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2025年度国内携帯電話端末出荷は3224万台、スマホは2年連続増 MM総研調べ

 MM総研は、2025年度通期(2025年4月~2026年3月)の国内携帯電話端末の出荷台数調査の結果を発表した。

4年ぶりに総出荷台数が3200万台へ回復

 2025年度通期の総出荷台数は前年度比3.8%増の3224万台となり、4年ぶりに3200万台へ回復した。このうちスマートフォンは前年度比4.3%増の3132.8万台で2年連続の増加となり、3000万台以上の水準が維持された。一方、フィーチャーフォンは同10.9%減の91.2万台となり、2000年度の統計開始以来初めて100万台を割り込んだ。

 スマートフォン出荷台数の回復要因として、MNO4社による下取りプログラムを活用した買い替え需要の促進や、MNP獲得に向けた施策展開、2026年3月末でのNTTドコモの3G停波に伴う特需の3点が挙げられている。

国内携帯電話の総出荷台数推移・予測

アップルが15年連続でシェア首位を獲得

 メーカー別の総出荷台数シェアでは、アップルが1615.4万台(シェア50.1%)で15年連続の1位を獲得した。スマートフォン市場のみのシェアでも51.6%となり、アップルは4年連続で過半数を超えた。2025年9月発売の「iPhone 17」シリーズが好調なほか、価格を抑えた「iPhone 16e」も支持を集めている。

 総出荷台数シェアの2位はグーグルで398.2万台(シェア12.4%)、「Pixel」シリーズが中〜高価格帯のAndroid市場を牽引している。3位はサムスン電子で353.1万台(シェア11.0%)、4位はシャープで230.3万台(シェア7.1%)、5位はFCNTで193.3万台(シェア6.0%)、6位は京セラで119.9万台(シェア3.7%)と続く。これら上位6メーカーで全体の90.3%が占められる結果となった。

2025年度通期メーカー別総出荷台数シェア
2025年度通期メーカー別スマートフォン出荷台数シェア

オープン市場の拡大とAIスマホの普及

 SIMフリースマートフォンとして販売されるオープン市場の出荷台数は前年度比5.9%増の311.5万台となり、初めて300万台を突破した。スマートフォン全体におけるシェアは9.9%。オープン市場におけるメーカー別シェアの1位もアップルで、シェア46.3%が占められている。

2025年度通期携帯キャリア別スマートフォン出荷台数シェア
2025年度通期オープン市場スマートフォン出荷台数シェア

 スマートフォンの機能別トレンドでは、AIスマートフォンの出荷台数が2196.3万台となり、スマートフォン全体に占める比率が70.1%へと一気に拡大し過半数を超えた。なお、MM総研はAIスマートフォンを、端末内の生成AIにより通信なしで音声や画像などを効率的に生成・変換・編集できること、AI処理用のチップセットを搭載していること、メーカーがAI機能を訴求していることを条件として定義している。

 5G対応スマートフォンの比率は99.5%と前年度同等の水準が維持されているが、ミリ波(28GHz帯)対応機は50.3万台(1.6%)にとどまり、ピーク時の2023年度から半数以下へと落ち込んでいる。

 また、折りたたみスマートフォンの出荷台数比率も1.1%と伸び悩む状態。MM総研は、4月にオウガ・ジャパンが参入したが、本格的に市場が活性化するのは、アップルが発売したときだと予測する。

メモリー高騰により2026年度は減少トレンドへ

 2026年度については、半導体メモリーの価格高騰に起因するコストプッシュインフレの影響が懸念されている。MM総研は2026年度の総出荷台数を前年度比7.0%減の2997万台、スマートフォン出荷台数を同7.0%減の2915万台と予測。スマートフォン市場は再び3000万台を割り込む見通しが示された。

 半導体メモリーの問題は長期化する恐れがあり、2029年度までは減少トレンドが続くとしている。