レビュー
「AQUOS sense6」のカメラはまずまず、ただし切り替えの速度には課題も?
2021年11月30日 00:00
シャープの「AQUOS sense6」を試した。このシリーズは国産Androidスマートフォンで抜群の人気を誇る。軽量コンパクト、長時間使えるバッテリー、ディスプレイの美しさが特徴だ。さて気になるカメラの写りはどうであろうか。
手に馴染む「sense6」
2021年度 グッドデザイン賞受賞のデザインはシンプルかつソリッドで美しい。薄くて軽く、アルミ製ボディは高級感も備えている。
ボディサイド面には切れ込みがあり、これが薄いボディのホールド性向上に役立っている。指がかりよく、撮影時にしっかりとフレーミングができるのがいい。
2432×1080ピクセルの解像度を誇る、約6.1インチの「IGZO OLED」ディスプレイは輝度も高く、写真も美しくブラウズできた。
「sense6」は何よりも約70mm×152mm×7.9mmというコンパクトさと、約156gという軽さが、重量級のスマホに慣れた自分に新鮮だった。
バッテリーの容量も4570mAhと十分で、長時間の撮影も難なくこなすところが気に入った。
切り替えが鈍重なトリプルカメラ
カメラは3つ搭載している。約4800万画素の標準カメラ(35mm換算約26mm F1.8相当)、約800万画素の広角カメラ(35mm換算約15mm F2.4相当)、約800万画素の望遠カメラ(35mm換算約53mm F2.4相当)だ。
標準カメラは4つの画素を束ねて感度を向上させるなど、F1.8の開放値と相まって低照度でもクリーンな撮影が可能だ。
一方で4800万画素で撮影するとカメラの切り替えができなくなる。一般的な撮影ではアスペクト比4:3の1200万画素モードが使いやすいだろう。
撮影画像は精細感と発色がよく、万人に好まれそうな絵作りになっている。
AQUOS R6の技術を応用した画像処理エンジン「ProPix3」を搭載しておりディテール豊かな撮影を楽しめる。「AI」をオンにして撮影すれば、ほとんどのシチュエーションで失敗のない写真を手にすることができそうだ。
しかし使っていて気になったことがある。このトリプルカメラの切り替えがとても遅いのだ。
とっさのシャッターチャンスにカメラを切り替えようとしてもまず間に合わない。ワンテンポ、いやツーテンポかかってしまう印象なのだ。これは大変残念である。ファームウェアのアップデートなどで高速化できないものなのだろうか。購入を検討している人は実機でここをチェックすることをオススメしたい。
まとめ
「sense6」が搭載するカメラの描写はまずまずだといえる。端末も剛性感が高く、フォルムも非常にホールド感がいい。
軽量コンパクトなのに大容量バッテリーを搭載するなど、とてもよくできているスマートフォンだと感じた。
その分カメラ切り替えの鈍重さがとても気になった。最初に手にした時に「壊れているのかな?」と感じてしまったほどである。
せっかく3つの優秀なカメラを搭載しているのだから、この切り替えタイムラグは何とかしてほしい。購入候補にしている人は実機で確認した方がいいだろう。
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