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ソフトバンクG 後藤CFO、WeWorkの経営破綻に「大変大きな宿題をもらった」とコメント

ソフトバンクグループ取締役 CFOの後藤 芳光氏

 ソフトバンクグループ取締役 CFOの後藤 芳光氏は、2024年3月期 第2四半期 決算会見で、シェアオフィス事業を手がける米WeWork(ウィーワーク)の経営破綻について「非常に残念。大変大きな宿題をもらった」と言及した。

 WeWorkは現地時間6日、日本の民事再生法にあたる連邦破産法第11条(チャプター11)の適用を申請した。ソフトバンクグループは、「ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)」を通じてWeWorkに出資している。

 決算会見の質疑でこの影響を問われた後藤氏は「まずは非常に残念」とコメント。この結果を真摯に受け止め、今後の投資活動に活かしていくとした。

 また、「投資の意思決定にどういう過ちがあったのか、改善していくのかということを考えていく、大変大きな宿題をもらったという風に考えている」とした。

 業績への影響については「現時点でさらなる大きな会計上の変化が現れるわけではない」とした。

 一方で、代表取締役会長兼社長の孫 正義氏の経営責任について後藤氏は「CEOとしてすべての責任を持つという考え方があり、今回の件も彼が意思決定に加わっているが、これは組織として認識すべきテーマだと思う。むしろ、この経験を活かして、今後のビジョンファンドの成功に向けて全力を尽くしていくことが重要。孫氏もソフトバンクグループ全体の価値向上のために、新機軸を打ち出していくことに取り組んでもらうことが、我々ステークホルダーにとって重要な考え方ではないかと理解している」とコメントした。