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NTT法廃止は見送り「3年後を目処に再検討」、村上大臣が会見

サイトブロッキングは「慎重な検討が必要」と説明

 村上総務大臣は、閣議後の会見でNTT法の改正案の閣議決定およびオンラインカジノ対策でのブロッキングの検討について説明を行った。

閣議後会見を行う村上総務大臣

NTT法改正案

 閣議決定されたNTT法の改正案については、NTT以外の事業者が提供しない区域で、役務提供の義務を負う最終保証電気通信事業者に関する規定を整備した上で、NTT東西の業務範囲の見直しが行われた。

 改正案では、固定電話を提供する事業者がNTT東西以外に存在しない場合に限ってNTT東西にサービス提供を義務付けるほか、メタル回線に代わって携帯電話のネットワークを活用して提供する固定電話サービスについてもユニバーサルサービスとすることを認めている。

 NTT法については廃止論もあったが、現時点で廃止する方針は明確化されず、改正法案の施行後3年後を目処に、NTT法の改廃を含めて再検討することが法案に明記された。

オンラインカジノ対策

 オンラインカジノへの対策は重要な課題であり、総務省としても実効性のある対応が必要とした上で、サイトブロッキングを含めたアクセス抑止については、検討の場の立ち上げに向けた準備を早急に行っていることを明かした。

 その上で、サイトブロッキングは憲法で保障される通信の秘密に関わるため慎重な検討が必要であり、これまでの法的整理や関係者の意見を踏まえた上で、丁寧に議論を進める方針を示した。

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