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総務省、“プラチナバンド”700MHz帯の割当受付を開始

 総務省は、プラチナバンドと呼ばれる700MHz帯について、携帯電話用として割り当てるため申請の受付を開始した。期間は9月29日まで。

 今回、割り当てられる予定の周波数帯域は、700MHzの3MHz幅×2というもの。端末側は715MHz~718MHz、基地局側は770MHz~773MHzを用いる。

 かねてより700MHz帯の割当てについて議論が進められてきたが、7月末に有識者会合でまとめられた方針案が、電波監理審議会で「原案は適当」として、そのまま採用された。

 複数の申請があれば、あらかじめ定められた審査項目で優劣を比べてから割当先が決まる。審査項目のひとつには「プラチナバンドの割当てを受けていないこと」が含まれている。

有識者会合でまとめられた絶対審査基準
こちらは比較審査時の項目

 4月の会見で松本剛明総務大臣は、今秋にも割り当てる意向を示している。携帯各社のうち、プラチナバンドを保有していない楽天モバイルでは、8月の決算説明会において、もし700MHz帯が割り当てられた場合には2023年12月~2024年年初以降、同社設備で700MHz帯を発射できることを目指すとしていた。