みんなのケータイ

グーグルのAI「Gemini」アプリのCanvasで、ゲームやアプリは「作る」ものであり「探す」ものではなくなる
2026年1月21日 00:00
年始早々、小学生の子供を連れて遊園地に行ったときのことだ。案の定どのアトラクションにも大行列ができていて30分待ちは当たり前。90分とか120分とか並ばなければいけないものもあった。クッソ寒いなか、そんなに待てるわけがない。
なので、できるだけ早めに乗れそうなものを選んだわけだけれど、それでも数十分は待たなければならず、寒風吹きすさぶなか家族で電線にとまるふくら雀のごとく身を寄せ合っていた。のだが、そこで唐突に「Chromeの恐竜ゲームがしたい」と子供が言い出した。
オフラインのときにChromeを開くと遊べる、走る恐竜をジャンプさせていくあのゲームだ。
普段iPadで絵を描くかYouTubeを見るかしかしていないクセに、どこからそんな知識を仕入れたんだ、と思いつつ、寒さのあまりとっさに恐竜ゲームを表示させる方法が思いつかなかったので、AIさんに即席でそれっぽいゲームを作ってもらうことにした。せっかくなのでキャラは「ウンチくん」にした。
で、こういうとき、一番便利なのはGoogleのGeminiアプリだったりする。なぜかというと、コーディングしたものをその場で実行可能な「Canvas」機能が利用できるからだ。ChatGPTでもWeb版ならCanvasでコード実行(プレビュー)できるが、アプリ版では不可なのである。
コード実行できないCanvas機能ではプログラミングコードがただ表示されるだけなので、実行するためにそれをコピーしてJSFiddleとかCodePenみたいなサービスに貼り付けるという手間が発生する。
実行時の画面も小さく表示されることがあって使いにくい。Geminiアプリの方がいろいろ手っ取り早いのだ。
そんなわけで、Geminiアプリで「オフラインのときにChromeで遊べる恐竜ゲームを作って。操作するキャラはウンチくんで」と打ち込む。わずか数十秒で完成し、一応遊べるものができた。絶対にクリアできないタイミングと幅で障害物が出現するなど理不尽なつくりだったが、意外にもそれが子供にとっては楽しかったようだ。
ヒマなときにスマホで時間を潰すのはみんなの日常になっている。Google Play ストアに行けば、こんなものとは比較にならないくらい凝ったゲームアプリが数え切れないほどあり、それをダウンロードしてプレーする人も多いだろう。どちらかといえばその方が、まだ「一般的」かもしれない。
が、「こういうゲームがしたい」という具体的なイメージがあるときに、それを即座に形にして遊ぶ、といったことが、AIを使えばもう簡単にできてしまう。時代だなあ、と改めて感じるとともに、今後はこういうのがもっと当たり前になっていくんだろうな、という気がする。もはや欲しいものは「作る」ものであり、「探す」ものではなくなるのだ。
もちろん、プロンプトを1つ2つ書いただけで万人が楽しめるゲーム性のあるものが完成するわけではないから、「凝った」ゲームはこれまで通りあり続けるだろう。しばらくは。
ただ、ゲームに限らずツール系のアプリも同じ運命かもしれない。未来のOSではアプリはプリインストールされず、その場でゼロからアプリを自動生成して実行する形になるかも、みたいなニュースを最近耳にしたところだ。
結局何が言いたいかというと、「ぼくのかんがえたさいきょうの○○」が誰でも自由に作り放題な時代がやってきつつあるので、みんなもどんどんさいきょうのアプリやゲームを作って楽しもうぜ、ということである。
ちなみに遊園地の行列のなかで震えながら作った「ウンチくんのランニングゲーム」は、その後たった2回のやりとりでスクウェアの往年の名作「とびだせ大作戦」風の疑似3Dアクション「UNCHI DASH~地平線から迫る紙を避けろ~」になった。タイトル画面も勝手にファミコン風にされた。すごい。文字通りめっちゃクソゲーだけど。












