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ついに発表された「iPhone 15」シリーズ、iPhone 14シリーズからの変わったところ/変わっていないところは?
2023年9月13日 09:35
新しいiPhone「iPhone 15」シリーズが発表された。これまでのiPhone 14シリーズからどこが変わったのか、主な違いをまとめた。
ラインナップ構成は変わらず無印&Plus、Pro&Pro Maxの4モデル
iPhone 15シリーズのラインナップ構成は14シリーズと同様、標準モデルの「iPhone 15」、機能はそのままサイズの大きな「iPhone 15 Plus」、Proシリーズ2機種で「iPhone 15 Pro」と「iPhone 15 Pro Max」の4機種だ。コンパクトなminiシリーズは今回も投入されなかった。
なお、「iPhone 14 Pro」と「iPhone 14 Pro Max」はサイズが違うだけで機能的な違いはなかったが、「iPhone 15 Pro」と「iPhone 15 Pro Max」は望遠カメラが異なり、15 Proは光学3倍、15 Pro Maxは光学5倍となっている。
Proモデルはチタンを採用し大幅に軽量化
標準、Proモデルとも外観については、iPhone 14シリーズからそれほど変わった印象はないが、使っている素材がかなり変わった。標準モデルは背面ガラス全体にカラーが注入されたカラーインフューズド背面ガラスを採用し、美しい色を表現している。
Proモデルは強くて軽いチタンをiPhoneで初めて採用。このチタンは火星探査機で使われているものと同じだという。これにより「iPhone 15 Pro」と「iPhone 15 Pro Max」はアップル史上、最も軽量なProのラインナップとなった。「iPhone 14 Pro」が206gのところ「iPhone 15 Pro」は187g、「iPhone 14 Pro Max」が240gに対し「iPhone 15 Pro Max」は221gと、ともに19gも軽くなっている。
標準、ProシリーズともUSB-Cを採用
予想されていた通り、標準、Proシリーズとも外部接続端子はUSB-Cになった。
USB-Cケーブルで接続し、AirPods Pro(第2世代)やApple Watchを充電可能だ。
ただ、標準モデルの規格はUSB 2でデータ転送速度は最大480Mbps、ProモデルはUSB 3で最大10Gbpsに対応している。充電のほかDisplayPortとしても使える。
標準モデルもダイナミックアイランドに
iPhone 14 Proシリーズで導入されたディスプレイ上部の表示スペースの「ダイナミックアイランド(Dynamic Island)」が、iPhone 15シリーズでは標準モデルにも搭載された。充電開始時や電話の着信時などには表示スペースが広がり、情報が見やすく、受話操作なども可能。通常時はやや長めのパンチホール程度に小さくなり、表示を妨げない。
Proシリーズはミュートスイッチが「アクションボタン」に
左側面にある着信/消音スイッチは、15 Proシリーズでは様々な機能を割り当てられる「アクションボタン」に変わっている。
デフォルトでは長押しで着信とサイレントの切り替えができるが、好みでカメラの起動やライトの点灯ができるほか、ボイスメモ、集中モード、拡大鏡などアクセシビリティ、翻訳(年内に対応予定)などの機能を呼び出せる。
ProとPro Maxでカメラ機能に違い
「iPhone 15 Pro」と「iPhone 15 Pro Max」は、ディスプレイのサイズが異なる以外にカメラ機能で差がある。
たとえば4800万画素のメインカメラ、1200万画素の超広角カメラについては同じだ。メインカメラでは24mm、28mm、35mmの焦点距離を切り替えることができ、その中の1つをデフォルトとして設定できる。
異なるのは1200万画素の望遠カメラ。「iPhone 15 Pro」は光学3倍、「iPhone 15 Pro Max」はiPhone史上最も長い焦点距離120mm、光学5倍で撮影できる。この望遠カメラは「レンズの下でガラスを折りたたみ、光線を4回連続して反射させることで、スペースの大きさを変えずに光の到達時間を延ばした」テトラプリズムによって実現されている。
標準モデルのカメラは、4800万画素のメインカメラと1200万画素の超広角カメラとなり、iPhone 14シリーズの1200万画素カメラ×2からメインカメラの画素数が上がった。
明るい屋外では4800万画素の高解像度で撮影が可能。暗所では4つの画素をまとめて多くの光を取り込むクアッドピクセルセンサーによって多くの光を取り込むとともに、コンピュテーショナルフォトグラフィを活用して2400万画素で撮影できるという。
なお、Proシリーズは横に並んだ超広角カメラとメインカメラを使って空間ビデオを撮影できるようになる(年内に対応予定)。撮影したビデオはApple Vision Proで楽しめる。
チップセットも進化
iPhone 15 Proシリーズには業界初の3nmプロセスで製造された「A17 Pro」チップが搭載される。CPUは最大10%高速になり、ニューラルエンジンは最大2倍高速。GPUは6コアとなり最大20%高速化している。よりスムースなグラフィックでより没入感のあるゲーム体験が可能としている。
一方、標準モデルにはiPhone 14 Proシリーズに搭載された「A16 Bionic」チップが採用される。ただ、iPhone 14/14 PlusはiPhone 13シリーズと同じ「A15 Bionic」だったので、一段上がった性能を感じられるだろう。
米国価格は据え置きだが日本価格は上昇
価格は、iPhone 15が12万4800円から、iPhone 15 Plusが13万9800円から。
また、iPhone 15 Proは15万9800円から、iPhone 15 Pro Maxは18万9800円からとなる。
米国での価格はiPhone 14シリーズと同じだが、日本価格はiPhone 14シリーズ発売時の価格から、標準モデルは5000円アップ、Proシリーズは1万円アップしている。なお、iPhone 15 Pro Maxに128GBモデルはラインナップされていない。
iPhone 14 | iPhone 15 | |
128GB | 11万9800円 | 12万4800円 |
256GB | 13万4800円 | 13万9800円 |
512GB | 16万4800円 | 16万9800円 |
iPhone 14 Plus | iPhone 15 Plus | |
128GB | 13万4800円 | 13万9800円 |
256GB | 14万9800円 | 15万4800円 |
512GB | 17万9800円 | 18万4800円 |
iPhone 14 Pro | iPhone 15 Pro | |
128GB | 14万9800円 | 15万9800円 |
256GB | 16万4800円 | 17万4800円 |
512GB | 19万4800円 | 20万4800円 |
1TB | 22万4800円 | 23万4800円 |
iPhone 14 Pro Max | iPhone 15 Pro Max | |
128GB | 16万4800円 | ー |
256GB | 17万9800円 | 18万9800円 |
512GB | 20万9800円 | 21万9800円 |
1TB | 23万9800円 | 24万9800円 |