レビュー

「iPhone 15 Pro」実機レビュー、アクションボタンやUSB-C端子を搭載

 「iPhone 15 Pro」が本日22日に発売された。アップルでの価格は、ストレージ128GBが15万9800円、256GBが17万4800円、512GBが20万4800円、1TBが23万4800円。携帯各社も取り扱う。

 iPhone 15 Proシリーズで初採用となるチタン素材の本体は、いったいどんな仕上がりになっているのだろうか。本稿では、iPhone 15 Proのレビューをお届けする。

iPhone 15 Proの進化ポイント
  • チタン素材で軽量化、206g→187gに
  • マナーモード切り替えスイッチがアクションボタンに
  • チップセット「A17 Pro」搭載
  • ゲームなどで現実感高まるハードウェアでのレイトレーシング
  • USB-C端子を搭載

外観

 iPhone 15 Proのボディにはチタンが採用されている。内部にはアルミも使用し、軽量化を実現した。先代のiPhone 14 Proが206gであるのに対し、iPhone 15 Proは187gとなっている。

 ボディの角が丸くなり、従来のモデルに比べて手で持ったときの感触が変わった。

上部
下部
右側面
左側面

 6.1インチ(2556×1179、460ppi)のSuper Retina XDRディスプレイはふちが薄い設計。ディスプレイの大きさは従来のままに、ボディが少し小さくなった。

アクセサリーのファインウーブンケース
装着時

アクションボタンを搭載

 消音モードへ切り替えるスライド式のスイッチがあった場所には「アクションボタン」が設置された。長押しすると触覚フィードバックが反応し、消音モードに切り替わる。設定を変えると、カメラやボイスレコーダーなどほかの機能を呼び出すことができるようになる。

 アクションボタンの導入に伴い、消音ボタンがコントロールセンター(iPhoneの画面右上からスライドさせて表示する設定メニュー)の中に表示されるようになった。もともとその場所にあった「画面ミラーリング」はコントロールセンターの下部に移動。このような配置は、iPadではすでに採用されていたが、iPhoneでは今回が初。

5倍光学ズームの望遠カメラ

 4800万画素(F値1.78)のメインカメラを備える。メインカメラでは24mm、28mm、35mmの焦点距離を切り替えられる。

 1200万画素(F値2.8)の3倍望遠カメラは、光学式手ぶれ補正(OIS)をサポートする。

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チップセットはA17 Pro

 チップセットは、6コアCPUと6コアGPU、16コアのニューラルエンジン(Neural Engine)で構成される「A17 Pro」。3nmのチップセットで、CPUは最大10%、GPUは最大20%、ニューラルエンジンは最大2倍高速になったとされる。

 ハードウェアアクセラレーションのレイトレーシングを搭載し、没入感のあるゲーミング体験が実現する。A17 Proの高性能なGPUにより、美麗なグラフィックを楽しめる。

USB-C端子の採用

 iPhone 15同様にUSB-C端子を搭載するが、USB 3に対応し、USB 2との比較で20倍のデータ転送速度となる。外付けSSDを装着すると、写真や動画をそのまま保存できる。最大4K 60fpsのHDRビデオ出力もサポートする。

 Wi‑Fi 6E(802.11ax)やBluetooth 5.3をサポートする。国内向けモデルでは5Gはsub-6に対応するが、ミリ波には非対応となる。

連絡先交換機能「NameDrop」

 「iOS 17」には、iPhone同士を近づけるだけで連絡先を交換できる「NameDrop」が追加された。端末同士を近づけると発動する。