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Back Market、2024年のリファービッシュ品価格動向を発表 iPhone SE 第3世代が33.6%下落

 Back Market Japanは、整備済みの中古品であるリファービッシュ品の販売データをもとにした、「2024年のリファービッシュ品価格動向」を発表した。

 本価格動向データは、2024年1月の平均価格を基準とし、各月ごとの価格下落率を比較した。対象機種は、iPhoneはmini、Plus、Pro、ProMaxを含むiPhone 12からiPhone 15、iPhone SE 第2世代、iPhone SE 第3世代で、iPadは10.2から12.9までとしている。

最大下落時の平均で15%の価格減少

 フランス、日本、アメリカでのリファービッシュiPhoneにおける平均価格は、iPhone 16が発売された9月前後に大きな変化が見られ、最大価格落下時の平均で15%の価格減少となった。日本市場では、値下げの理由として、新品スマートフォンの価格が上昇する中で、中古市場に対する需要が増加したことによる価格競争が挙げられる。

iPhone SE 第3世代、iPhone 14が特に下落

 各国のiPhoneの機種別における平均価格の比較では、Phone 14とiPhone SE 第3世代が最も高い価格の下落率となった。その背景として、両機種とも発売から2年以上経過し、ユーザーが新機種へ移行する動きが活発化することから、中古市場への供給が増加し、価格競争に繋がったとしている。

 日本国内の機種ごとにおける平均価格の比較では、iPhone SE 第3世代が価格下落率1位で、iPhone13、iPhone14が続いた。iPhone SE 第3世代は1月から9月にかけて継続的に価格が下落し、最大33.6%の下落率となった。SEシリーズは小型サイズで、日本において多くの需要が見込まれるという。2025年には第4世代の発売が予想され、さらなる価格下落が推測されている。

日本ではiPad 10.2が21.7%の価格減

 フランス、日本、アメリカでのリファービッシュタブレットにおける平均価格は、下落時の平均で約15%の価格減少となった。日本の価格推移では、Apple Intelligenceに対応する新しいiPad miniの発表があった9月~12月の下落率が約4%減と、他国と比べて最も下落していた。日本の機種別の下落率では、iPad 10.2が21.7%の価格下落率を記録した。

 2023年にiPad新ラインナップが発売されなかったため、2024年の新ラインナップで購入する人が増えた結果、機種変更で買取市場に出されたiPadが増加したことが、iPadの価格が下がり続けた理由となったと推測している。

日本国内における価格下落率ランキング