読者が選ぶケータイ of the Year

読者が選ぶケータイof the Year 2016

読者が選ぶケータイof the Year 2016

【結果発表】

 ケータイ Watchでは、2016年に国内で発売された携帯電話・スマートフォンの中から、読者の皆様のご投票でNo.1のモデルを決定する「読者が選ぶケータイ of the Year 2016」を開催いたしました。12月20日~26日の1週間に渡って行った投票では、合計1146票の投票をいただきました。ご協力ありがとうございました。ここに人気投票の結果を発表いたします。

キャリアモデル部門

 2016年、読者投票で「キャリアモデル部門」の1位に輝いたのはソニーモバイルコミュニケーションズ製の「Xperia XZ」です。

「Xperia XZ」

 2016年9月にドイツで開催された「IFA」で発表され、日本では11月に発売されました。新開発の金属素材を用いた外観はシンプルにまとめられる一方で、さらに強化されたカメラセンサーやインテリジェントな充電機能など、機能・性能はハイエンドモデルとして隙のない仕上がり。国内ではピンクをカラーラインナップに加えながらも、落ち着いたフォレストブルーが象徴的なように、Androidスマートフォンの成熟を窺わせるモデルになっています。

 2位はApple製「iPhone 7」、3位は「iPhone 7 Plus」と続きました。今年のiPhoneは、丸みを帯びたデザインやサイズ感を継承しながら、待望の防水対応にFeliCaやデュアルレンズのカメラの搭載、イヤホンジャックの廃止など、話題に事欠かないモデル。2008年に発売された「iPhone 3G」を彷彿とさせる、ツヤツヤのジェットブラックは売り切れが続出し、供給不足が続きました。また発表会ではiOS向けの「スーパーマリオ ラン」がお披露目されたことも話題になりました。

 本誌で開催している「読者が選ぶ ケータイ of the Year」においても、iPhoneシリーズは常に高い人気を誇ってきました。「iPhone 3G」が2008年のスマートフォン部門で圧倒的な1位を獲得して以降、2012年を除き、ノミネートされた部門で常に1位を獲得してきたのがiPhoneシリーズでした。

 一方で、iPhoneの新モデルや新機能を求めるユーザーの熱狂は収まりつつあるようです。機能の吟味や買い替えを自分なりのペースで進めているユーザーも増えている様子。待望の機能を新たに搭載しながらも、2位と3位に甘んじた今回の結果は、新たな常態「ニューノーマル」の始まりなのでしょうか? 総務省の指導によるスマートフォンの販売価格の変化も、今後の影響が注目されるところです。

順位製品名得票数
1Xperia XZ159
13.88%
2iPhone 7153
13.36%
3iPhone 7 Plus140
12.22%
4iPhone SE107
9.34%
5Galaxy S7 edge99
8.64%
6arrows NX F-01J44
3.84%
7Android One 507SH42
3.67%
8Xperia X Performance41
3.58%
Xperia X Compact SO-02J41
3.58%
10HTC 10 HTV3229
2.54%
11MONO MO-01J28
2.45%
12GRATINA 4G22
1.92%
13P-smartケータイ P-01J21
1.84%
14AQUOSケータイ SH-01J20
1.75%
15AQUOS K SHF3316
1.4%
16AQUOSケータイ2 602SH15
1.31%
17isai Beat LGV3414
1.23%
18AQUOS ZETA SH-04H13
1.14%
19DIGNO ケータイ 502KC11
0.96%
20らくらくホン F-02J10
0.88%
 その他121
10.56%
 合計1146 

SIMフリーモデル部門

 2016年の読者投票で「SIMフリーモデル部門」の1位に輝いたのは、ファーウェイ製の「HUAWEI P9」です。

「HUAWEI P9」

 「HUAWEI P9」は英国・ロンドンで4月に発表され、日本では6月に発売されました。スマートフォンのカメラ機能のトレンドを牽引する形で、ライカと共同開発のダブルレンズカメラは大きな注目を集めたほか、著名な俳優を起用しモノクロ写真で展開される大人びた広告戦略は、ミドルクラスのSIMフリースマホにつきまとっていた印象を一新させました。

 ハイエンドモデルに迫りながらも、無理のない性能や価格、豊富な対応バンドなど、死角を減らした仕様は“メイン端末”としても十分に利用でき、公式な販売価格の値下げや、一部MVNOの値下げ販売も魅力を後押しする形に。

 数多くのイベントの協賛・後援や、さまざまなキャンペーンを展開するファーウェイの本気の姿と、「P9」の成功に、SIMフリー市場の飛躍、まさに今飛び立たんとする姿を重ねた人も多いのではないでしょうか。

 2016年のモバイル業界は、SIMフリーのスマートフォンや、“格安スマホ”などとして話題のMVNO各社の通信サービスが、前年以上に大きく注目された年になりました。特に、家電量販店にとどまらず、既存や独自の実店舗展開やサポート拠点を開設するMVNOやメーカーが増えたことで、街中や一般家庭にも認知が進んだ印象です。

 ファーウェイをはじめとする端末メーカー各社も、下半期は毎月のように発表会を開催。間断なく話題が提供されたという意味では大手キャリア以上といえる攻勢で、認知や接触、メディアへの露出という面でも、非常に勢いが感じられる年になりました。

 2016年の後半には、SIMフリー端末の真骨頂ともいえる、「DSDS」(デュアルSIMデュアルスタンバイ)対応モデルが複数登場していることも注目されます。端末の機能・性能の進化だけでなく、DSDSによる、MVNOやSIMフリースマホならではの使い方にも進化が期待できそうです。

順位製品名得票数
1HUAWEI P9133
11.61%
2NuAns NEO95
8.29%
3ZenFone 382
7.16%
4honor 881
7.07%
5VAIO Phone Biz73
6.37%
6arrows M0372
6.29%
7HUAWEI Mate 968
5.94%
8RoBoHoN51
4.46%
9HUAWEI P9 lite51
4.46%
10ZenFone 3 Deluxe(5.7インチ)44
3.84%
11ZenFone 3 Ultra41
3.58%
12AQUOSケータイ SH-N0136
3.15%
13Moto Z30
2.62%
14Moto G4 Plus28
2.45%
15ハローキティフォン21
1.84%
16AXON 718
1.58%
17ZenFone 3 Laser16
1.4%
18SAMURAI REI14
1.23%
19ZenFone 3 Deluxe(5.5インチ)13
1.14%
HP Elite x313
1.14%
 その他166
14.49%
 合計1146 

 2016年の「読者が選ぶ ケータイ of the Year」はいかがでしたでしょうか? 投票にご協力いただき、ありがとうございました。