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総務省会合で「700MHz帯の未使用分」活用検討へ、ドコモが提言

 30日、総務省で開催された「新世代モバイル通信システム委員会 技術検討作業班」において、700MHz帯にある使われていない周波数(電波)を、携帯電話用として活用できるよう、検討されることになった。NTTドコモが提言したもの。

ドコモの提言

 ドコモの提言では、700MHz帯のうち、携帯電話用の部分と、ラジオマイクや高度道路交通システム用途(ITS)との間で、3MHz幅☓2が利用できるという。700MHz帯の未使用分は、3GPPでバンド28とされており、対応するスマートフォンも多い。ドコモの試算では約1100万契約を収容でき、通信速度の理論値は下り30Mbps、上り11Mbpsを実現できるという。

隣接するシステムとの共用検討について
共用可能性
帯域幅での収容見込みと速度
参考事例

 海外では、米国(800MHz帯)、ベトナム(900MHz帯)、インド(900MHz帯)で3MHzシステムが導入されていることもあわせて紹介されている。

 事務局(総務省)の資料では、狭帯域LTE-Advancedをこの700MHz帯における3MHz幅☓2で導入できないか、技術面での検討が進められる方針が示されている。2023年春ごろをめどに取りまとめられる予定。

事務局(総務省)の資料
共用検討について
検討体制