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「Google 翻訳」がスマホ向けデザインを刷新、AI活用の新機能も

 グーグル(Google)は同社の公式ブログで、「Google 翻訳」における新機能の内容や新たなデザインを紹介している。

グーグルのYouTube動画より

AI活用で文脈を判断

 AIの活用により、「Google 翻訳」が文脈をより正確に判断できるようになる。

 例として英単語の「bass」が挙げられており、「夕食にバス(魚の一種)を注文する」場合と「セッションで(楽器の)ベースを弾く」場合が紹介されている。このような場合でも、「Google 翻訳」では多くの翻訳オプションを提案し、正確な翻訳をサポートするという。

 今後数週間のうちに、英語、フランス語、ドイツ語、日本語、スペイン語向けに機能が展開される。

「novel」という単語を英語→フランス語へ翻訳する際のようす

アプリの新しいデザイン

 Android版の「Google 翻訳」のデザインが刷新された。数週間後にはiOS版にも新しいデザインが導入される予定。

 入力スペースが大きくなったほか、過去の翻訳履歴にすぐアクセスできるジェスチャーなどが追加された。また、テキスト入力に応じて自動的に調整されるダイナミックフォントにより、読みやすさが向上している。

 オンデバイス翻訳では33言語が追加され、バスク語やラテン語などを利用できる。

グーグルのYouTube動画より

画像翻訳の進化

 6GB以上のメモリー(RAM)を搭載するAndroid端末では、「Google レンズ」を用いて、より自然な画像翻訳を利用できる。

 たとえば宇宙を背景にしたスクリーンショットでは、画像のディテールを保持しつつ、画像内のスペイン語が英語に翻訳されている。

グーグルの公式ブログより