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ドコモとNECが新会社「OREX SAI」を設立、オープンRANの海外展開を迅速化

 NTTドコモとNECは、合弁会社として「株式会社OREX SAI(オーレックス サイ)」を4月1日に設立する。オープンRANの海外展開の本格化に向け、フルスタックサービス「OREX Packages」を提供する。

設立の背景

 ドコモは2018年2月、世界の主要な通信事業者と「O-RAN ALLIANCE」を設立。2023年2月には「OREX」ブランドを立ち上げ、海外通信事業者の実証を支援するなど、モバイルネットワークのオープン化に向けて取り組んできた。

 ドコモとNECは「OREX PARTNERS」とともにオープンRANに関する取組みを続けてきたが、海外展開の本格化に際し、現地での製品やサービスの提供体制を整えることが課題だったという。海外の事業基盤を整備すべく、オープンRAN事業に特化した合弁会社の設立に至った。

OREX SAIについて

 OREX SAIは、OREX PARTNERSの製品やサービスなどを現地で調達し、システムの動作を検証したうえで、海外通信事業者の要望に応じたモバイルネットワークを提供する。企画や構築、保守・運用も含むフルスタックサービス「OREX Packages」として提供される。

 OREX SAIの代表取締役CEOは、ドコモで常務執行役員 ネットワーク本部長を務める小林宏氏。

 資本金などは資本準備金を含めて160億円で、4月1日に設立される予定。株主構成はドコモが66%、NECが34%。

ドコモにおける組織変更

 ドコモでは、4月1日付の組織変更として、ネットワーク本部配下のグローバルビジネス部を廃止する。OREX SAIに機能が移管される。