本日の一品
マイナカード「覆面ケース」は最高の遊び道具
2026年1月13日 00:00
ここ数年、日本国内でもクレジットカードやキャッシュカードを大胆に装飾するいわゆる「カードデコ」アイテムが多く登場してきた。カード表面をまるごと覆うスキンシールから、一部だけをデザイン的に隠す半透明カバーまで種類はさまざまである。
海外では以前から人気のジャンルだが、日本ではカード券面の加工や意匠変更がどこまで許されるのか法的なグレーさもあり、真面目なユーザーは慎重に楽しんでいる雰囲気だ。
そんな「カードデコ」文化の延長線上で、写真入りIDカードをより楽しく、しかも実用的且つ合法的にアレンジできるアイテムを見つけた。マイナンバーカード時代ならではの、いかにも“日本的な節度あるユーモア”が利いた一品である。
今回入手したのは、“黒い目出し帽”のようなデザインシール6枚と、それを貼り付けて任意の部分を隠せる汎用ビニールケース6枚がセットになったキットである。
商品名は非常に長いが、要するに「写真付きIDカードの特定部分だけを覆い隠すためのカバー」と理解すればよい。価格も格安で、軽いノリで遊べるカテゴリーのアイテムである。
今回は、そのキットを使ってマイナンバーカード用の「覆面ケース」を実際にカスタマイズしてみた。目出し帽の形状が絶妙で、顔の写真部分に合わせて貼り付けると、目と口だけが露出する“完全覆面仕様”のマイナンバーカードが完成する。実にシュールで、インパクトは絶大だ。
そもそもマイナンバーカードには、発行当初から簡易的なプライバシーカバーが付属していた。薄いフィルムで、特定の情報欄のみがマスクされるように設計されたものだ。
筆者が受け取った初期世代のケースでは、表面の「性別」欄や「臓器提供意思表示」「署名欄」などが隠される構造で、背面の個人番号はむき出しのままであった。
しかし先日、別の自治体で発行された娘のカードを見て驚いた。表面の2か所に加え、背面の「個人番号」までもしっかり隠されるタイプのケースになっていたのである。どうやら自治体や発行時期によってマスクする箇所や思想が変化しており、プライバシー配慮が徐々に強化されている可能性がある。
今回紹介する「マイナカード覆面ケース」は、そうした純正カバーの斜め上への“発展型”ともいえる存在だ。従来のように文字情報だけを隠すのではなく、「顔写真そのものを覆面化する」というアプローチが実にユーモラスだ。まさに「頭隠して尻隠さず」を逆方向からアプローチしている感覚だ。
使い方は非常に簡単である。まずマイナンバーカードを付属のビニールケースに入れ、顔写真の位置を確認する。次に、目出し帽シールを台紙から剥がし、写真の上から直接貼り重ねるだけだ。
粘着力は適度で微調整もしやすく、位置合わせの難易度も低い。仕上げにカードを少しスライドさせて、目と口のくり抜き部分が実際の顔と綺麗に重なるか確認すれば完成である。
完成したカードを見てみると、覆面から目と口だけが覗いているビジュアルがなんとも言えずユーモラスで、見る人を選ばず強烈なインパクトを与える。「財布からうっかり見えても安心」という実用性と、「見せると絶対に突っ込まれる」という話題性を兼ね備えた不思議なプロダクトである。
もしこの覆面に抵抗があるなら、デザインを差し替える楽しみ方もある。ベネチアンマスク風の華やかな意匠や、動物マスク、演劇仮面、あるいは「時代劇のカツラ」風加工なども自作可能だ。透明粘着フィルムに家庭用プリンターで印刷すれば、オリジナル覆面カードも無限に作れる。そういう意味で、この商品は単なるシールキットではなく「マイナンバーカードを素材とした小さな創作遊びセット」ともいえる存在である。
実践編として、筆者は医療機関でのマイナンバーカード本人確認を、顔認証ではなくNFCと暗証番号入力の組み合わせで利用している。そこで、この覆面ケースを装着した状態での認証を試みようとしたが、当日の端末はカードを上から差し込む縦型タイプで、ケースに入れたままでは横幅が通らずチャレンジは断念となった。
もし今後、顔認証とIC読み取りの双方を同時に待ち受ける方式が主流化すれば覆面ケースは不利であるが、ユーザーが先に認証方式を選べる設計であれば十分に実用になるだろう。どちらが主流になるのかはまだ読みにくいが、次回のトライが今から楽しみである。遊び心とプライバシー意識が同居する時代の、小さな実験セットと言える買いの一品である。
| 商品名 | 販売元 | 価格 |
|---|---|---|
| マイナカード「覆面ケース」 | Temu | 250円前後 |








