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MM総研、4キャリアユーザーの金融・証券サービス利用状況を発表

 MM総研は、「金融/証券サービスの携帯キャリア別利用状況調査」(2025年8月時点)を発表した。銀行・証券サービスのクロスユース率は楽天モバイルが前年に引き続き1位、銀行サービス利用率の伸び率はauがトップとなった。

 調査は、携帯キャリア4社を利用している15~79歳の男女2万6979人を対象にWebアンケートで実施されたもの。契約中の携帯キャリアが提供するサービスを「最も利用している」と回答した比率を「クロスユース率」としている。

携帯キャリアと銀行サービスのクロスユース率

 銀行サービス利用率の調査では、楽天モバイルユーザーは23.1%(前年と同率)が楽天銀行をメインに利用。2位のau(3.7%)を大きく引き離した。

 auは「auじぶん銀行」で前年から0.4ポイント上昇。4キャリア中で最も伸び率が高かった。ソフトバンクはPayPay銀行が2.6%と前年比で0.3ポイント低下。NTTドコモはdスマートバンクが0.1%となったが、10月から新サービス「d NEOBANK」との連携を開始している。

 携帯キャリアとメインで利用している銀行サービスの利用状況をみると、ドコモ・ソフトバンク・auユーザーはいずれも地方銀行が1位。楽天モバイルのみ、地方銀行を抑えて楽天銀行がトップとなった。

携帯キャリアと証券サービスのクロスユース率

 証券サービスの利用率をみると、楽天モバイルユーザーで楽天証券を最も利用していると回答したのは24.5%で、前年から0.2ポイント上昇。クロスユース率は4キャリア中トップを維持した。

 楽天証券はauユーザーでも最も利用率が高く、ドコモ・ソフトバンクユーザーにおいても2位にランクイン。キャリアの枠を超えて利用されている。

通信サービスと銀行のまとめ意向

 「メインで使っている携帯電話会社と、銀行サービスをまとめたいか」を尋ねた調査では、楽天モバイルユーザーは「すでに利用している」が54%、「まとめたい」「ややまとめたい」が7%となった。

 「まとめたくない」「あまりまとめたくない」のネガティブな回答は20%にとどまり、4キャリアの中で最も通信と銀行の"まとめ利用"に前向きだった。

通信サービスと証券サービスのまとめ意向

 続いて、証券サービスのまとめ意向の調査でも、楽天モバイルユーザーは3割がすでに楽天証券を利用しており、4キャリア中で最もまとめ利用の傾向が強かった。