロナ禍が落ち着きつつあることから、増えてきた取材へも持っていき、手書きメモを取ったり、写真を撮ったり、録音したりと、ほぼ文房具のように活用している。

 はじめの頃は、「折りたたみスマホ、手に入ったぁぁああああ!」という喜びが強く、欠点があっても目をつぶっておこう、だって高かったし、というスタンスでいたし、本連載でも数々の気に入ったポイントをご紹介してきた。その一方で、ここ最近は、折りたたみスマホ……というより、Galaxyだからこそ感じてしまう不満が出てきた。

重たい

 ふたつのスマホをつなげたようなものなので、仕方ないといえば仕方ないのだが、ずっと手にするには重すぎる。なにせ約271gもあるのだ。Flip Cover with Penと合わせると343g。メインで使っているiPhone 11が194gなので、ずっしりとしている。後述する理由も合わせ、持ちづらいと感じるようになった。

今回、初めて計ってみたが、想像以上に重量があって驚いた

カバーがジャマ

 待ち焦がれていた予約特典のFlip Cover with Penではあるが、折りたたみスマホ×手帳型という組み合わせでは、持ちづらい。閉じた状態であれば、特に感じることはないのだが、開いた状態では、カバーがパカパカしながらサブディスプレイ(閉じた状態で使うディスプレイ)に当たる。

 そして、開いた状態の本体からはみ出るため、力の入れ具合が難しい。どのように持つのが正解なのか……。ベストポジションを見つけるまで、苦労しそうである。

開いたカバーがサブディスプレイにパカパカと当たるので、少しうっとうしい
今のところこの持ち方が最も安定するのだが、カバーに折りグセがついてしまうのが玉に瑕

サッとメモ書きができ……ない!

 Galaxy Noteの良さは、Sペンを本体から取り出したら、画面ロック状態であってもすぐにメモをとり始められるところにあった。まるで、紙の手帳とペンを使うような気軽さだ。

 Galaxy Z Fold3 5Gは、本体にSペンを内蔵できないので、当たり前だが、それが不可能な仕様になっている。

 いや、百歩譲って、それは良い。

 問題はサブディスプレイにFlip Cover with PenのSペンを使えないということなのだ。汗を拭うためのハンカチやら、交換したばかりの相手の名刺やらを手に持ちながら、Sペンを取り出し、スマホを開き、指紋認証でロックを解除する、というのは、なかなか危険な動作である。

 特に筆者の場合、片手に何かを持っていると、他方の手に持っているものがおろそかになり、ぽろぽろと落としがちなので、取材先で名刺と名刺入れをポロッと落とすことが頻発するようになった。

サブディスプレイにはSペンで書き込めない仕様だとか。完全なるリサーチ不足

 もっとも、今さら「落としちゃった、恥ずかしい~」というガラでもないので、さり気なく拾って、話を続けてもらうのだが。

オールインワン

 ……と、ここまで実戦投入してきて不満に感じることを書き連ねてきたが、せっかく買ったICレコーダーも、見た目が立派なカメラ(だけどコンデジ)も、書いたらデジタル化してくれるNEO Smartpenなども披露できない、というのが最大のデメリット(?)だろうか。

自慢のガジェットたちを披露できない……

 メモも録音もカメラも、すべてGalaxy Z Fold3 5Gでできてしまうからだ。特に、Noteアプリは優秀で、手書きメモを取りながら写真を撮って、それをメモに入れられるし、手書きメモを取りながら録音することもできる。取材内容を集約できるため、せっかくサブスクリプション契約しているEvernoteですら、登場回数が激減した。

写真入りノートを直感的に作成できるGalaxyのNoteアプリ。ボイスレコーダーアプリを別に立ち上げなくても、この画面のままでOKのところも気に入っている

 あー、せっかく持っているのに、使えないなんて、もったいないー。

 などと困っているふりをしつつ、やはりGalaxy Z Fold3 5Gはすばらしいスマートフォンだと思うのであった。