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アップルが「iPhone 16e」を発表、9万9800円~

 米アップルは、iPhone 16シリーズの新製品「iPhone 16e」を発表した。より手頃な価格でありながら、iPhone 16と同じ「A18」チップを搭載し、AIサービス「Apple Intelligence」も利用できる。

 2月28日発売で、予約は21日に開始される。価格は9万9800円~(米国では599ドル~)。ストレージは128GB、256GB、512GBがラインアップされる。

 カメラは48MPカメラひとつで、2倍の望遠レンズを備えており、「ツーインワン(2-in-1)」とされる。F1.6、光学式手ぶれ補正をサポート。マクロ撮影は非対応で、空間写真・空間ビデオは撮影できない。カメラとAIで、周囲のものを調べられるビジュアルインテリジェンスを利用できる。動画は4Kドルビービジョンや、1080pドルビービジョンで撮影できる。120fps、240fpsでの1080pスロー撮影もできる。ナイトモード、ナイトモードでのタイムラプス、オーディオズーム、風切音の低減も利用可能。フロントカメラは12MP(F1.9 )。

 6.1インチ、Super Retina XDRディスプレイ(2532×1170ピクセル)を搭載する。コントラスト比は200万:1、P3高色域をサポート。最大輝度は800二ト(iPhone 16は1000ニト)。

 チップセットはiPhone 16と同じ「A18」となる。6コアCPU、4コアGPU、16コアNeural Engineという構成になる。

 IP68相当の防水防塵性能をサポート。6.1インチSuper Retina XDRディスプレイを搭載し、その表面はCeramic Shield全面カバーで守られる。背面にもガラスが用いられ、質感を高める。

 前面カメラによるFace IDを利用できる。インカメラはディスプレイ上部のノッチ(切り欠き)周辺に用意されており、iPhone 15シリーズやiPhone 16シリーズで採用されたDynamic Islandではない。

 USB-C(USB 2)対応で、最大7.5Wワイヤレス充電もサポート。ただしMagSafeは非対応。

 アップル独自開発のモデム「Apple C1」を搭載しており、5G通信も利用できる。日本版は「モデルA3409」とされ、5Gの対応周波数(対応バンド)は、n1、n2、n3、n5、n7、n8、n12、n20、n25、n26、n28、n30、n38、n40、n41、n48、n53、n66、n70、n75、n76、n77、n78、n79を利用できる。ミリ波は非対応。4G対応周波数は1、2、3、4、5、7、8、12、13、17、18、19、20、25、26、28、30、32、34、38、39、40、41、42、48、53、66。

 圏外では、衛星通信機能を利用でき、緊急SOS、メッセージ、衛星経由の「探す」などを利用できる。Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3、FeliCa、NFC(リーダーモード対応)も利用できる。

 また、衝突事故の検知機能もサポートする。現在地測位では、GPS、GLONASS、Galileo、QZSS、Beidouのほか、インドのNavICにも対応。

 側面には、カメラなどに使えるアクションボタンが用意される。iPhone 16シリーズで採用された「カメラコントロール」は非対応。

 カラーバリエーションは、ホワイトとブラックの2色。大きさは146.7×71.5×7.8mm、重さは167g。iPhone 16と比べ、高さは0.9mm、幅は0.1mm小さく、薄さは同じとなり、3g軽い。