1FINITY、ボーダフォンにOpen RAN機器を提供

　富士通グループの1FINITYは、英国の大手通信会社であるボーダフォン・グループ（Vodafone Group Plc）にOpen RAN機器を提供すると発表した。

　Open RAN（オープンRAN、O-RAN）は、携帯電話の基地局設備において、さまざまなメーカー（機器ベンダー）の製品を組み合わせて無線アクセスネットワーク（RAN）を構築できるようにするもの。国内外で導入が進められている。

　IFINITYでは、同社のOpen RAN製品が世界主要基地局ベンダーの製品（DU、Distributed Unit）との接続実績があると説明。2G、4G、5Gもサポートし、筐体のコンパクトさや、信頼性、エネルギー効率などが強みとうたう。

　1FINITYは、電力効率に優れたOpen RAN準拠の無線装置をボーダフォンの主要技術パートナーとして提供し、"ヨーロッパ全土で最大規模のマルチベンダーOpen RANを導入・構築する"ミッションを支援するという。なお、採用の規模は明らかにされていない。

　ボーダフォンでは14日、これまで欧州とアフリカで進めてきた無線ネットワーク投資プログラムの進捗を発表。今後の計画として、欧州全域でのOpen RANの大規模展開で戦略的ベンダーとしてサムスンを選定したと発表している。