みんなのケータイ
スタンドいらずのGalaxy Z Fold3 5Gは外付けキーボードとの相性もバッチリ
【Galaxy Z Fold3 5G】
2022年4月19日 00:00
先日、GREEN FUNDINGに出資していた「LIFEBOOK UH Keyboard」が届いた。スリムなフルキーボードなので、最近ハマッている超小型ノートPC(UMPC)の外付けキーボードとして、また、いつも必ず持ち歩くGalaxy Z Flip3 5Gでの文字入力用に使いたいという目論みがあったのだが、残念なことに、同キーボードはAndroid端末に非対応となってしまった。
キーボード使いたい熱が収まらず、あと桜の季節でもあるので、ずいぶん前にこれまたGREEN FUNDINGで「Lighkey」(ライキ)という製品のサクラピンクカラーへ出資して届いていたことを思い出し引っ張り出してきた。
Lighkeyは、レーザー照射でデスクなどの平面上にキーボードを仮想的に作り出し、指で触れた箇所を検知して文字を入力できるという、ちょっと近未来的なアイテムだ。
公称152g(実測値136g)と軽いうえ、キーボードとして使わないときにはモバイルバッテリーとして使えるので、バッグの常備軍に入れたとしても、これといって荷物が増えるわけでもなかろう、と思っていた。
が、同じような製品の「Serafim Keybo」と異なり、スマホディスプレイを見やすくするためのスタンドを搭載していない。スタンドを別に持ち歩くのもなんだかなぁ~と思い、使わずじまいだったのだ。
しかし今、筆者はGalaxy Z Fold3 5Gを手に入れた。これなら半開きにして、スタンドなしでも見やすい角度に画面を保てる。スマホスタンドのような余計な荷物を増やさずに、どこでも長文入力環境を構築できるのではなかろうか。実用に耐えうるのか、また場所を選ばずに使えるのかを検証した。
レーザーキーボードというか、プロジェクションキーボードというか、この手のキーボードだと、キーをたたいた感触がないため、ピコピコという音できちんと動作していることをユーザーにフィードバックするようになっている。フィードバックのためというのはわかるのだが、自宅以外の場所でピコピコという音を出すのは恥ずかしいし、何より迷惑だ。
Lighkeyでは、動作音を7段階で調節可能だ。もちろん無音にすることもできる。操作は、Fn+←→だ。自分にしか聞こえないようなボリュームであれば、カフェなどでの作業ができるだろう。慣れてくれば、動作音なしでも操作できそうだし。
なお、レーザー照射の明るさもFn+↑↓で調節可能。こちらは直感的にわかりやすくなっており、↑がアップ。↓がダウンだ。最大輝度にしても太陽光の下では見えないため操作不能。窓際では使えないと予想されるが、直射日光の入らない室内であれば問題ないだろう。
ただ、テーブルクロスが敷かれている、テーブルがガラス製である、コントラストキツめの柄がテーブル全体にプリントされている、などの環境では、室内の明るさがちょうどよくても使うのは難しい。何もしていないのに「押されましたね」と誤検知してしまうことがあるからだ。「どこでも使える」というわけにはいかないようだ。
Lighkeyにはタッチパッド機能もある。Fn+↖(左斜め上矢印)で切り替えられるのだが、あまり実用的とはいえない、スマホをタッチするほうがはるかにストレスなく使えるだろう。
また、音を出す機構を活用したかったのか、スマホ用のスピーカーとしても使うことができる。小さいし、そもそもスピーカー機能はおまけといった感じなので、音質は言わずもがなといったところなのだが、静かすぎて寂しいというときにはBGMとして流しておいてもいいのかもしれない。
慣れればタイプミスをあまりせずに長文入力できるし、何となく近未来的でカッコいいし、何となく大きめのキーボードが(物理じゃなくても)そこにあると「よしやるぞ」という気になれるし、バッグの中で場所も取らないので、モバイルバッテリー代わりにバッグに入れておいてもいいのかもしれない。
もしかしたら、Galaxy Z Fold3 5Gを使うことを予期してLighkeyを入手していたのではないかと思えるほどだ。もっとも、Galaxy Z Fold3 5Gは、半開き状態で画面下にソフトキーボードを表示できるから、ほかのスマホよりは単体でも入力しやすい機種なのだが。
1段落めを除き、本稿はLighkeyを使って作成したことを付け加えておく(本当に)。