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「Galaxy Z Fold3 5G」、折りたためるディスプレイでもSペンが使える理由
2021年8月12日 01:17
サムスンのフォルダブルスマートフォン「Galaxy Z Fold3 5G」が11日夜(日本時間)に発表された。一見するとストレートなスマートフォン、しかし開くと大画面になるという「Fold」シリーズの最新モデルで、その特徴のひとつとして「Sペン」が挙げられる。
使えるとなれば当たり前のように受け止めてしまうが、Noteシリーズで採用されてきた「Sペン」は電磁共鳴(EMR、Electro-Magnetic Resonance)方式を用いており、ディスプレイにペンの動き・座標を検知するセンサー(デジタイザー)が組み込まれている。
通常のディスプレイと異なり、Foldシリーズのディスプレイは何度も開閉する。ここにデジタイザーを組み込もうとしても、折ったり広げたりすることを長く続けていけば、デジタイザーが損傷してしまう可能性がある。
サムスンでは長年に渡り、フォルダブルディスプレイ用のデジタイザーを研究し、試作を重ねたが、「優れた有機EL、体験としてのデジタイザーを作るのは簡単ではなかった」という。
研究では、折りたたみに耐えられるようデジタイザーの柔軟性を高める方法ではなく、2つのボディそれぞれにデジタイザーを配置するという発想にたどり着いた。ワコムとの共同開発で、2つのデジタイザーを用いて1枚のパネルとして振る舞う方法を新たに開発。2つのデジタイザーで検知した信号を計算して、誤差を押さえつつ、折り目上での座標を認識できるアルゴリズムも開発した。