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「iPhone 16e」発表、MagSafeは非対応。iPhone 16やiPhone15と何が違う?

 20日、「iPhone 16e」が発表された。その名の通り、iPhone 16シリーズの新たなラインアップとなる。

iPhone 16eのサマリー

 iPhone SEシリーズの後継モデルとも言えそうだが、為替の影響もあってか、約10万円という価格帯となった。

 スペックをよく見ると、いくつも「iPhone 16」との違いがある。また、2023年の「iPhone 15」と比べるとどうなるのか気になるところだ。

 本稿では、主だったスペックで比べてみよう。

カメラ

 外観を目にして、いの一番に気づくことのひとつが「iPhone 16e」のカメラがシングルということだろう。

 iPhone 16eは48MP(4800万画素)のFusionカメラとなり、2倍望遠をサポート。超広角カメラは用意されていない。

 一方、iPhone 16は48MP Fusionカメラで2倍望遠という点は同じだが、12MPの超広角カメラもある。マクロ撮影も利用できるほか、空間写真と空間ビデオの撮影をサポートする。

 ちなみにiPhone 16 Proは「Appleで最も先進的な48MP Fusionカメラ」とされており、5倍望遠までサポート。超広角カメラも48MPとなる。

 iPhone 15はデュアルカメラで、2倍望遠対応の48MPメインカメラ、超広角カメラが用意されているが、iPhone 16と同じ「フォーカス機能と被写界深度コントロールが使える次世代のポートレート」で撮影できる。

ディスプレイと背面、アクションボタン

 iPhone 16eのディスプレイサイズは6.1インチ。Super Retina XDRディスプレイとされている。

 サイズとSuper Retina XDRディスプレイという点は、iPhone 16、iPhone 15と同じ。ただし、iPhone 15とiPhone 16は「Dynamic Island」となるが、iPhone 16eはノッチ(切り欠き)にインカメラが配される。

 背面は、iPhone 16がとiPhone 15はカラーインフューズドガラス(金属イオンを注入してガラスを色付け)とアルミニウムとなる一方、「iPhone 16e」はガラスとアルミニウムと案内されており、カラーリングの仕上がりで違いを実感できそうだ。

 このほか、iPhone 16に続いてiPhone 16eでもアクションボタンが採用されている。

 ただし、iPhone 16で採用された「カメラコントロール」は、「iPhone 16e」にはない。

AIサービス「Apple Intelligence」とチップセット

 日本語には4月に対応するアップルのAIサービス「Apple Intelligence」は、iPhoneシリーズにおいて、iPhone 16シリーズすべてとiPhone 15 Pro/Pro Maxで利用できる。

 そして、今回発表されたiPhone 16eでも利用可能だ。

 iPhone 15は非対応となっており、ここは違いのひとつとなる。

 また、処理能力の目安となるチップセット(CPU、GPUなどを備える半導体)は、iPhone 16とiPhone 16eはどちらも「A18」とされている。CPUコアはどちらも6コアだ。

 ただし、iPhone 16はGPUが5コアとなるが、iPhone 16eは4コア。ちなみにニューラルエンジン(AI処理)は16コアで同じ。

 iPhone 15はA16 Bionicチップとなる。

 アップルが公開した動画では、「iPhone 16e」のA18によるスペックの違いとして、iPhone SE(第3世代)と比べ40%、iPhone 11と比べ80%高速とされている。

価格

 別記事でもすでにご紹介しているが、価格も大きな違いのひとつ。

 iPhone 16eは9万9800円~だが、iPhone 16・iPhone 15どちらも10万円を軽く超える。

 このほかにもスペックの違いはいくつか見受けられる。あらためて本誌でもお伝えしていくが、最後に触れておきたいのは「iPhone 16e」では、最大7.5Wのワイヤレス充電をサポートする一方で、「MagSafe」への対応はうたわれていないという点だ。

 これまでMagSafe対応のiPhoneを利用していた場合、「iPhone 16e」へ買い替えるとMagSafe対応のアクセサリーや充電器が使えないと考えたほうが良さそうだ。