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ドコモの「FOMA」「iモード」終了まであと1年、注意すべき点は?

 NTTドコモの「FOMA」と「iモード」が終了するまで、あと1年となった。どちらも2026年3月31日をもって終了する。本稿では、あらためてドコモによる利用者への案内を振り返る。

 「FOMA」は、NTTドコモが提供していた第3世代移動通信方式(3G)のこと。「iモード」は、NTTドコモが提供していた携帯電話からインターネットやメールを利用できるサービスだった。どちらも2019年9月30日に新規受付を終了しており、「FOMAデータプラン」と「ユビキタスプラン」も2020年3月31日に新規受付を終了している。

終了する料金プランとサービス

 提供を終了する「FOMA」料金プランは、FOMA旧料金プラン、ベーシックプラン/バリュープラン、キッズケータイプラン、カケホーダイ&パケあえる、定額データプラン、従量データプランのほか、ユビキタスプランMなどとなっている。

終了するFOMAの料金プラン(一部)

FOMAプラン150、FOMAプラン100、FOMAプラン67、FOMAプラン49、FOMAプラン39、ビジネスプラン、リミットプラス

タイプLL、タイプL、タイプM、タイプS、タイプSS、タイプシンプル、タイプビジネス、ファミリーワイド、ファミリーワイドリミット、タイプリミット

  あわせて、先述したように「iモード」が終了する。iモードメール、iメニュー、2in1なども終了する。

4G対応でも使えなくなる機種あり

 FOMAの終了により、当然のことながら、FOMA対応として登場した携帯電話はいずれも利用できなくなる。

 さらに、通話で「VoLTE」と呼ばれる仕組みを利用しない”VoLTE非対応機種にも影響がある。

 VoLTEは、LTEネットワーク経由で音声通話を実現する。VoLTE非対応機種は用いない、つまり3G経由で音声通話を利用するため、音声通話ができなくなる。

2019年4月の「FOMA/iモード」終了時期発表時の資料

 たとえばiPhone 5c/5sはVoLTE非対応機種のため音声通話が利用できなくなる。

 さらにFOMAの終了により、機能の一部が利用できなくなる機種もある。「iPhone 6」から「iPhone X」までの機種は、ネットワークが混雑(輻輳)している際に緊急通報がつながりにくくなる可能性がある。

 また、iPhone 6/6 Plusではネットワークサービスとして発信者番号通知などの設定変更ができない、あるいは機内モードで緊急通報できないといった制限が発生するようになる。

 いずれも、繰り返しになるが2026年3月末でのFOMA終了に伴う影響であり、まだそうした機種を利用している場合、今後1年の間に新しい機種へ買い替えたほうがよいだろう。