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KDDI、亜鉛二次電池の基地局実証を開始

 KDDIとKDDIエンジニアリングは、日本ガイシが開発する亜鉛二次電池を基地局のバックアップ電源設備で使用する実証実験を開始した。

 亜鉛二次電池は現在多くの基地局で使用されている鉛蓄電池と比べて約50%軽く、耐荷重制限のある建物での設置や増設が可能となる。また、鉛蓄電池と同じ大きさで約2倍の容量をもち、基地局の稼働時間の長時間化につながるとする。

 ほかにも、鉛を使用しないことや、発熱のリスクがないことが亜鉛二次電池のメリットをして挙げられる。これにより、設置工事がより容易にできるようになる。

 バックアップ電源設備は、災害時などの長時間停電対策として整備される。亜鉛二次電池の普及が、緊急時の通信維持につながると期待されている。

 実証実験では、亜鉛二次電池を実際にバックアップ電源設備で使用し、温度変化がある中での動作確認や、停電試験などが行われる。